フィリピンのイメージと言えば、南国・セブ、後は…バナナ?日本に居るとそれくらいしか情報がありませんよね。しかし、現地に来れば様々な価値観・観衆の違いを目の当たりします。今回はバギオ滞在中に知ったフィリピンのローカルでディープな情報をいくつかお伝えします!
謎のキティちゃんハウス
ある日のリーディングの授業中、、、その時は「かわいい」の定義について先生と話し合っていました。結論「かわいい」とは、①フォルムが丸くて ②目が大きくて ③動きがぎこちない と定義づけたのですが、そこで不意にキティちゃんの話題が上がりました。
今年(2023年)、公式に50周年を迎えたキティちゃん。実はフィリピンでも人気であり、以前紹介した日本のDAISOっぽい雑貨店でも、100点近いコラボグッズが集合展開されているなど、日本と変わらぬ人気です。そんなキティちゃんをモチーフにした家がこちらです。
思った以上の気合の入れようでした。家の外装から門、内部に至るまで目が痛いほどのピンク色で溢れています。2020年の記事によると、ここまで完成させるのに2年、金額にすると250万ペソ(約650万円)かかっているそうです。
バギオより寒い、水が凍る地域
私の滞在しているバギオは標高1500m、これは富士山の3合目くらいの標高で、年間の平均最高気温は25℃ほどといわれています。そんなバギオよりも涼しいところがフィリピン北部には存在します。とある先生の出身地で、朝方には氷が張っているのをよく見たという話でした。
このエリア、実はバギオから意外と近く、バンで2時間ほどで行けるとのことです。バギオの涼しさにも驚いていたのですが、まさか氷が張るまで寒い地域があるとは思わず、南国のイメージしかなかったフィリピンの意外な一面を知ることが出来ました。
フィリピン北部、ルソン島の観光地
ルソン「島」というとひとつの小さな島をイメージしますが、実はフィリピン北部、バギオやマニラを含む100㎢を超える大きな一帯のことをルソン島といいます。その北部ルソン島の観光地情報はアクセスの難しさも相まってあまりありません。
有名なのはスペインの街並みが残る「Vigan(ビガン)」と、棚田の風景が美しい「Banaue(バナウェ)」くらいで、ある程度は情報を見つけることができます。
そんな中、先生がオススメしてくれた中で個人的にビビッときたのが「Sagada(サガダ)」というエリアです。おそらく一度は誰もが写真では見たことあるような有名な風景が見られます。例えば、「Hanging Coffins of Sagada」というスポット、名前からはピンときませんが写真は見たことあると思います。
「Coffins」とは棺桶のことで、それが崖に取り付けられているため「Hanging Coffins」となっています。2000年以上の歴史がある貴重な文化様式となっており、棺桶を重力に逆らって設置することで死者を祖先により近づけることが出来ると信じられているとのことです。
The Filipino tribe that hangs its dead from cliffs
https://www.bbc.com/travel/article/20180405-the-filipino-tribe-that-hangs-its-dead-from-cliffs
あとは、「Blue Soil Hills」という青い丘。これも名前だけでは分かりませんでしたが、写真では見たことありました。写真で検索すると真っ青でめちゃくちゃ綺麗です。石灰岩で出来た地形が青く鮮やかに見えるのだそう。
ただ、ここにたどり着くためには険しい山道や石灰岩で滑りやすくなった道を1時間ほど歩く必要があるそうです。また、Google map上では入場料は500ペソ(約1300円)かかるとされています。もし行くとなったらそれなりの準備をして臨む必要がありますね。
要注意エリア
一方で、外国人が観光に行くのにオススメ出来ない地域もあります、理由としては危険だから。フィリピンの治安について、首都のマニラでもさえも観光客が行ってはいけない地域があります。一方、セブやクラーク、バギオを含む外国人が多いエリアは比較的治安が良いと言われていますね。
そんな中、バギオよりもさらに北にある「Abra」という地域は行くべきではない、と先生たちは口を揃えて言います。ネットの情報を見る限り、綺麗な写真が撮れそうな自然が多いエリアで美味しそうな食べ物も多数ある観光に向いてそうな土地です。
Things to Do in Abra Province
https://www.tripadvisor.com.ph/Attractions-g4155377-Activities-Abra_Province_Cordillera_Region_Luzon.html
しかし、先生たちはNPA(New People’s Army)が多く潜伏していると言います。NPAとは新人民軍、つまり反政府的な軍事組織です。彼らは山の中で訓練をしたり生活したりしているそうです。そうそう起こりえないですが、偶然出会って危害を加えられることもあるにはあるので、リスクは回避した方が無難でしょう。
特に選挙期間においては目に見えて活動が過激になるようです。フィリピンは日本と違って銃の所持が届け出によって認められる国で、稀に凄惨な事件も起こっています。いくら生活に慣れてきたからと言って不用心に過ごすことの無いように、気を引き締めて生活しましょう。
日本の外務省の情報によると危険度は他の地域と同レベルでした。外国人だけではこの辺の事情を知るのは難しいですね。
まとめ
今回は先生に聞いた、現地のローカルでディープな観光地情報についてお伝えしました。現状、フィリピン北部の観光情報って本当に少ないんですよね、日本語のページとなればなおさらです。おそらく多くの外国人がバギオ自体を留学の目的地として目指してくるからでしょう。
留学生たちも遠方まで行く機会はなかなか無いでしょうからね。私もなるべく多くのスポットを訪れたいと思っていますが、いくつの観光地へ行くことが出来るのか…。無事に行くことが出来た際には、追って記事にしたいと思います、それでは!
おまけ:バギオのハロウィンベント
バギオでも色々なハロウィンイベントが開催されるようです。
ただ、街中はそんなにハロウィン一色という訳ではありません。というのも、キリスト教にとって、11月頭は「ALL soul’s day」と「All saint day」があるためです。さらに、どちらかと言えば大盛り上がりのクリスマスイベントに向けて着実に装飾や工事が行われいます。