2023年の夏に仕事を辞め、退職前の有休消化期間中にバギオに留学。それから早いものであっという間に6か月が経ち、2024年2月に日本へ帰ってきました。今回は「住まい」「食事」の面から振り返りをしていきたいと思います。(※内容は2023年8月~2024年2月までの実体験と所感に基づくものになります)
「勉強」「娯楽」についてはまた別の記事にて紹介します。
【住まい】気温・気候
バギオは涼しく、過ごしやすいということが一番の売り文句になっていると思いますが、こちらについては間違いありません、基本的に日本の秋のような気候です。薄手のシャツと1枚羽織るものがあれば半年間困らずに過ごすことが出来ます。日中は半袖1枚で丁度良い日も続きました。
8月に来た時は雨が多く、ちょっと暑いかなと思う日もありましたが、2月に向かって少しずつ気温が下がっていきます。そして1年で最も寒いと言われる2月でも最低気温が10度くらいです。現地の人はダウンを着ていたりしますが、日本人はニットを着るだけで十分乗り切れます。
そんな気候のため、バギオの宿泊施設にはほとんどエアコンがありません。そのあたりの調節は自分で行います。ルームシェアなどする際にエアコンの設定温度などで揉めることが無いので、ある意味で平等で、配慮の必要としない暮らしが出来るかもしれませんね。
また、天気については季節によります。バギオには雨季と乾季があり、雨季は5月から9月くらいで乾季はそれ以降と言われています。私は8月の末に到着したので、最初の10日間はずっと雨で気が沈んでいました。最初期のブログ記事ではそのことを割と結構愚痴っていました。
日本でも8月から9月にかけて台風のシーズンですよね。雨の降る感じとしては1日中降り続く中で、数時間ほどザーッと強い雨が降るという感じでした。留学する身としては勉強に集中出来て良いと捉えられますが、お出かけが好きな人には苦痛かもしれません。
雨だけならまだ良いのですが、台風に伴い停電が起こるケースも発生します。私が来る直前、停電が3日間続いた時があり、不便を強いられたという話を聞きました。しかし、学校には発電機があり、滞在部屋で電気を使えないものの、授業と食事は通常どおり提供されたということもあったそうです。
私の滞在期間中は特に雨などは関係なく2回停電になりましたが、いずれも数時間ほどで復旧しました。
雨に関しては9月半ばに入ってからは3日に1回ほどは晴れの日が現れるようになり、14時頃にサーっと雨が降って曇りという天気が続きます。それから年末にかけてだんだんと晴れの日の割合が増えるようになります。年が明けてからは1回もはっきりとした雨の日は無かったです。
あと、バギオでは湿度が高いために革製品や洋服にカビが生える、という情報を以前に見た気がします。結論、私がいる期間はそういった状況には出会いませんでした。ただ雨季には気を付けないといけないのは間違いありません。私は3000ペソをデポジットとして除湿器をレンタルして使用していました。
【住まい】住居
住居に関しては学校や選択した部屋によって異なりますので、あくまで私個人の感想と聞いた話になります。私の場合は市街中心地に近いコンドミニアムに滞在していました。こちらは一般の観光客も予約できる物件となっており、留学生以外も利用することが出来ます。
こちらの地上6階、1部屋に4つのワンルームがあるシェアルームのセミシングルに滞在していました。人数は最大7人まで一緒に住むことが出来る部屋です。設備としては共用のキッチンとリビングルームがあり、ユニットバスが2つ付いています。
入り口には24時間体制でセキュリティがおり、週に2回ハウスキーパーが入ります。ハウスキーパーは掃除・ごみ捨て・ベッドメイキングまでが仕事です。この点はどこの学校でもだいたい同じようなサービスがあると思います。スタッフの方は良い方々ばかりで不満は全くありませんでした。
また騒音に関して、立地が良いので外が騒がしいことがあります。通常、車の騒音は聞こえませんが、エンジンを吹かして走る車や対面のホテルから聞こえるカラオケの音が響きます。また、毎朝“タホ”というデザート売りが「タホー!」と叫んでいますがこれも慣れれば気になりません。
1つ考慮しないといけないのが、毎日聞こえる水を供給する車の音です。工事現場のような音が1時間ほど、朝だと7時くらいから夜だと10時くらいにも響くことがあります。窓を閉めれば許容範囲くらいの音量になりますが、気になる人は気になるかもしれません。
トイレは簡易的なウォシュレット付きで良かったのですが、トイレットペーパーは流すことが出来ません。拭き終わった紙はゴミ箱に捨てます。後はシャワーについて、体感38度以上のお湯は出ません。そして残念ながら温かいお湯を浴びようと思ったら必然的に弱い水量で調節する必要があります。
個人的に海外で滞在する上で一番気になっていたのが虫です。所感としては思ったよりも居なかったというのが正直なところです。クモやハエはほとんど居なかったですね。蚊は時期的にも少ないのはありますが2,3回見たかなという感じです。
また、ゴキブリについては指の爪くらいの小さいサイズのものを水周りで2回見たくらいです。が、出るところには出るようで同じフロアの部屋では何度か目撃されていました。その場合はすぐに対策をしてくれるので然るべきところに相談しましょう。
逆によく見かけたのがアリです。ビーズくらいの大きさの色素の薄いアリをキッチン周りでよく見かけました。過去の失敗談でシュークリームや歯磨き粉にアリが寄ってきた話やしましたが、この辺は自分自身の対策次第でなんとでもなります。
【食事】料理の質
アジアの国々を数多く訪れた人は「フィリピンの料理はイマイチ」と口を揃えて言います。私もいくつかの国での旅行経験があるので、ある程度は同意できます。ただ、私のブログ記事を見てもらえば、様々な種類のレストランがあることがお分かりいただけると思います。
幸い、道を歩けば色々な飲食店に当たるのがフィリピンの良いところでもあります。価格も近年はインフレが進んでいる中でも日本の半値くらいで食べられるところがほとんどです。質の悪いところは自然と淘汰されていきますからね。
あとは、やはり南国ということで果物が安いです。バナナが6本で30ペソだったり、熟れたマンゴーが3個で100ペソだったり。気温の上がってくる5月以降はさらに安くなるということで、日本では嗜好品となってしまったフルーツが考えられない値段で食べられるのも良い感じです。
私は長らく暮らしていく中で、下記のレストランをヘビロテして昼食を食べ、夜は果物をいっぱい食べる生活に落ち着きました。特にフードコートはおそらく40回は通ったはずです、帰国直前に5ペソ値上がりしましたが、それでも十分安いのにグッドクオリティでした。
【食事】衛生・安全面
医療用語でありながら、フィリピンに来た留学生が絶対に覚えるであろう単語があります。それは”diarrhea”。発音は「ダイアリア」、意味は「下痢」です。
ある人は水が合わないため、ある人は慣れない環境でのストレスで、ある人は食品にあたって下痢になります。そのため、日本では普段お腹に気を使わないで済んでいた人でも整腸剤の類はあった方が良いでしょう。
幸い、私は深刻な腹痛や下痢に悩まされることはありませんでした。昔から消化器官は強いというよりは鈍感な方で、今回においても薬を必要とせず生き抜くことが出来たことが自身の唯一の誇りです。
フィリピンでは水道水の常飲はNGになります。これだけは絶対に守った方が良いです。どこの学校もウォーターサーバーの水が供給されるはずなので、ボトルに汲むか市販の水を買うようにしましょう。お湯を沸かすのもミネラルウォーターの方がベターです。
あと、生ものは避けた方が良いです。同じ留学生で1週間ほど腹痛に悩まされた人が居ましたが、原因として挙がったのが「”SASHIMI”という名のツナ」と「バナナクレープの”生クリーム”」です。きっちり火を通してあるものを選ぶようにしましょう。
ただ、同じものを食べても、大丈夫だったりそうでなかったりして、絶対に大丈夫なものはありません。病気にかかってしまって、運が悪かったと言えばそれまでですが、誰もがお金と貴重な時間を投資して留学に来ているはずなので防げるところは自衛していきましょう。