2023年8月から2024年2月までのバギオ留学の振り返り第3弾。今回は「娯楽」の面から自分なりに総評をしてみたいと思います。「住まい」「食事」「勉強」については前回の記事を参照ください。
バギオは娯楽が少ない…?
フィリピン留学の2大スポットと言えば、間違いなく”セブ”と”バギオ”でしょう。よくこの2拠点を比較する情報サイトを見る中で、確かに目にするのが
バギオは娯楽が少ないから勉強に集中できる
という情報です。これについて、私は完全に同意は出来ません。あくまでバギオでの留学経験しかないので、セブやその他の地域と比較することはできませんが、遊ぶところはたくさんあります。
山はたくさんあるし、海も近いところで2時間(しかもサーフィンの聖地)、街中もおしゃれカフェが多く、温泉・マッサージ施設もそれなりにあったり…。あと、韓国のおじさま達はよくゴルフに行っていますね。
バギオはコンパクトながら割と何でも揃っている印象です。私なんかは街中を歩き回っているだけで、毎回色々な発見があって毎日すごく楽しめました。現地のスーパーを見てみたり、市場でフルーツを買ってみたりと、その土地での生き方を体験してみるのも楽しいです。
バギオに唯一不足しているもの
ただ、唯一不足しているのが日本製品のお店です。誰に聞いても、そのような店の情報は出て来ず、ある程度街を回った私も見つけることが出来ませんでした。すんごいビジネスチャンスだと思うんですけどね。
たまにふっと現れる”みそ味””ソース味””めんつゆ味”を食べたい衝動はなかなか満たされません
なので、この辺りのテイストが大好きな方は何かしら持ち込むことをオススメします。ただ、オンラインショッピングサイト(アプリ)の”Lazada”ならマニラとかから取り寄せることは出来ます。
バギオの雰囲気と住む人の人柄
バギオでの娯楽欲を左右する要因が街全体の雰囲気と現地の人の人柄にあります。
まず1つ目は「バギオは街全体が落ち着いている」という点です。
これは遊びたい欲を抑える方で一役買っています。私の経験上ですが、どこに行っても静かなものです。恐らくこれは「喫煙を厳しく取り締まっている点」と「飲酒を許可された場所でしか出来ない点」が大きな一因となっていそうです。
なんとなく喫煙と飲酒は娯楽に繋がっていきそうな気がしますよね。全くできないなんてことは無いのですが、他の場所よりは難しいです。
2つ目、「バギオの人は優しく、まじめな人が多い」という点です。
バギオではタクシーがぼったくってこないというのは有名な話で、街中のお店でもあまり商売っ気がある人は見たことがありません。活気が無いと言えばそうかもしれませんが、人たちがおとなしめです。
よくアジアの繁華街は、お金を持っている欧米の人たちに向けたバーやパブなどのお酒が飲める場所を中心に賑わっていくイメージですが、バギオで欧米の方は滅多に見ません。なのでそういうにぎやか系のお店が少ないというのもあるかもしれません。
治安が良いから夜遊びしがち
ここまで、バギオの街と現地の人の人柄について語ってきましたが、こういった環境であるが故にバギオの治安の良さが形成されていると言えます。なので、夜遊びは比較的安全です。お酒を飲んだりカラオケしたりするスポットは意外とたくさんあります。
私が滞在していた学校は、いわゆる”セミスパルタ”式のスタイルで、平日の門限が夜10時、週末の門限が朝3時です。朝3時までとは言わないものの、深夜12時くらいに街の中心近くで道を歩く分には全然問題ありませんでした。
有名なお酒どころは少し街中から離れたところにあるのでタクシーが必須になったりするのですが、15分乗ったところで200ペソ(約540円)ほどなので行きやすいです。なので、お酒をたしなむのは治安の良さに支えられた1つの娯楽として全然アリになります。
季節によって娯楽の幅は異なる
留学を考えるうえで考慮しなければならないのが季節です。私のバギオ滞在オススメシーズンは11月~3月にかけてになります。この時期は乾季に当たり、滅多に雨が降りません。体感では1か月に1日降るかどうかぐらいです。
私が来た8月末はずーっと雨でした。いわゆる雨季は5月くらいから始まり、10月くらいまで続くと言われています。日本でも8月9月は台風シーズンで、その台風って南の方の海上から来ますよね。その影響をもろに受けているのがフィリピンになります。
自然派アクティビティが多いバギオでは、やはり晴れの日が多い方が嬉しいです。雨季に山や海に行くというのは選択肢に入ってこないでしょう。となれば、そういったシーズンはもっと都会で屋内で遊べる施設の方が娯楽面では有利になります。
ただ、雨季はそもそも外出するモチベーションが出ないどころか、普段の生活でも苦労するところが多いです。外出できない分、学校に引きこもって勉強に集中できると割り切れるのはそうですが、停電などのリスクも高まるのである程度の不便は覚悟しなければなりません。
ここからはバギオでの娯楽・アクティビティのオススメ度を独断で評価していきたいと思います。ただ、あまり熟達はしていないのであくまで参考までに…。
登山:オススメ度[★★★★★]
バギオは山あいの街になるので、山に関するアクティビティは豊富です。そしてその難易度もさまざまで、45分ほどでサクッと登れるものもあれば、麓で1泊して片道4時間かけて登るような山もあります。自分のレベルに合わせて目的地を選べるのは良いですね。
勉強漬けになっているであろうところに、適度な運動と頂上に到着した達成感は良い息抜きになります。バギオと言う土地はそもそも標高が高いので割と簡単に絶景を望むことが出来ます。日本ではそんなに登山経験が無かった私でも、たまの登山は良い感じだなと思わせてくれました。
そして、山にはいろいろな楽しみ方があります。ただ登るだけでなく、朝日・夕日を見に行ったり、イルミネーションと記念撮影したり、アーチェリーをしたり、山頂のカフェで過ごしたり、乗馬したり…と、あの手この手で楽しませてくれますので、飽きることなく挑戦することが出来ます。
ビーチ:オススメ度[★★★★★]
ビーチは一番近いところで2時間ほどかかりますが、全然日帰りで計画できる距離です。バンを貸し切っていくケースが多いと思うのですが、私が企画した時は、10人乗りのバンで往復4000ペソ(約10,600円)、指定の場所までお迎え、送り届けしてくれます。
そして、やはりフィリピンといえばマリンアクティビティということを思い出させてくれます。バギオでは感じられない30度越えの常夏の気温を感じられるのも新鮮で、そして改めてバギオの気温の心地よさを再認識できます。
そして、バギオの西側のSan Juan(サンホアン)はサーフィンの聖地と言われています。プロのサーファーの方からすれば、なんてことない場所と聞いたこともありますが、初心者には丁度良いです。初めてサーフィンした人の多くは「また行きたい!」と虜になっている様子をよく見てきました。
街歩き:オススメ度[★★★★☆]
海外の街を歩いてみるのも良い経験になります。バギオに限った話で言うと、比較的気温が落ち着いているので外出がしやすいです。そして街中もコンパクトな感じなので、主要な買い物施設などは密集しています。タクシーも安いですからね。
しかし、立ちはだかるのがバギオの険しい坂です。その街の造り故にトライシクルが走れないと言われるほど、どこに行っても坂にぶち当たります。元気で何の問題も無い人にとっては、いい運動程度かもしれませんが、しんどい人にはしんどいところかもしれません。
カフェ巡り:オススメ度[★★★☆☆]
よくバギオには素敵なカフェがあると言われます。確かにその通りで、いろいろなコンセプトのカフェがあります。絶景が売りのカフェやジブリで出てくるような造りのカフェ、山の上のカフェなど特徴的で写真映えするようなものがたくさんです。
ただ、あまりハマらなかった私から言わせると、日本でも経験出来るのでは…?という元も子も無いような感想をお伝えすることになってしまいます。しかも有名なカフェって街郊外にあったりして行くのが大変だったりするんですよね…。けれども好きな人は満足できるスポットがたくさんあるはずです!
バギオ観光:オススメ度[★★★☆☆]
バギオの中心地にもいくつか有名な観光地があります。石造りの神殿的なモノやフラワーパーク、綺麗な色の街並み、ゴーストホテルなど…。ただ、どれもインパクトに欠ける!というのが正直な感想です。いやもちろん楽しいのは楽しいのですが…。
以前、「バギオの観光モデルコース」を紹介している英語のページを見たのですが、朝食を食べた後、近郊のエリアの○○に行きましょうという風に紹介されていて「えー」と思った記憶があります。確かにバギオの周辺エリアにはたくさんの魅力的な観光地が多いです。なので、バギオの観光地は「うーん」といった感じです。