2025年10月、フィリピンにてTOEIC公式試験を受験。
結果、860点を取ることができました。

サブスク期間は1か月で、本試験直前まで集中的に勉強。総勉強時間は67時間を記録しました。

個人的にはかなり気に入っている、このスタディサプリというアプリ。
どのような勉強方法を実践したのか、本記事ではスタディサプリのコンテンツについて、私の実体験にもとづき深掘りしていきます。
スタディサプリとは
スタディサプリは、(株)リクルートが提供する学習教材。
TOEIC対策のほかに、ビジネス・日常英会話・子ども向け教材など幅広く取り揃えています。
スタディサプリでのTOEIC対策をおすすめする理由は大きく3つ。
- 無料お試し期間
- 使いやすいUI
- PCとスマホの連携
リクルートが運営していることもあり、サービスの質は高く洗練されています。
また、PCブラウザとスマホアプリが連携できることから、利便性◎
勉強方法が分からない初心者の方も、高得点を目指す中上級者の方にも役立つサービスとなっています。
本記事では省略しますが、実際の口コミやキャンペーン情報については。下記以前の記事をご参照ください。
私の学習記録
私はスタディサプリに、2度サブスクしています。
- 1度目は2023年
フィリピンの語学学校に在学中 - 2度目は2025年
TOEICの本試験の受験前

1度目のサブスクは、単に自己学習が目的。
バギオの語学学校のテストがTOEIC形式だったことがきっかけで、せっかくなら高得点を取りたいと考えました。
当時、たまたま見つけた口コミの多いサービスに課金。すきま時間で勉強を始め、アプリ内計測時間 33時間を記録しました。

2度目のサブスクは、試験対策が目的。
フィリピンでのTOEIC受験料も安くなく、結果を残すために真剣に勉強。
結果、総勉強時間は67時間となりました。

当時、私の目標スコアは880点。
ある求人票に下のような優遇条件があるのを見つけたからです。

この求人に応募するわけではありませんが、自分のベンチマークとして880点を目標スコアとすることにしました。
スタディサプリの使い方
ここから実際の画面を見ながら、スタディサプリの使い方について紹介します。
パソコン版でログインしたときのマイページがこちら。

コンテンツは大きく8つ。
文法学習や実践的な問題など、自分なりの勉強法で活用できます。
合計100時間近くをスタディサプリに注ぎ込んだ私。
各コンテンツに費やした時間は下記のようになりました。
| サブスク1回目 | サブスク2回目 | |
| パーフェクト講義 | 10時間 | 7時間 |
| TEPPAN 英単語・熟語 | 3時間 | |
| 実戦問題集 | 20時間 | 40時間 |
| 実戦問題集NEXT | 20時間 | |
| ☞合計 | 33時間 | 67時間 |
サブスク1回目は、単語・熟語・文法学習に集中。
実際に公式試験を受けるつもりはなかったので、英語の基礎力向上に努めました。
授業で使っていたテキストよりも、テスト対策に効果があったのを覚えています。

サブスク2回目は、実戦形式の問題に集中。
公式試験が1か月後に迫っていたので、とにかく出題形式に慣れることに。
結果、目標の880点には届かなかったものの、860点という自分の中では納得のいくスコアを取得できました。
私の勉強方法も、案外悪くなかったのかなと今では思えています。
パーフェクト講義は必修級
2度のサブスクを経験し、絶対に押さえておくべきだと思ったのは、[パーフェクト講義]。
初心者・中級者問わず必修レベルです。というのも、知っていると知らないではスコアに差が出るテクニックが満載なのです。
ここから実際の画面に沿って、パーフェクト講義の内容を見ていきます。
パーフェクト講義: リスニングパート
パーフェクト講義は、TOEICと同様7つのパートに分かれています。
TOEICの長い歴史の中から傾向を分析、良問を例に対策を行う教材です。
パーフェクト講義 Part.1
TOEICのPart.1は、写真を見て適切な選択肢を答えるリスニング問題。
下記のような狙われやすいテーマを勉強していきます。

各テーマではそれぞれ、
[例題]→[例題講義(動画)]→[ディクテーション]→[シャドーイング]
の順で対策を行います。
例題
例題では選別された1問に挑戦。
頻出の問題に正しく解答できるか、腕試しとなります。

解答後、正解と解説のチェックを行います。
今回ポイントとなるのは、状態と進行の区別でした。

選択肢(A),(D)は現在形の受身、選択肢(B),(C)は現在完了形となっているのが分かります。
つまり、「今されている」のか、「既にされたのか」の違いを理解しなければなりません。
例題講義(動画)
例題を解いた後は、解説動画を視聴します。
講師は、関 正生 先生。英語学習、特にTOEICの権威ともいえる方です。

今回の場合、”being”と”been”の発声にはわずかな違いしかないことが解説されています。
つまり一瞬聞き逃しただけで、正解/不正解の判断ができなくなるということ。
知っていると知らないでは大きな差となるポイントの1つです。
ディクテーション
解説動画を見た後は、ディクテーションに挑戦。
音声を聞き、文字起こし(タイピング)を行います。

動詞の時制や冠詞(a, the)、前置詞など細部まで聞き取ることになるので、文章構造を正確に把握するトレーニングとなります。
シャドーイング
最後に、問題の音声をオーディオに合わせてシャドーイングに挑戦。
耳で聞くだけでなく、口の動きと連動させて英文に慣れさせます。

声が出せない環境の場合は口パクでOK。それでも効果があるとのことです。
ここまでで1レッスン。
Part.1対策の場合、「状態と進行の区別」「抽象的な語句」のような学習テーマが設定されており、一連の流れを繰り返します。
パーフェクト講義 Part.2
TOEICのPart.2では、日常会話シーンの問いかけや質問に対して適切な返答を選択します。
コンテンツは[例題]、[解説動画]、[ディクテーション]、[シャドーイング]の4つです。
例題
こちらの画面から回答します。

問題と解答はこちら。

例題講義(動画)
今回のポイントは、よくある英語表現を抑えること。
Would you do me a favor? は、お願いするときの決まり文句です。

「Would you~」は通常の疑問文と出だしの音が大きく異なります。
┗通常の疑問文(Are …? や Do …?)
┗疑問詞を伴う疑問文(What …? や Who …?)
👦「えっ、なんて…?」と思っている間に音声が流れていってしまうというのが良くあるパターンです。
また、正解の選択肢にある”Sure,~”ですが、こちらも発音に注意。
「シュア」、「シャー」、「ショー」など、クセのある読み方をされることもあるとのことでした。
ディクテーション
問題文と回答の書き取りを行います。

Part.2では、決まり文句の出現率が高いので、ディクテーションの重要性が高くなります。
シャドーイング
最後にシャドーイングにて発声練習。

受け応えのフレーズどちらの練習も可能です。
パーフェクト講義 Part.3
TOEICのPart.3は、2~3人の会話を聞き、3つの問題を解くパートです。
[例題]、[例題講義(動画)]、[単語・イディオムチェック]、[ディクテーション]、[本文チェック]、[シャドーイング]の順に進めていきます。
例題
問題の回答画面はこちら。

右側に問題文と選択肢が表示されます。
本番を想定し、先読み時間15秒で問題へ目を通す練習も可能です。
問題文と解答・解説はこちら。



解説には、覚えておくべき語句がリストアップされています。
put off:~を延期する、 itinerary:旅程
Part.3はリスニングパートですが、語彙力も必要なのです。
例題講義(動画)
今回の問題では、注意して聞くべきフレーズが解説されていました。

取り上げられているのは、”instead of~”。なんてことない熟語ですが、TOEICでは重要語句。
”~の代わりに”と訳されることが多く、”前”と”後”で変化があったことを表します。
“●● instead of ××”
前半(●●)か後半(××)は
問題で問われる可能性が高い。
接続詞や感嘆表現など特定のフレーズに注目し、要点を捉えることが重要。
長文の聞き取りでは、リスニング力だけでなく記憶力との勝負にもなるのです。
単語・イディオムチェック
Part.3からは、単語テストも実施されます。

本文と選択肢に出てきた単語と熟語の中から出題。TOEIC頻出の語句がフィーチャーされます。
単語テストは、自分が取り組みやすいようにカスタマイズが可能。
例えば、選択肢の表示(アリ/ナシ)やスペルの表示(アリ/ナシ)などを選ぶことができます。
また、間違えた問題は自動で”復習トレーニング”にまとめられ、後から復習の復習ができるようになっています。
ディクテーション
ディクテーションパートでは、問題文の重要表現の書き取りを実施。

正確に聞き取るには慣れが必要です。
本文チェック
本文全体をチェック。

会話の流れや、解答のポイントなどを振り返ります。
問題文(音声付き)と日本語訳が並列されているので、1文ずつ復習が可能です。
またPart.4では、シチュエーションに慣れることが重要です。
例えば、今回の登場人物は旅行会社スタッフと利用客。
よくあるシチュエーションとしては、スケジュール変更・おすすめプラン紹介・クレームなど。
話の展開パターンを掴んでおくと、内容を理解しやすくなります。
シャドーイング
シャドーイングでは問題文の発声練習を行います。

重要表現に気を付けながら、抑揚をつけて発生すると話の要点が分かりやすくなります。
パーフェクト講義 Part.4
TOEICのPart.4、リスニングパートの最終問題は長文の聞き取りとなります。
内容はスピーチだったり、ラジオ放送だったりと様々。
図表を見て回答する問題もあり、かなりテクニック要求値が高いパートです。
例題
問題の解答画面はこちら。

Part.4でも問題の先読みが重要。
音声が流れる前の15秒で、問題の要点を押さえます。

今回の問題は、ショッピングモールにおけるオープニングセールの案内でした。
解説にて聞き取りのポイントが示されています。
例題講義(動画)
Part.4では、正確に全文を記憶することは非常に難しいです。ベテラン講師の方でも、ぼんやりとしか全容を掴めない問題もあると言います。
そんななかポイントとなるのは、重要表現を聞き逃さないことです。

今回の場合、”What’s more”という表現に注目。
意味は、”さらに!”。日本語でも強調したいときに使いますよね。
「What’s mote!●●」という文章の、●●に続く部分が平凡であるはずはなく、注目すべきと解説されています。
単語・イディオムチェック
重要語句は意味だけでなく、発音も正しく認識する必要があります

ここでは覚えておくべき語句が、17個ピックアップされています。
ディクテーション
音声を文字に書き取るディクテーションパートです。

一文字ずつ正確に聞き分けるのは骨が折れますが、文章が頭に浮かぶようになると、会話の内容も入ってきやすくなるはずです。
本文チェック
Part.4では、”何の話をしているのか”を、いち早く理解することが重要。

直接的には述べられない”スピーカーの職業”などが問われることもあります。
肝となる情報がどこにあるのか、確認しておきましょう。
シャドーイング
問題文の音読に挑戦。

解説動画にあった「What’s more」などの重要表現は、特に意識しておくといいでしょう。
パーフェクト講義: リーディング
ここからはリーディングパートです。
Part.5~Part.7は、どうあがいても時間との勝負。
テクニックを磨いた分だけスピードが上がり、努力した時間が結果得点として還元されるはずです。
パーフェクト講義 Part.5
Part.5は文法出題。
個人的に苦手意識のあるパートです。

例題
問題は本番と同様、文章の空白部分に適した語句を4択から選びます。

今回の場合、正解は(B)のeffect。
空白には名詞を置く必要があります。
例題講義(動画)
解答後に解説を見たとき、📓「文法的にこれが正解」と書かれていても、なかなか覚えられるものではありません。
知識として定着せず、次もきっと同じミスをすることでしょう。
そこで講義動画の出番となります。
解答を導き出す道筋やポイントを押さえた講義を受けられます。

今回の場合、文の構造を正しく認識することがポイント。
まず見るべき点、選択肢の意図。また、なぜ間違えやすいのかなど、理解することができます。
語句に対しての説明も丁寧で、語源や単語のイメージ解説により、記憶に残りやすくなります。
問題演習
先ほどの問題を踏まえ、同じ系統の問題に挑戦。

今回は名詞を選択するだけですが、時間をおいて復習すると、本当に身に付いたかの確認ができます。
パーフェクト講義 Part.6
TOEIC Part.6ではメールや広告文が取り上げられ、空欄となっている部分を埋める問題となります。

文法問題が続くほか、前後の文脈から適切な一文を挿入する問題も出てきます。
例題
例題は、手紙の文面の穴埋め。

問1-1は正しい前置詞を選ぶ問題。
問1-2は文脈から挿入する一文を選ぶ問題です。
文の挿入問題は、時間を取られやすい厄介な問題となります。
解答は下記のとおりです。

例題講義(動画)
文法問題において、前置詞/接続詞の区別は超頻出。
試験対策中、何度も目にすることになります。

単語・イディオムチェック
リーディングパートにおいて、語彙力はさらに重要。

本文中だけでなく、選択肢の中に出てくる語句も読み解く必要があるので、頻出の単語は必ず押さえなければなりません。
本文チェック
問題全文の確認ができます。

今回、問1-2のような文を挿入する問題では、👦「どれも合っていそう…」という感覚に陥りがち。
それでも、👦「これしか合わない」と考えられるようになる必要があります。
スピード音読
最後はスピード音読。

これまでのシャドーイングとは異なり、速度を意識して発声します。
TOEICリーディングパートの一番の課題は時間配分。最後の問題までたどり着けるよう、精読の訓練が必要です。
パーフェクト講義 Part.7
TOEIC最後の山場Part.7、長文読解です。
制限時間と集中力のせめぎ合いに苦しめられるパートとなります。

例題
例題の解答画面はこのような感じ。

今回はメールの文面を見て、回答する問題。
時系列や登場人物、天気などが回答のカギです。
問.1-1の解答はコチラになります。

例題講義(動画)
長文読解では、ストーリー中の変化を押さえることが重要。
変わる前と変わった後のどちらも、解答として問われる可能性があります。

「通常は○○の予定です。ただし●●なら××。」といった分岐が発生することも。
例えば「雨が降った場合」,「飛行機がキャンセルになった場合」など、結果から状況を推測することもしばしば。
速読だけでなく精読も求められる、非常に難しい問題に立ち向かわなければなりません。
単語・イディオムチェック
長文読解では語彙力がカギ。頻出単語は徹底的に叩き込む必要があります。

難しい単語であっても前後の文脈から推測できることもあります。となれば、やはり基礎的な語彙力は不可欠です。
本文チェック
文章全体の流れに目を通します。

Part.7後半にある、3つの文章から出題される問題では、読む順番を変えてみるのもアリ。
2番目から読んだ方が分かりやすいなど、新たな発見があるかもしれません。
スピード音読
長文1題にかけられる時間はおよそ5分。

スピードを意識し、問題読みの時間感覚を身につけましょう。
本番環境へ
ここまでパーフェクト講義の内容について説明してきました。
人それぞれ活用方法があると思いますが、個人的に、[例題]→[例題講義(問題)]→[単語・イディオムチェック]までは、全ての項目で実施した方が良いと思います。


また、間違えた問題は[復習トレーニング]へ自動的に集約されます。
定期的に復習を実施し、時間を置いた後でも正しく解答できれば安心です。

復習も含め、私がパーフェクト講義にかけた時間は15時間ほど。
何度も復習を繰り返し、自信がついてきたら[実戦問題集]へ移行しました。

実践問題集では、TOEICテストと同じ200問の問題構成となっており、これが20回分用意されています。
テストのように一気に回答するのではなく、[パーフェクト講義]と同様、解説動画や単語テストを挟みながら進行。
Vol.1の200問を1周するのにかかる時間は5時間弱でした。復習の時間を含めるとそれ以上とボリューム満点。
実際、私は勉強時間のほとんどを実践問題に費やしましたが、Vol.1~14までを1周するまでにとどまりました。

ちなみに、実践問題集NEXTのVol.5、つまり15回目のコンテンツまでは関先生の講義動画があります。
私のように講義動画を一つの楽しみにしている場合、ひとまず動画が見られるところまで進めてみると良いかもしれません。
まとめ
今回は、スタディサプリでの勉強方法について紹介しました。
フィリピンTOEICの公式試験で860点取ったとき、私は他のテキストは使っておらず、スタディサプリのみを利用。
確かな成果を残してくれたからこそ、自信をもっておすすめしているという訳です。
もし、次にTOEICを受験する機会があれば、間違いなく3度目のサブスクをします。次もおそらく1か月の課金となるでしょう。

ただ、私の体験談によるレビューですので、あくまで一個人の意見としてみて下さいね…
私は1か月で集中的に勉強しましたが、万人に適した勉強法とは思っていません。
急ぎでないなら、試験の受験予定日を決め、丁度良い期間のプランを選ぶといいでしょう。

情報元:スタディサプリ公式ページ(2025年11月7日現在)
https://eigosapuri.jp/toeic/?vos=evalstsstopx0000001&fed=ppstp1906003
2025年11月現在、10周年キャンペーンにより通常価格よりさらに安くサブスクできるようになっているようです。
ともあれ、まずは7日間の無料体験から始めてみるのがオススメ。
👦「自分には合わないな」という場合は、課金の必要はありません。
逆に、👩「他にもっといいテキストを知っているよ!」という方は是非教えて欲しいなと思います。
今回はここまで。また次回!

