フィリピン北部ルソン島、随一の観光名所『Banaue, Rice Terrace』。
ライステラスって仰々しく言っているだけで、ただの田舎風景が見れるだけでしょ?
私もそう思っていました。実際に行って見ると、退屈なんてことは無く、かなりアクティビティ性の高い場所なんだなと実感します。そこで、今回は旅の全容とバナウエの楽しみ方について、じっくり紹介します!
バナウエの観光スポット
初めてバナウエを訪れる際、訪れる候補となる観光スポットは大きく4つあります。
- BATAD VILLAGE & RICE TERRACES
+ TAPPIYAH FALLS(ライステラスと滝) - BANGAAN VILLAGE & RICE TERRACES(ライステラス)
- BANAUE MAIN VIEW POINT(ライステラス)
- HAPAO RICE TERRACES & HOT SPRINGS(ライステラスと天然温泉)
やはり観光のメインはRICE TERRACESになりますが、それぞれに特徴があるようです。この中で1番人気なのが一番上の「BATAD VILLAGE」で、街中からアクセスが良く所要時間1時間ほどで巡ることが出来るのは「MAIN VIEW POINT」になります。
この中で、私たちは1,2,3を観光してきました。私の評価としても、この順番通りのオススメ具合となりますね。上から順に紹介していきます!
BATAD VILLAGE
- アクセス
BATAD VILLAGEはバナウエの街中心部から16kmほど離れた場所にあり、一番有名とも言える棚田の景色を見ることが出来ます。バンで移動した際は40分ほどかかりました。 - 所要時間
7時間:棚田トレッキング、滝で水遊び - サービス料金
棚田と滝の両方を含めた入場料が1人50ペソでしたが、学割が効くということで我々は40ペソで入場することが出来ました。また、乗り物の駐車料金が別途かかり、トライシクルの場合は日帰りで50ペソ、日をまたぐと200ペソ。バンの場合は日帰り150ペソ、2日間で300ペソとなります。
- ガイド料金
ここの棚田は結構複雑な道になっているので、ガイドを付けることをオススメします。私は事前にFacebookでいくつかの団体とコンタクトを取っていたのですが、宿の方が手配してくれ、その料金が最安の8人グループで1,300ペソだったのでそちらでお願いしました。
ちなみにガイドの金額はまちまちで、「8人だと多すぎるから1200ペソ×2」とか「1人あたり650ペソ」とか割高のところもあります。その中でも、まぁ良いなと思ったのは下記の団体で「8人でもみんな20~30代ならガイド一人1,500ペソでいいよ」と言ってくれました。
BANGAAN VILLAGE
- アクセス
BANGAAN VILLAGEは街中心部から18kmほど離れた場所に位置しています。方向としては先ほどのBATAD VILLAGEとほぼ同じなので、同時に訪れるのが効率的です。 - 所要時間
10分:高所からの記念撮影 - 料金
特になし、ガイドもBATADのついでに案内してくれるはずです。 - 備考
こちらは1つの村を中心に棚田が周囲を囲むような形で形成されているのが特徴的で、他の棚田には無い素晴らしい写真を撮ることが出来ます。恐らくですが、下に降りて村にも入っていけますが今回は見送りました。
BANAUE MAIN VIEW POINT
- アクセス
街中心部から4kmほど、バンやトライシクルでも20分ほどで回れます。 - 所要時間
1時間:高所からの記念撮影 - 料金
特になし、ガイド不要 - 備考
こちらがもっとも手軽に棚田を見ることが出来るスポットになります。バナウエの街から北上していくと、5つのビューポイントがあり、それぞれで記念撮影が行えます。アクセスは良いのですが、少し迫力に欠ける印象なので、BATADの前に行くのがオススメ。
HAPAO RICE TERRACES & HOT SPRINGS(今回は見送り)
- アクセス
街中心部から10kmほど西に進んだ先にあり、BATADに次いで有名なスポット。 - 所要時間
5時間:棚田トレッキング、天然温泉 - ガイド料金
先ほど紹介した団体では700ペソ - 備考
こちらも本格的なトレッキングが出来るコース。天然温泉がゴールになっており、他とは違った楽しみ方が出来る(今回は見送り)。
イチオシのBATADを詳しく紹介!
バンやトライシクルを停めた駐車場を出発すると、まずはどんどん道を下っていきます。初っ端ですが道のコンディションは写真のような感じで、自然ままなので滑りやすいです。必ずシューズを準備してトレッキングに臨みましょう。
しばらくすると、料金所と観光事務所を兼ねた施設が現れます。ここで入場料の50ペソ(学割が適用出来たら40ペソ)を払って、パーソナルインフォメーションを記入します。そしてしばらくまた進むと見えてくる景色がコチラ。
とんでもなく広大で雄大な棚田群が我々を歓迎してくれます。初日にMAIN POINTを見て「うーん…」と思った気持ちが一気に吹っ飛び、来てよかったなと思わせてくれる、そんな景色を一望することが出来ます。
先ほど見た景色を目の前にすべく、BATADの村の中をどんどん通って棚田を目指します。村と言っても、山の斜面に出来た集落なので道は平坦ではなく、急勾配の坂や角度の激しい階段などを通っていきます。
この村の中が結構複雑な構造になっているため、ガイドが必要だったという訳ですね。一度でも行ったことがある人が居れば、ガイドはいらないかもしれませんが、初めての人だけだと正しい道を選ぶのはなかなか難しいでしょう。
村の連絡通路を抜けると、いよいよ棚田との対面です。これこそ棚田トレッキングと言った感じで、どこを見ても田んぼ田んぼ田んぼ…、稲稲稲…。空の青と山の緑が合わさって、かなり良い感じの写真を撮ることが出来ます。
私たちが訪れたときは収穫目前の稲が育っていて、どこも稲刈りが行われていない、まさにベストなタイミングでした。ちなみに、バナウエのベストシーズンと言われる時期は、「田植えの始まる2~3月」もしくは「稲刈り前の5~6月」と言われています。
ちなみにこのあぜ道には結構急勾配な階段や、非常に幅の狭い手すりのない道があるので、高所恐怖症の方は注意してください。
棚田を端から端まで移動した後、続いては滝を目指して歩いていきます。滝は棚田のある山の反対側にあるような位置関係になっており、かなり標高の低い位置にあります。こちらもまた、結構な勾配となっているので、疲れているところですが気合を入れて降りていきます。
だいたい30分ほど下り続けて見えてくるのがコチラで、かなり雄大で壮大な滝で、ついでに来るのがもったいないくらい立派です。
こちら、滝壺付近で泳ぐことも可能で、非常に簡易的なビニールで覆われただけの着替え場所もあります。ここまでで、かなり体力を消耗しているはずなので泳いだり足を投げ出したりして、しっかり身体を休ませましょう。
全てを堪能して、ここからは来た道を戻っていきます。ただし、お気づきでしょうか、今までの道はほとんど全部下りだったことを。そう、このBATAD観光の全行程は、行きは下り・帰りは上りという疲れた体に鞭を打つようなキツイものになっているのです。
実際にどのくらいの標高差を移動してきたのかというと、下の写真を見れば一目瞭然です。入り口付近にあった看板の標高の表記が「1,100m」、そして一番低い滝付近で見つけた石碑によると「752m」。正確さは分かりませんが、確かにそれぐらいの高さを移動したしんどさはあります。
なので、帰りは適宜休憩を入れ、限界を迎えかけている足に頑張ってもらいましょう。最終的に、実際に歩いた距離はどうやら10km近くに到達したようです。トレッキングという言葉に騙されず、本当に登山に行くような気持ちで臨むようにしましょう。
まとめ
今回は、バナウエの観光スポットのうち、一番有名どころの”BATAD”でできる棚田トレッキングを中心に紹介しました。私は「棚田が見れるのね、ふーん。」くらいの気持ちでしたが、行って見ると実際は結構ガッツリめのアクティビティになっており、正直驚きました。
ただ、期待以上の経験が出来たのは間違いありません。バナウエでの旅程を考えるうえで参考にして頂ければ幸いです。私自身、次回機会があれば、今回行かなかったHAPAOにも挑戦してみたいと思います、それでは!