バギオの学校紹介シリーズ第11弾。
ネット上の口コミや学校が発信しているSNSなどを細かく分析していきます。
今回はバギオ市内に「チャレンジャーキャンパス」、「プレミアムキャンパス」の2つの校舎を持つ”BAGUIO JIC”。
そのうち、生活環境No.1を謳うプレミアムキャンパスに注目。

引用: BAGUIO JIC ホームページ(https://baguio-jic.com/)
語学学校の中の人の目線から、他の学校と比べたときの特徴や価格の違いなどを取り上げていきます。
※本記事は2025年8月時点の情報です。変更となっている項目もあるかもしれません、ご了承ください。
学校概要
まずは学校の紹介ページから特徴的な部分に注目してみます。
参照したのは、 FUJIYAMA Internationalというエージェントの学校案内ページ。

引用:Fujiyama International 公式ホームページ(https://www.fujiyama-international.com/)
過去記事「語学学校の中の人が考える留学エージェントの選び方【比較・口コミまとめ】」で紹介している、情報満載で更新頻度も高いエージェントとなります。
概要①: 立地
JIC Premiumキャンパスはバギオ市の西エリアに位置しています。

バギオの中心街から学校まではタクシーで30分ほど。
小高い丘の上にある閑静な住宅地、その一角にあるとても広い学校です。
街中から離れているため、周辺の交通量は少なく静か。
反面、学校周りに店舗が少なく、買い物・外食できる場所は限られます。
最低限の生活用品は校内のコンビニで購入し、そのほかは週末買い物に出かけるのが良いでしょう。

街中へのアクセスについては、学校側がシャトルバンを提供しています。
片道50ペソで、学校からSMモールというショッピングモールまで送迎。
海外生活が初めてで外出が不安な方でも、安心してお出かけすることができます。
概要②: 学生数
JIC プレミアムキャンパスは定員200名。
バギオにある学校の中では、最大規模での運営となります。

学校はいわゆるキャンパス型。
学生宿舎・授業棟・トレーニング施設など、各設備が別々の建物に存在します。
勉強は勉強、余暇は余暇といった風に、モードを切り替えて日々を送ることが可能です。
概要③: コース(料金)
JIC プレミアムキャンパスが提供しているコースは下記のとおり。
- ESL(一般英語)
- TOEIC
- ワーホリ対策
- ビジネス
基本的には、ESLと言われる一般英語のカリキュラムがメイン。
特定分野への対策コースとして、TOEICやビジネス、ワーキングホリデー専用コースなどもあります。
IELTS対策の授業はなく、受講を希望する場合は、別キャンパスへの転校が必要となります。
コース料金(4週間分)
JIC Premiumが提供している4つのコースについて、1コマあたりの授業価格を計算してみます。
ESL(一般英語) Starter | ESL(一般英語) TEP10 | TOEIC | ワーキング ホリデー | |
授業数 | 4 マンツーマン 1 グループクラス | 5 マンツーマン 3 グループクラス | 3 マンツーマン 3 グループクラス | 3 マンツーマン 3 グループクラス |
+無料クラス | 無料オプションクラス 2コマ(ズンバ、歌、映画など) | |||
価格(4週間) | 800 ドル | 1,000 ドル | 900 ドル | 900 ドル |
価格(1コマ) | 8.00 ドル | 6.25 ドル | 7.5 ドル | 7.5 ドル |
※教科書などの現地でかかる費用は含んでいません
全部で10個のコースがあり、授業コマ数などに応じて好きなものを選択可能。
最もコスパが良いのが、”TEP10” というコース。
通常授業8コマ(+オプション2コマ)、1日最大10コマ受講可能です。
また、6コマ全てマンツーマンでスピーキングに特化した “Speaking Master“コースも人気です。
1日の流れについて、下記スケジュールが公開されています。※ワーホリ対策コースの例

適度に休憩時間があり、比較的ゆとりのあるスケジュールのように見えます。
授業の予定については、現地にて調整が可能とのこと。
自分の勉強スタイルに合わせて、自分で1日の授業予定を決められるのがメリットとなります。
概要④: 部屋(料金)
続いて、現地で滞在する部屋の料金を比較します。
部屋価格(4週間)
学校が提供する、主な部屋タイプは下記のとおり。
1人部屋 | セミシングル | 2人部屋 バルコニー無し | 4人部屋 バルコニー無し | |
価格(4週間) | 1,350 ドル | 1,250 ドル | 850 ドル | 650 ドル |
価格(1日あたり) | 48.2 ドル | 44.6 ドル | 30.4 ドル | 23.2 ドル |
1人部屋とセミシングルは基本1種類。
セミシングルは寝室だけ自分専用で、トイレやシャワーなどは共有となります。
2,4人部屋はタイプが2種類。
バルコニーが無い部屋を選択すると、少し安くなります。
お部屋のイメージは下記のような感じ。
- 1人部屋


- セミシングル


- 2人部屋(バルコニー無し)


- 4人部屋(バルコニー無し)


2023年にリノベーションされたばかりの学校ということで、どの部屋も綺麗。
1人部屋のクオリティは、ちょっと良いホテルと比べても遜色ありません。
また、JICプレミアム校舎の魅力と言えば、学校から見える景色。

バルコニー有りの部屋からだと、この景色を窓から見られる可能性があります。
学校特徴
ほかの学校には無い特別な制度や施設についても見ていきましょう。
特徴①: No.1の生活環境
JICプレミアムと言えば、バギオNo.1の生活環境を謳っています。
現在の校舎は、2023年10月にオープン。
バギオにおいては、A&Jエコキャンパスに次いで新しい校舎となります。

学生寮・教室・共有スペースなど、学内の各施設は整備されたばかりでとても綺麗。
また、もしもの時の備えも万全、ということで自家発電可能な設備を導入。
周辺地域で停電が起こったとしても、通常と変わらない生活ができるとのことです。
また立地も含めた、治安の良さも大きな強み。

学校があるのは、”Green Valley“という高級住宅街。
バギオの中でも、最も治安の良いエリアと言われる地域です。
そのエリア内10,000㎡にも及ぶ敷地で、学校を運営しています。
特徴②: 専門分野に強い
JICプレミアム校舎は、専門性の高いコースを多数提供しています。
特徴的なのは、スピーキングに特化した”Speaking Master”コース。
授業は全てマンツーマン。さらに、スピーチとプレゼンテーションを2週間に1回行うというハードなカリキュラムです。

また、ほかの学校には無い専門性の高い教科書も魅力。
TEP Bookと言われる教科書は、1つのトピックで総合的な勉強を実施します。
芸術・美容・料理など、興味のある分野を選択し、特有の単語など専門知識をつけていくのです。

専用の教科書は20種類以上。
「TEP●」というコースを選択すると、これらの教材を使用可能となります。
フードサービスやホテルなどでの内容は、ワーホリ先の職探しで役立つことでしょう。
特徴③: アクティブラーニング
JICでは座学での勉強だけでなく、「アクティブ・ラーニング」にも力を入れています。
オプションクラスで提供されているZumba, Songなどはその典型。
英語を勉強しながらストレス発散、また友達づくりに役立つクラスとなります。

校内には学生専用のカフェがあります。
JICがオープンする前、同建物では有名なカフェが営業していました。
その名残もあり、本格的なカフェの設備が引き継がれています。

カフェ設備に加え、バリスタの資格を持った優秀なスタッフも毎日スタンバイ。
プロの教えのもと受講可能なバリスタトレーニングプログラムもあります。
こちらは、12時間でコーヒーの知識からラテアートまで習得できると評判です。

加えて、リアル店舗での接客トレーニングにも参加が可能。
Seollem Cafeという実際に営業しているレストランのスタッフとして勤務します。
ワーキングホリデーなどで役に立つ経験が得られるはずです。
特徴④: キャンパス間の転校
バギオに”チャレンジャーキャンパス”と、”プレミアムキャンパス”の2つを有しているJIC。
それぞれ異なる特徴を持ち、希望の勉強内容に合わせて転校が可能。
学校側も、2校舎でのハイブリット留学を提案しています。

例えば、留学期間が6か月の場合、前半3か月はチャレンジャーキャンパスで一般英語。
後半3か月はプレミアムキャンパスでワーホリ対策、という風な切り替えができるという訳です。
長期の留学となると、こなれ感が出てきてしまうのは事実。
転校して環境を変えるのは、マンネリ打破に非常に有効です。
公式情報
つづいて、学校が発信しているSNSを見ていきましょう。
JICは下記媒体にて情報を見ることができます。
JICの公式の情報媒体(SNS)
- ホームページ
日本語ページの情報が充実
日本語パンフレットも閲覧可能
学校ブログが数か月に1回程度更新
https://baguio-jic.com/ja/ - YouTube
[英語版]
チャンネル登録者:818, 202動画, 週1回ほど更新
https://www.youtube.com/@BaguioJIC/videos
[日本語版]
チャンネル登録者:19, 49動画, 週1回ほど更新
https://www.youtube.com/@jic-japan/videos - Instagram
[通常アカウント]
1,280フォロワー, 231投稿, ほぼ毎日更新
https://www.instagram.com/jicpremium/
[食事紹介アカウント]
143フォロワー, 202投稿, ほぼ毎日更新
https://www.instagram.com/jicyam/ - X(旧:Twitter)
なし - Facebook(2キャンパス共通)
4,627フォロワー, ほぼ毎日更新
https://www.facebook.com/baguio.jic - TikTok(2キャンパス共通)
215フォロワー、867いいね数, 週数回の更新
https://www.tiktok.com/@jicbaguio
最も力を入れているのは、FacebookとInstagram。
Instagramについては、2つのキャンパスで別アカウント運用となっています。
ホームページ
ホームページでは、施設・コースの情報などを詳しく知ることができます。

また、日本語のブログ記事を不定期に更新しています。

学校紹介のほか、ジプニー・タクシーの乗り方、病院受診方法など現地の情報も載っています。
留学後、別の学校に留学中でも参考になるかもしれない資料となります。
YouTube
JICが発信しているYouTubeチャンネルは、[英語版]と[日本語版]の2種類あります。

こちらは英語版、更新頻度は週に1回程度。
基本的に英語音声のビデオのみ、短めでサッと見やすい造りになっています
一方、こちらが日本語版のYoutubeチャンネル。

2025年に開設したばかりで、少しずつ動画が上がってきています。
JICについてはもちろん、バギオで暮らすうえで有用な情報も多数。
日本語音声と字幕があるので、閲覧しやすいです。
インスタグラムには、アクティビティや施設紹介のショートビデオが投稿されています。
更新頻度は高く、ほぼ毎日情報がアップされています。
最新のイベント、学校での暮らし方などをリアルタイムに知ることができます。
また、別アカウントには学校提供の料理を毎日アップしているものもあります。
個人的に、バギオの中でも料理のクオリティやバリエーションは高いと感じます。
健康的に留学を終えるためにも、現地での食事は非常に大事。
チェックしてみると、現地での生活が少しイメージできるかもしれません。
X(旧:Twitter)
2025年時点、JICが運営しているXのアカウントは見つかりませんでした。
既に日本での人気は下火となっているFacebook。しかしフィリピンでは未だに一番メジャーなSNSです。
JICのFacebookアカウントは2つのキャンパスで共用。
ほぼ毎日、写真や動画がアップされており、直近の様子を知るのに役立ちます。
ホームページの写真などだけでは分からない、リアルな様子を見ることができます。
情報が非常に多いので、興味がある場合は投稿を遡ってみるといいでしょう。
TikTok
TikTokにはショート動画のみが投稿されています。
施設紹介やアクティビティの紹介がメイン。

TikTokをよく活用する場合はフォローしておくと良いでしょう。
国籍比
留学先を決めるにあたり、目を通しておきたいのが国籍比。
現場を見てきた身として、学校の国籍比の傾向を掴むことも重要と考えます。
JIC プレミアム校舎の国籍比は、稀に公開されています。
下記は、2025年3月に発信された情報です。

日本・台湾の学生が30%前後、次いで韓国・アラブ・タイ・ベトナムと続きます。
この月は様々な国からの入学があり、色々な国から支持されていることが分かります。
年間を通して、日本人の比率は30%前後とのこと。
日本人が一定数いる環境なので、学校側は日本人に合わせた環境作りを実施しているはず。
海外初心者の方にもおすすめしやすい学校であると言えます。
口コミ
ここから、JICプレミアムキャンパスの口コミを見ていきましょう。
学校の特徴的な部分をピックアップします。
※口コミは当時のもので状況が変わっている場合があります
まずは、エージェントが公開している卒業生からのフィードバック。
今回、参照にしたのは、CEBRIGE(セブリッジ)。

過去記事「語学学校の中の人が考える留学エージェントの選び方【比較・口コミまとめ】」で紹介した、最近バギオの情報を多く発信しているエージェントです。
学生からのフィードバック
☆30代女性
滞在期間:2024年1~3月
滞在部屋:4人部屋
授業・講師の質

スピーキングマスターコースの場合、授業はプレゼンとスピーチの練習に特化。
1日6コマあるコースですが、宿題は少なく自分のペースで勉強できたとのことでした。
良かった点

できたばかりの学校なので、施設が綺麗で衛生面に満足。
また、比較的日本人が少ない環境で国際交流が楽しめたとのことでした。
残念だった点

講師の質に気になる点があったとのこと。
出来たばかりの学校とはいえ、妥協は許されません。
現在は改善されていることを期待します。
(参考)Google Mapの口コミ
Google Mapの口コミからは、忖度のない正直な感想が見えることがあります。
ただし、個人の主観や経験の差が非常に大きく、鵜吞みにし過ぎるのはNG。
なりすまし等あるかもしれないので、参考程度に少し覗いてみましょう。
①台湾人留学生の口コミ

滞在中、講師や学校スタッフは丁寧な対応だった。
生活環境では、自然に囲まれたキャンパスでリラックスできた。
ただ、学校のトイレが狭く不便だったとのこと。ここは改善に期待です。
②ベトナム人留学生の口コミ

こちらの方も景色の良さなど、環境面での良さを気に入っていました。
食事面も大満足の様子。
また、講師についても、特に問題なく英語学習の糧になったとのことでした。
③講師から?の口コミ(不満多め)
こちらは実際に働いていた先生らしき方からの苦情寄りの口コミ。

先生とマネージャーの間に不和があったとのこと。
語学学校の現場を知っていると、よくあるケース…ではあります。
色々な事情があるでしょうが、多くの講師が働きやすいと感じる環境にも力を入れて欲しいものです。
注意!
口コミはあくまで個人の感想
気になる点はエージェントを通して確認しましょう!
JIC プレミアム は”こんな人”におすすめ!
今回の学校紹介シリーズでは、JIC プレミアムキャンパスを紹介しました。
バギオの中でも生活環境が売りの学校、その特徴や雰囲気を感じられましたか?
閑静なエリアでゆったり滞在可能。どの年代の学生にもおすすめの学校です。
また過去には、エージェントのスタッフも生徒として滞在していたようです。
引用:フィリピン留学TV CEBRIGE(セブリッジ)
JICの良かった点・悪かった点について、本音で語っています。
学生目線のリアルな感想は、学校選びの参考となるはずです。
最後に結論。
JIC プレミアムキャンパスがおすすめ人は、
👍落ち着いた環境で快適に過ごしたい!
👍ワーホリ・ビジネスなど専門分野に特化したい!
フィリピンという異国に滞在するにあたり、生活環境の良さは重視すべきでしょう。
また、自分のやりたいことを自分のペースで勉強できる土台があるのも魅力的です。
1人部屋など、人気の部屋はすぐに埋まってしまうので、気になったら早めに問合せしてみましょう!