TOEICでハイスコアを取得することは、就職や進学において有利に働きます。
フィリピン留学の目的として、TOEIC対策というのも全然アリ。現地で本試験を受験することも可能です。

フィリピンのTOEICって何が違うの?

日程・会場・申し込み方法は?

試験はどんなスケジュール?
今回は2025年10月に、バギオでTOEIC本試験を受けてきた体験談をご紹介。申し込みから会場の様子など詳細をお伝えしていきます。
結果から言うと、おすすめできる環境ではありませんでしたが…。
フィリピンTOEICの申し込み方法はこちらの記事からどうぞ!
フィリピンのTOEIC
日本でTOEICを運営しているのは、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会。
一方、フィリピンではHopkins International Partnersが運営しています。
運営母体は異なりますが、スケジュールや点数(スコア)に違いはありません。
受験形式
受験形式はペーパーテストのみ。

オフラインで受験する必要があります。
TOEICとは別の英語試験 IELTSでは、ペーパー・コンピュータ形式の2種類から選べますが、残念ながら選択の余地はありません。
受験日
公式試験の日程は、月に1回。

各会場で試験日が設定されます。
スケジュールは3か月先の日程まで申し込み可能。
受験後、テストの点数は2週間ほどで郵送にて届くとのことです。
テストスケジュール
2025年10月に受講した際の当日スケジュールは下記のとおり。
- 7:00~7:30会場入り
- 7:30~8:00受付登録
- 8:00~8:30レジストレーション
必要事項記載
- 8:30~10:30テスト受験
- 10:30解散
テスト開始は午前中、しかも朝8時からとかなり早め。試験日は早起きしなければなりません。
(一方、日本では10時 or 14時開始というゆとりのあるスケジュールとなっているようです)
試験会場
バギオのTOEIC試験会場は、語学学校PINESメインキャンパスが指定されています。

中心街からパインスまではタクシーで10分ほど。
郊外にある学校の中では、比較的アクセスのよい位置にあります。
当日、タクシーで会場に向かう場合、👨「アルベルゴホテルまで」とドライバーに伝えましょう。
アルベルゴホテルはPINESの隣にある有名ホテルです。

PINESまでは徒歩1分でアクセスできます。
実は、PINESはTOEICだけでなくIELTSの試験会場としても機能しています。
フィリピンで公式試験を受けたい場合、PINESの学生であれば何かと便利かもしれません。
料金
フィリピンのTOEIC試験受験料は2,500ペソ、日本円で約6,750円です。
日本で申し込みすると7,810円(税込)とのことなので料金は少し安価。
ただ日本ではリピート割があり、1年以内に再受験する場合は6,710円となるようです。

フィリピンTOEICの申し込み締め切りはテストの10日前まで。
この期間に間に合わなかった場合、追加料金が発生。
700ペソが事務手数料として支払いが必要となります。(3営業日前まで)

私の場合、申し込みが直前となったので追加料金を支払いました。つまり受験料3,200ペソ(約8,600円)が必要でした。

ただ、ここでちょっとしたトラブルが発生…。
申し込みが遅れたからか、いつまで経っても受付完了の返事が来なかったのです。
結局、色々なところに問い合わせて受験することはできたのですが、余計な労力と時間がかかってしまいました。
私のように直前になって焦ることのないよう、受験希望の方は余裕をもって申し込むことをおすすめします。
テスト当日のスケジュール
ここから、テスト当日の動きについて実体験に基づき紹介していきます。
私が受験したのは2025年10月18日(土)。テスト開始時間は午前8時でした。
会場入り
事前の資料には、30分前までには会場入りしておくように、と記載がありました。
私が到着したのは、1時間前の午前7時。運よく渋滞に引っ掛からずスムーズに会場に到着できました。

こちらが試験会場であるパインス語学学校の校舎。
オレンジと青のカラーが特徴的です。

建物の正面の入口がには、セキュリティガードがいます。
特に何か言われることもないので、建物内に入っていきます。

入館して左側へ歩いていくと、10脚ほど椅子が並んでいます。
指示があるまでこちらで待ちましょう。

7:30頃になったらスタッフが来て建物の2階に案内されます。
受付
受付はパインズ校舎の2階、受験会場前で行われます。
会場前の廊下にはソファーがあり、10人ほどの受験予定者が集まっていました。
受付スタッフはフィリピン人、やり取りはもちろん英語です。

パスポートを提示し、本人確認。このとき、マスク・メガネは外すように指示されます。きちんと申し込みができていれば、リストに名前があるはず。
登録が遅れた場合、手書きで名前を追加するように指示があります。
私が受験したときの受験者は全部で15人ほど。
日本人が5名、台湾人が約6名、そのほか韓国・フィリピン人が数名という内訳でした。
会場へ移動
全員の受付が終わったら会場へ移動します。
部屋内では順番に名前が呼ばれるので、指定された席に着席します。

荷物について、持ち込みできるのはパスポートのみ。
筆記用具・カバン・時計・飲み物などは持っていくことができません。
これらの荷物は会場後方のロッカーに預ける必要があります。

筆記用具は用意されており、消しゴム付きの鉛筆が2本ずつ支給されました。
会場前方のスクリーンにはタイマーが映し出され、こちらで時間の確認行うことになります。
必要事項記載
会場に入って最初に実施することは、必要事項の記入です。
記載内容は、フルネーム・生年月日・試験日程・会場番号・国籍など。
それぞれ説明のオーディオが流れ、マークシートにマークしていきます。

また、8問ほどのアンケートにも回答を求められます。
「TOEICの受講は何回目」や「現在の英語レベル」など。
あくまでアンケートなので、回答は適当で問題無いはずです。

アンケート記入が終わったら、いよいよ問題用紙が配られます。
用紙には名前を記入する必要がありますが、それ以外の書き込みは一切禁止。
全員の準備が出来たらテスト開始となります。
テスト受験
さて、ここまで来たら後は受験して終了。
という予定だったのですが、まさかの事態が発生しました。
問題が発生したのはテスト開始直後のリスニングパート。
読み上げ音声の音質がガビガビだったのです。
先週末、バギオでTOEICのオフィシャルテストを受けてきました。
— 🇵🇭はふた | バギオ滞在2年 | 元留学生現スタッフ (@haveto_nainani) October 20, 2025
感想として
フィリピンでの受験はオススメできないと、言わざるを得ません。
というのも、オーディオが終わってる…。
「Question, No. 1..」
「ボ゛ボ゛ボ゛ボ゛ボ゛」
ガビガビ音質で聞き取り不可。今後も改善しないんだろうな…。
例えるなら、質の悪いマイクを通して音声が流れているような感じ。
特に低音ボイスは「ボボボボボ」としか聞こえません。
少なくとも私の耳では聞き取り不可、👨「ダメだこりゃ」と諦めざるを得ませんでした。

しかもタチの悪いことに、事前の音声チェックの時点は問題なかったのです。
試験問題のオーディオに切り替わった途端、明らかに音質が悪くなりました。
一度テストが始まってしまったら誰も流れを止めることはできず、ノンストップで続いていったのでした。
音質問題、改善されるのか
TOEIC受験者なら誰しも、何らかの媒体で勉強する機会があるはず。
特にパート2なんかは、細かい聞き分けが大事だと教わります。
今まで私が慣れ親しんできた音声は、スタディサプリというアプリ内のもの。
音質はもちろんクリアで、聞き取りに問題はありませんでした。
事前の想定で本番環境を考えたとき、多少は外からの雑音などあるだろうと思っていました。
しかし、ここまでひどいものは想定の範囲外。日本だったら大クレームに発展することでしょう。
ただ残念なことに、ここはフィリピン。
改善は期待できず、この先もずっと同じ状態が続いていくことでしょう…。
今後フィリピンでのTOEIC受験を希望されている方は、注意していただければと思います。
試験結果受け取り
試験からちょうど1週間後、試験結果が郵送されてきました。
こちらがその時の封筒。

点数が書かれたスコアシートはこのような形になっています。

また、セクションごとの結果が下記のように分類されています。

リスニングパートの一部に明らかな凹みがありますね。一体何が原因だったのでしょうか…、本当に…。
まとめ
今回はフィリピンのバギオで、TOEICの公式試験を受けた実体験をお伝えしました。
テストに関して言えば、問題形式や解答方法などは日本と同じ。
よって、特別な対策が必要になるわけではありません。

ただ本文でお伝えした通り、リスニングパートに大きな問題があります。
少なくとも私には聞き取りできない音質でした。日本だと即クレーム級です。
もしかしたら他の会場だとマシな環境があるかもしれません。
ただ、そうでない可能性を捨てきれない以上、フィリピン留学中の受験はおすすめできません。
目標の点数が取れない以上、受験する理由もないですからね。
どうしても留学中に受験しなければならない場合、直近で受験した方に話を聞いてみるのが良いでしょう。
私の方も、情報が入ってきたらなるべく共有するようにしたいと思います。
今回はここまで、ではまた次回!


