苦節半年、ついにバギオでメイドインジャパンの製品を取り扱うお店を発見しました。それが小さいながらも素敵なお店で、嬉しいことに初めて来店した私の期待を遥かに超える、素晴らしいクオリティのお店でした。喜びを胸に当ブログでしっかりと紹介させていただきます!
バギオで日本製品を取り扱うお店
そもそもの背景として、私調べではバギオには日本製品を取り扱うお店はほとんどありません。街中を歩き回ったり、現地の情報に詳しい先生に話を聞いてみたり、Googleで検索してみたりしましたが、半年間の留学期間では少なくとも見つけられませんでした。
たまーに、大型のショッピングモールで「キットカット」や「アポロ」の大袋が売られているのを見る程度で、しかも当然のごとく日本の倍くらいの値段がしています。逆に韓国製品を専門に扱うお店は街中にいくつもあり、お菓子やカップ麺、調味料にコスメなどそれだけで生活できるくらいは豊富でした。
そこで、以前私は「バギオで日本製品が欲しかったら、LAZADAなどのオンラインショッピングでマニラから持ってくるしかない」と結論付けました。ただ、聞くところによると街郊外にそれらしいお店があると、滞在8か月目にして情報が得られ、早速記事にしているという状況になります。
Toraya Japanese Snack Café
Toraya Japanese Snack Caféはバギオの中心部から見て南西のエリア「Gumamela」という地域にあります。このエリア、観光地などは無く基本的には住宅街が広がっており、留学生や観光客が訪れることはほとんどないでしょう。また、キツイ斜面に沿ったお店が多く、建物造りが独特なところでもあります。
なので、いざ訪れるとなった時に、このお店を目当てにだけ来ることになるかと思います。タクシーで行くのはもちろん簡単ですが、熟練の方ならバギオ市街からジプニーで来ることも可能です。ジプニーで来る際はイゴロットパークの近くにあるジプニーステーションから「BAKAKENG」行きのものに乗ります。
ジプニーに乗って揺られること20分ほどして、お店の真ん前までたどり着くことが出来るので乗り過ごす心配はないかと思います。ただ、帰りは人がいっぱいで乗れない可能性があるのでタクシーを使う必要があるかもしれません。それでも100ペソくらいで市街に戻れる距離です。
そして、こちらのお店の評価ですがGoogle map上だと「純和食店」と登録されており、☆5.0(6)となっています。評価はまだまだ少ないのですが、お客さんから高い支持を得ている、知る人ぞ知る良店という立ち位置です。営業時間は基本的には11:00 am ~ 8:00 pmとなっています。
店内
こちらのお店は店外に3~4人で座れるテラス席が4セットほどと、中のカウンター席が5席あるくらいの小さな造りとなっています。なので、ガチの日本食料理屋というよりもカジュアルに利用できる、本格的で家庭的な日本料理が食べられるカフェと言った方が適切かもしれません。
店内には調理用のキッチンコンロのほか、揚げ物用のフライヤー、たこ焼き・たい焼き用の鉄板などが備え付けられており、出来上がったアツアツの商品をその場で食べることも出来ますし、テイクアウトも出来ます。そのほか、人気メニューの一つにラーメンもあったりします。
そして何よりの特徴としてこのお店、日本語が通じます。というのも、オーナーのマサさんが日本人で、よくキッチンに立っています。そのほか、リンさんと日本語が話せる方もおられるので英語が堪能でない方でも安心です。2年ほど前にお店を立ち上げたというお話も聞かせていただきました。
店内は日本製品の宝庫!
お店で提供しているメニューの紹介に行く前に、販売している日本製品の数々を紹介します。お店の後ろ側の壁面は全て、お菓子を中心とした日本製品で棚が埋め尽くされています。バギオでは本当に見ることの無かった光景だったので、感動すら覚えました。
ラ王、カップみそ汁、ブタメンのお湯だけ簡単インスタント、ちなみに上の棚にはペヤングもありました。また、meijiの板チョコレート、アンパンマングミにポイフルグミ!余談ですが、過去にアルフォートがめちゃくちゃ好きな先生がいたのを思い出し、今は辞めていなくなった先生のことをリフレインしていました。
こちらはポッキーに、ねるねるねるね系のおかし(こちらではDIY CANDYと呼ばれているんですね)、きのこの山・たけのこの里、そして懐かしの駄菓子類。きのこの山・たけのこの里なんて4つのフレーバーがあって”BUY1 TAKE1”になっています。手書きのPOPも素敵です。
最後は、お菓子の代表格と言えばこれ”カルビーポテトチップス”、バギオに来た洗礼とも言わんばかりに袋がパンパンに膨らんでいますね。そしてぽたぽた焼きとはなかなかセンスが渋い、いいチョイスをしています。最後にまたDIYシリーズですね、フィリピンでは人気があるのでしょうか。
食事メニュー
コチラがお店の食事メニューです。メニューの中にもいろいろなフレーバーがあるのが特徴的なのですが、ジャンルとしては「たこ焼き」「たい焼き」「ラーメン」「ロングポテト」「串カツ」が頂けます。ここではあの、本場のソース味でのたこ焼きが食べられるということでバギオでは他に見たことありません。
私が個人的に期待に胸を膨らませていたのが「ラーメン」です。現地のなんちゃってラーメンでは美味しいものには巡り合えず、系列店の本格的なところでは400ペソ(約1080円)は下りません。しかし、ここのは200ペソ、しかもお店のイチオシとのことで後ほどレビューを載せています。
後は、カフェの名にふさわしく、ドリンクメニューも充実しています。定番のタピオカミルクティーはもちろんのこと、スタバのようなフラペチーノも種類が豊富です。お手頃なものだと90ペソ(約243円)から購入することが出来ます。
さらに、日曜日のみの限定メニューとしてカレーや丼ぶりメニューを注文することも可能です!海外に長く身を置くと、ふっと日本式のカレーを食べたい衝動に駆られることがあります。そんな気持ちを一瞬で満たしてくれる、そんなカレーのレビューは後ほど!
最後に、セット割引も充実しており、ついつい頼んでしまいますね。フィリピンではなかなかフードメニューとドリンクセットで割引というサービスは見ないので少し珍しい気がします。
実食!
TORAYA RAMEN 200pesos
MATCHA MILK BASED 140pesos
見た目にもかなり日本的なラーメンで、具材はシンプルに、ねぎとチャーシュー、ゆで卵。味はというと、豚骨醤油ラーメンの名に恥じない期待通りの味が感じられて、かなり美味しいです。異国の地にて、この値段で日本式のラーメンが食べられることに感動しかありません。
また、麺も丁度いい細さと食感でするすると食べられます。ただ、加水率というのでしょうか、日本の飲食店のラーメンと比べると、惜しい感じがありますね、マルタイ棒ラーメンのような感じの麺でした、十分美味しいんですけどね。
ちなみに抹茶タピオカミルクティーもしっかり濃い味で、タピオカも安っぽくないもので美味しかったです。
JAPANESE CURRY RICE 98pesos
続いてはにおいを嗅いだだけで感動すら覚える日本的なカレーライス。最初に断っておきますが、一般的な日本のカレーです。それがバギオでこの価格で食べられることが素晴らしいんです!具材は人参と鶏・牛肉の細切れが入った、具が溶けだしている系カレーです。
ちなみにレトルトなんかではなく、お鍋でじっくりコトコトと煮込まれていました。また、ライスも日本人には馴染み深い食感と味わいのもので、本当に日本の実家の風景がフラッシュバックするような感覚に陥りました。
KUSHIKATU PORK 20pesos
最後にサイドメニューから豚肉の串カツをオーダー。こちらも日本で食べるものとなんら変わりないクオリティで、日本欲を満たすのにふさわしい一品となっています。しかも、1串55円ほど…、日本では倍くらいの値段がするのではないでしょうか。
そして、嬉しいことにソース味で頂くことが出来ます。ソース味を食べたい欲ってたまに海外で現れるんですよね。さらになんとなんと、他のバリエーションとして、味噌味も選ぶことが可能です。どこまで日本人を満足させれば気が済むのでしょうか。
まとめ
今回はバギオでようやく見つけた、日本製品が買え、格安で日本の味が楽しめるカフェを紹介しました。日本人はもちろんのこと、そのクオリティと安さから誰にでも自信を持って紹介できる良店であると、私は確信しています。
お店を経営しているご主人も非常に優しく、私が訪れた初日にはなんと上の写真のおにぎりをお土産に持たせてくれました!なんと嬉しいサプライズ…!そんわけで地元の人にも大人気で混みあっている可能性があるので、ピーク時を避けて、14~15時あたりに訪問することをオススメします。
バギオに滞在中の方は1度は訪れてみてください、それでは!