フィリピンに留学中、一度は見かける“ジプニー”という乗り物。
とんでもなく安くて便利。ただし、知っておくべきルールがいくつかあります。
そこで今回は、ジプニーの乗り方について、初心者の方でも分かるように徹底的に解説します!
ジプニーとは?
“ジプニー“とは、フィリピンに特有の乗合バスのこと。
20人ほど乗車することができ、2地点間のピストン運行を行っています。
外見は派手ものが多く、カラフルで奇抜なデザインやアニメのキャラクターが描かれたものなどさまざまです。

ジプニーの語源は、”Jeep(ジープ)”と” Jitney(ジットニー)”を組み合わせた造語であると言われています。
Jeepは、アメリカが持ち込んだ軍用車両の名前。
Jitneyは乗り合いの移動手段という意味。

ジプニーの誕生には、戦前アメリカが軍用に持ち込んだJeepが形を変え、移動手段として活用されているという歴史的背景があるのです。
ジプニーの特徴
ジプニーは今なお、フィリピン全土で庶民の足として大活躍しています。
マニラやセブの大都市はもちろん、バギオなどの中規模の都市でも見ない日はありません。
ジプニー利用のメリット
ジプニーを利用するメリットには下記が挙げられます。
- 運賃が安い
- 気軽に乗り降りできる
- たくさんの人を収容できる
ジプニーの魅力は何と言っても運賃の安さ。数kmの距離を数十円で移動できてしまいます。
この運賃の安さが、現地での一番のカルチャーショックとなるかもしれません。
また、10人以上の団体移動する際、ジプニーを貸し切りにすると安くて便利になります。
外国人でも利用できる?
庶民の足となっているジプニーですが、外国人が利用しても大丈夫なのでしょうか?
私は過去100回以上ジプニーを利用してきましたが、特にトラブル等は無し。
なんなら留学中の場合は学割を適用することも可能。扱いは完全に現地の人と同じです。
となれば、現地のルールを理解しておく必要がある、ということにほかなりません。

ということで、ここからはジプニーの乗り方について解説していきます。
紹介する内容は、バギオでの実体験に基づいた説明。
フィリピンの別の都市では、少し違いはあるかもしれませんのでご注意ください。
ジプニーの乗り方
ジプニーは2拠点を行き来しているのが一般的。
まずは、「どこ行き」なのかを確認しましょう。
①運行ルートを確認
まずは運行ルートを確認しましょう。
始点と終点については、車体の側面に書かれています。

写真の場合、「BAGUIO PLAZA・MINES VIEW・V.V」
始点: BAGUIO PLAZA
終点: MINES VIEW となります。
V.Vは” Vice Versa”の略で、”この区間を行き来している“、という意味になります。
バギオで走っているジプニーは、ほぼBAGUIO PLAZAを始点としています。
BAGUIO PLAZAの位置はざっくりと地図の通り。
バギオの郊外から街の中心部を目指す場合、走っている方向をよく見て、上りのジプニーを摑まえましょう。
②乗車
道で走っているジプニーを摑まえる際、タクシーと同様に手を挙げると停車してくれます。
満席の場合は、そのまま素通りしていくので次の便を待ちましょう。
乗車できるのは2か所、後部座席か助手席。
後部座席の場合は最大20人ほど乗車できます。
初めて利用するときは、👦「え?こんなに乗れるの?」と困惑することでしょう。

隣のお客さんと肌が密着するのは当たり前。日本の満員電車並みに詰め込まれます。
基本的には満席になるまで乗車してくるので、荷物周りには注意しましょう。
一方、助手席の定員2名なので、比較的ゆったり乗車可能。
また、前を向いて座れるため車酔いしにくいという面もあります。
競争率は高いですが、助手席を狙ってみるのもアリです。
③運賃の支払い
ジプニーの運賃は、車内に乗り込んでから支払うケースがほとんど。
支払い先は、ドライバーに直接手渡しとなります。
運転中いつでも渡して大丈夫ですが、カーブの途中などハンドル操作が必要な時は控えた方が良いでしょう。

縦に長いジプニーなので、後ろの方の席だと運転手まで手渡しできないことも。
加えて、車内は基本的にぎゅうぎゅう詰めなので、下手に身動きが取れません。
では、ほかの乗客に協力してもらいましょう。

フィリピン名物、運賃のリレー渡しです。
やり方は簡単。運賃を前方に座っている人に渡すだけ。
何も言わなくても、リレーが繋がっていき、運転手のもとに運賃が届きます。

運賃の正確な額については、事前に把握しておくのがオススメ。
語学学校から乗る場合、学校の先生がよく知っているはずです。
それでも料金が分からない場合、運転手か乗客に、👦「How much to the city?」と聞いてみましょう。基本的には丁寧に教えてくれるはずです。
④車内で過ごす
料金を支払ったら目的地まで車内で過ごしましょう。
途中下車と乗車を何度か重ねながら、街の方面まで向かってくれます。
乗客が入れ替わった際は、現地の人に混ざって運賃の受け渡しリレーに協力してあげましょう。

ジプニーの乗車に慣れていないときは、Google map等の地図アプリで道順を確認しておくと安心です。
留学生が降りる場所は、SMモールなどメジャーな地点がほとんど。
何も言わずとも停車する可能性が高いですが、念のため通り過ぎてしまわないよう注意が必要です。
⑤目的地で降車
いよいよ最後、降車方法を確認しておきましょう。
どこで降りるべきか分からなくても、終点まで待っていれば基本的に中心街のアクセスの良い場所に着きます。
車体が止まったら天井に頭をぶつけない様にして、後方のドアから降車しましょう。

ただ、途中で降りたい場合は掛け声が必要。
目的地に近づいてきたら、運転手に聞こえる声量で下記のように一声かけましょう。

パラ!(もしくは…パラポ!)
「パラ」は「止まって」の意味。”ポ”を付けると、少し丁寧な口調になります。
発音のポイントは、全ての音節にアクセントを付けること。
「パ」の破裂音に負けないくらい、すべての音節を均等に発音すれば伝わりやすいです。
おまけ:中級者向けTips
ここまでは、ジプニー初心者向けの基本情報。
ここから、中級者向けにシチュエーション別のポイントをお伝えします。
ポイントは下記5点です。
- 運賃はピッタリの金額で
- 始発のジプニーは前払い制
運賃はピッタリの金額で
ジプニーの運賃は格安。30分ほど走っても小銭程度です。
ただ、ピッタリの金額で支払いを行わないと、運転手に「何人?どこまで?」とタガログ語で聞かれます。
上手く答えられないと、お釣りは帰って来ないかもしれません。

現地語での受け答えはハードルが高いので、なるべく1ペソ単位でピッタリの金額を用意しておきましょう。
始発のジプニーは前払い制
ジプニーステーションから始発のジプニーを利用する際、支払いシステムが少し異なります。
誘導しているスタッフが近くに待機している場合、乗り込む前に料金を支払うのが基本。
日本の電車のようなシステムです。

また支払いのタイミングはさまざまで、乗客が集まってきてから車内で回収にくる場合もあります。
どちらのパターンなのかは、何度か利用するうちに分かってくるはず。
始発のジプニーは席を確保しやすいというメリットがあるので、近くにジプニーステーションがある方はラッキーかもしれません。
おすすめの座り位置
ジプニーの座り位置でおすすめなのは下記2か所。
- 助手席
- 一番後方の席
助手席
助手席はいくら後方が混んでいようが、定員2名なのでゆったりと座れます。
また、進行方向と同じ向きで座れるので、車酔いしにくいです。
ジプニー助手席をゲット! pic.twitter.com/zm7KpEASm9
— 🇵🇭はふた | バギオ滞在2年 | 元留学生現スタッフ (@haveto_nainani) September 28, 2024
一番後方の席
また、一番後ろの席もおすすめ。
片側しか人がいないので圧迫されにくいほか、運賃リレーに参加しなくて良いという利点があります。
日本人の感覚では奥へ詰めて座りたくなりますが、ジプニーでは手前の方が人気。
ただ、お年寄りなどの優先座席になっている場合は注意が必要です。
学割が適用可能
ジプニーでは学割が適用可能で、語学学校の生徒も対象となります。
割引率は20%。
1回の金額では大きくありませんが、積もり積もれば大きな額になっているはずです。

”学割の適用にはIDの提示が必要”とされていますが、チェックされたことがありません。
何も言わず、学割適用後の価格で支払ってOKです。
ですが、念のためトラブルにならないよう、学校のIDは携帯しておいた方が良いでしょう。
立ち乗り・天井乗り
ジプニーのドアに掴まっての立ち乗り、また天井に乗りをしているのを見たことがある方がいるかもしれません。
これらの行為を街中でしてはいけません。危険ですし政府も禁止しています。
ただ、田舎の方は無法地帯なのでそんな経験が出来たりするかも…。

ジプニーの「1・2・3」
ジプニー利用時の御法度として「1・2・3」というものがあります。
こちらは無賃乗車のこと。

ジプニーは常に人で溢れ、料金を払っていない乗客を把握できているのかというと微妙。
そこで、「1・2・3」を行う人もいるのだとか…。
ともあれ、無賃乗車は犯罪ですので絶対にやめましょう。
まとめ
今回はフィリピンにおける庶民の足、ジプニーの乗り方とコツについてお伝えしました。
ローカル感が満載なので、初挑戦時は緊張するかもしれませんが、慣れれば簡単です。
もし周りに経験者がいるのであれば、その方に付いていくのが得策でしょう。
フィリピンに来た記念として、一度はジプニーを経験してみるのもいい思い出となるはず。
興味がある方は臆せず挑戦してみてください!
それでは、また次回!


