留学時の持ち物 何もっていくか問題
永遠に答えの出ない問いです。
男子or女子?の性別の違いもありますし、
1か月or 3か月?など期間の違いもあります。

○○を忘れて、ちょい不便だな…。
というのは、まだマシ。

△△が無くて辛い。夜も寝られない…。
となってしまうと大変。
留学自体が楽しいものではなくなってしまいます。
今回の記事では、フィリピンのバギオに滞在して約2年となる私の体験に基づき、日本から持ってくるべきオススメの持ち物を10点紹介します!
持ち物選びのポイント
今回紹介するアイテムは、フィリピンならではの理由で日本からの持参をオススメしています。
分類は大きく3つ。
- 現地では同じ物が買えない
- 現地では値段が高い
- 現地では品質が良くない
日本より流通が整備されていないフィリピン。手に入れること自体が難しい商品もあります。

探し求めて見つかったとしても、値段がめちゃくちゃ高いこともしばしば。
例えば、しょうゆや麺つゆなど日本の調味料はショッピングモールでも購入が可能。ただし、値段は日本の2,3倍となります。

もしかしたら日本からの持ち物に入れておいた方が安く済んだかも…と、後悔しないように、それぞれ3つの理由から必要性を検討してみます。
“現地では同じ物が買えない”持ち物
最初のノミネートは下記3点です。
- 部屋用 蚊がいなくなるスプレー
- ウナコーワ クール
- 化粧水
部屋用 蚊がいなくなるスプレー
初めにおすすめしたいのが空間にシュッとするタイプの虫よけスプレー。
これ一つあれば、部屋の中で蚊に悩まされることは激減します。

出典:Amazon(https://www.amazon.co.jp/)
蚊がもたらす被害と言えば、かゆい・うっとおしいというものが一般的。しかし、フィリピンの蚊はもっと怖い別の脅威を持っています。

それはデング熱の感染。デング熱にかかってしまうと発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛に苦しむと言われ、入院の必要もでてきます。
幸い、冷涼な気候のバギオでは蚊の発生は少なく、感染のリスクは他のエリアより低いです。私が知る限り、学生がデング熱に罹ったケースはありません。

ただ、里帰りした講師がバギオ外で感染し、長期お休みになったケースには何度か遭遇しました。
バギオでも危険性がゼロという訳では無いので、蚊対策グッズは用意しておいた方が安心です。
もちろん似たようなアイテムはフィリピンにもあります。しかし、蚊取り線香のような火を起こして使うものだったり、天井からぶら下げておくものだったりと微妙に使い勝手が悪いです。

出典:Lazada(https://www.lazada.com.ph/#?)
安心を買うという意味でも、この手のタイプの室内用スプレーは、男子・女子問わず1本荷物に入れておくことをおすすめします。
使いきれなかった分は仲の良い先生にプレゼントしても良いですしね。きっと喜んでくれます。
ウナコーワ クール
虫対策でもう1点。刺されてしまった後の用意もあればなお良し。
現地にも虫刺されの薬はありますが、患部に塗るものなので日本製の方が安心です。

出典:Amazon(https://www.amazon.co.jp/)
また現地では、寝具が原因と疑われる肌トラブルが発生することもあります。原因はダニやノミなど。
アレルギーが出てしまうと、寝ることも難しくなり健康被害もでてきます。バギオでは蚊よりもこういったアレルギー関連の症状の方が多いのです。

ウナコーワの商品デザインを改めて見てみると、形がボトル状で塗りやすくなっていますね。
やはりMade in Japan.よく考えられています。
化粧水
たとえどこの国に居たとしても、日々の肌のお手入れは大切。
美容と言えばでおなじみ、資生堂ブランドもフィリピンに存在します。また、フィリピンは韓国の影響を強く受けているので、美容の最先端をいく韓国ブランドも現地で購入可能です。

ただ、化粧水となれば話は別。
現地にあるのはローションタイプのトロッとしたものばかり。いわゆるハトムギ化粧水のようなバシャバシャつけるタイプの化粧水は滅多に見かけません。
私も長らく探し求めてきましたが、ゼロと言えるくらい希少です。

出典:Amazon(https://www.amazon.co.jp/)
私の口から美容に関して語れる話は多くはありません。しかし、多くの留学生から化粧水が手に入らなくて困っているという話は聞いてきました。
ハトムギ化粧水のような製品を普段使っているのであれば、持ち込みはマストです。男子・女子問わず、持ち物に加えておくことをオススメします。
“現地では値段が高い”商品
ここからは日本で買った方が安く済むアイテムを紹介します。私が考える商品は以下の通り。
- 日本製 日焼け止め
- 携帯用の箸・カトラリー類
- ふりかけ・味噌汁・調味料
日本製 日焼け止め
まずは日焼け止め。南国の国に来るからには必須と言ってしまって良いでしょう。
バギオは気温こそ高くありませんが、標高が高いため紫外線が強いです。ハイキングや街歩きに行く場合、忘れずに日焼け止めを塗っておくべきです。

出典:Amazon(https://www.amazon.co.jp/)
先に書いた通り、虫はさほど多くないので虫よけスプレーなどよりも日焼け止めを優先しましょう。
もちろん現地でも日焼け止めの購入は可能ですが、現地メーカーの製品となると、安いもののSPF値が低いものばかりです。また、肌を白く見せる効果などいらない成分が入っています。

出典:Lazada(https://www.lazada.com.ph/#?)
一方、日本製の日焼け止めはバギオでも購入できますが、価格がかなり高いです。
例えばSPF50+の花王 ビオレUV アクアリッチウォータリージェル。日本では1,000円以下で購入可能ですが、現地では552ペソ(約1,500円)します。

普通に現地の薬局で購入が可能なのですが、日本の2倍くらいの値段となると、気軽には買えません…。
SPF 50の日焼け止め買いました pic.twitter.com/k5iqbvDb9E
— ꛒ二ᯒㄘゃ̷ƕ (@bukasnmn) April 12, 2025
普段使いはもちろんのこと、海に行く時など、日本クオリティの品質があれば安心です。
そんなわけで、日焼け止めは持ち込み必須。さほど嵩張ることも無いので日本から持参する方が経済的です。
携帯用の箸・カトラリー類
語学学校で生活する際、基本的に食事は学校から提供されます。
しかし、ちょっとカップラーメンを食べたい時、フルーツを食べたいとなった時、自分用の食器があると便利です。

学校の食器は持ち出し禁止であることが多いので、自分用のカトラリーがあれば役立ちます。
もちろん現地でも購入できますが、ロット数が非常に多いのです。『箸5セット』、『スプーン10本』など大容量のセットになっていることがほとんど。
そんなにいらないですよね。

箸・フォーク・スプーンを全て現地で購入すると、とんでもない量になってしまいます。
そこで、痒い所に手が届く日本のカトラリーセット。自分専用の食器1組ずつ用意されています。

出典:Amazon(https://www.amazon.co.jp/)
写真のような商品の場合、専用ケースが付いてもあまり嵩張ることは無いので、荷物に忍ばせておくことが可能です。
ふりかけ・味噌汁・調味料
続いては食事面での持ち物。日本の味が恋しくなった時、なにか思い出せるものがあると助かります。
備えておきたい持ち物の代表格となるのが、ふりかけ・味噌汁・醤油などです。

実をいうと、醬油をはじめとした日本製商品はバギオでもいくつか購入が可能。ただ、値段は張ります。やはり貴重な品ということなのでしょう。


その点、ふりかけなんかは30gほどと軽く薄いので、持ち込みに苦労はしません。荷物の空いたスペースに放り込んでおけば、現地で助けられはずです。
何でも食べどこでも適応できる私が、一番恋しくなったのは「そうめん」。

ツルッとした食感の麺とつゆの味が恋しいなぁ…。
これががまた、体調を崩して弱っている時だったので、結構効きましたね。
その後、帰国時日本から持ってくる持ち物リストに、そうめんが加わったのは言うまでもありません。

その他、もっとメジャーな日本の味、寿司・ラーメン・カツ丼などを提供しているお店はバギオにもあります。


お値段は高いですが、たまの贅沢に利用するのも良いかもしれませんね。
“現地では品質が良くない” ”商品
最後に、購入できるものの、品質が良くない商品を4つ。
- 折りたたみ傘
- ボディタオル
- エコバッグ
- 延長コード
折りたたみ傘
フィリピンといえば熱帯の国。雨の備えも必要です。
1年のうち6月から11月までは雨期。特に8,9月の台風シーズンでは、日本の5倍以上の降水量となります。

さらに留学と言えば長期に渡るもの。乾季に留学を開始しても、3か月から6か月の滞在になると雨期に突入するものです。
よって、雨への備えはしておくべきです。しかし、現地の傘は品質がピンキリ。というか、そもそも選択肢が多くありません。

日本だと直径が〇cmで骨の数が△本、柄が☆☆で…、と選べて当然ですが、フィリピンではそうもいきません。選べるのは大きさと色くらいでしょうか。

出典:Amazon(https://www.amazon.co.jp/)
そのため、日本で品質が担保されているものを一つ持ってきておいた方が良いでしょう。留学後は仲良くなった先生にプレゼントしても良いですしね。
また、日傘もあれば便利です。フィリピンの若者たちもよく差しています。晴れ雨兼用の傘があるとより便利かもしれませんね。
ボディタオル
続いては水周り事情。シャンプーやボディーソープなどは現地で買えばいいのですが、ボディタオルだけは持参することをオススメします。
フィリピンのボディタオルは泡立ちにくく、耐久性も乏しいです。

日本のものであれば、ボディタオル1つで3か月~半年ほど使えるのが当たり前。
一方、フィリピンのものは1か月と持たない、または品質自体がイマイチなものばかり。


バスタオルやフェイスタオルは、日本から用意する持ち物として当たり前になっていますが、個人的にボディタオルも必須の持ち物と言えます。
お気に入りのものがあるのなら、留学を機に新しく買い直すのもいいかもしません。
エコバッグ
日本でいまや当たり前となったエコバッグの持参。フィリピンでもその動きはあります。
マイバッグが無い場合、料金が取られたり、用意出来るのは簡単な包み紙だけだったりと、無料のプラスチックバッグの提供は少ないのが現状です。

なので、買い物用マイバッグがあれば便利になります。
現地でも購入は可能ですが、形がしっかりした折りたためない物が多い印象で、ポータブル型のものは珍しいです。

お土産や普段使いを兼用するならトートバッグ型でもOK。しかし、買い物用なら、折りたためるものの方が良いでしょう。
また、学校に到着して初日すぐに必要になる場面があります。マイバッグが用意できていると、初日の買い物もスムーズにいくはずです。
延長コード
持ち込みがオススメな持ち物10選、最後の一つは『延長コード』です。
これから留学する皆さんの安全のために、持ち込むことを強く推奨します。

まず必要条件として、「あると便利」です。フィリピンではコンセントの数そのものが少ないことがあります。
特に4人・6人の共同部屋となると、使いたいのに使えないということがたびたび発生。そんな時、離れていてもマルチに電源を確保できる延長コードは重宝します。

出典:Amazon(https://www.amazon.co.jp/)
続いて十分条件として、「安全性」が関わってきます。フィリピンでも延長コードは購入可能、しかし、安全性が確保できているかと言えば微妙です。
安物の延長コードを使ったために、発火・漏電したというケースを稀に見かけます。
(引用:フィリピン・マニラ 書き散らし酔っ払いブログ)

99%安全でも1%の惨事に当たってしまったら大変。安心を買うという意味でも、日本で販売されている品質が保証された延長コードの持参をオススメします。
まとめ
今回はフィリピンへ留学する際に、日本から持参した方が良い持ち物について紹介しました。
私はバギオでの留学経験しかありませんが、いくつかの内容はフィリピン全土で共通して考えても良いと思います。
紹介した10個の持ち物は、それほど嵩張るものでは無いので荷物に入れやすいはず。
まとめ:日本から持参した方が良い持ち物
- 部屋用 蚊がいなくなるスプレー
- ウナコーワ クール
- 化粧水
- 日本製 日焼け止め
- 携帯用の箸・カトラリー類
- ふりかけ・味噌汁・調味料
- 折りたたみ傘
- ボディタオル
- エコバッグ
- 延長コード
それでも荷物のスペースは限られていますので、これらのアイテム、特にフィリピン(バギオ)で手に入りにくいものをどうするかは、慎重にご検討ください。
用意しておいた方が良い持ち物がある一方、準備が必要なかった持ち物(私の所感による)については、下記を挙げています。
- ウェットティッシュ
- サンダル
- ヒートテック
- マスク
- 文房具(はさみ)
それぞれの理由については、別のブログ記事で紹介していますので、こちらも併せてみて頂ければ幸いです。
冒頭にも書いた通り、「留学に何を持っていくか問題」は永遠に解の出ない問いです。
それでも情報を集めれば集めるだけ、自分なりの答えは出しやすくなるかなと思います。現地で後悔する前に、存分に情報を調べてみてください。
皆さんの留学生活が充実したものになりますように。それでは、また!
※追記 ネットショッピングに挑戦してみる…?
フィリピンのオンラインショッピングを使いこなせるようになると、あら不思議。もっとたくさんのものが簡単に手に入りやすくなります。
ただ、オンラインショッピングサイトのLazadaやShopeeなど、サイトが全て英語であり初心者には少しハードルが高いかもしれません。こちらのブログで初心者でも分かりやすく使い方などを記載していますので、興味のある方は参考にしてみてください!