世界遺産のバナウエ ライステラスを堪能! 【アクセス編】

フィリピン北部ルソン島随一の観光名所『Banaue, Rice Terrace』。もちろん、その存在は知っていましたが、バギオからの所要時間は片道8時間、時には10時間とかいう話もあり、なかなか一歩が踏み出せずにいました。しかし、この度念願かなって訪問出来ましたので、詳しく紹介したいと思います!

バナウエ(Banaue)とは

バナウエはフィリピン北部、ルソン島のさらに北に位置する小さな街になります。バギオと同じく山に囲まれており、交通手段は車などしかありません。バギオからは車で7時間、バスだと10時間かかると言われています。

街の見どころは何といっても広大な自然の中に広がる“ライステラス”山の斜面に段を形成している田んぼが非常に美しい景観を作り出しています。フィリピンといえばセブなどのビーチを想像しがちですが、こちらも非常に有名です。

こちらのライステラス、1995年に世界文化遺産に登録されています。山の低地から高地に至るまで、絶え間なく田んぼが続く様子をまるで「天国への階段」であるという風に称され、長きにわたって人々を魅了し続けているとのことです。

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バナウエまでの道のり

なぜバナウエまでの道のりが7~10時間もかかるのか、それは地図を見れば一目瞭然です。ルソン島の北部はかなり標高の高い山々に囲まれているため、その山を迂回して目的地に進む必要があるからです。これが、バギオからどこに行くにしても避けられない現実となります。

そして山を迂回する道となれば、グネグネの山道が延々と続きます。実際に経験した身から言うと山道を走っている最中に、

はふた
はふた

「!?(目を閉じて大人しくしてないとヤバい(酔う))

と思うほどでした。普段は人よりも車酔いなどしない私も、この時ばかりはかなりしんどかったです。

特にバギオ近郊では結構な急カーブが続くので、かなりキツイですね。バギオからバナウエまでの道のりを振り返ってみると、山道に揺られるのが5時間、平坦な道を平和に走れるのが2時間といった感じになります。

酔いやすい方は酔い止めの薬は必須です。

バナウエまでの移動手段

バナウエまでは陸路しかないと伝えましたが、移動手段については、3つが考えられます。

①貸し切りバン

②乗り合いバン

③バス

この中から、私たちは①貸し切りバンを選択しました。結論から言って、バナウエを快適に旅行する上で、また出費を見ても最善の選択肢だったと思います。下記にメリットデメリットを挙げていくのですが、あくまで私の経験に基づくものですのでご了承ください。

メリット①スケジュールに縛られない

バスなどを利用する際は、当然ですがスケジュールが決まっています。なので時間的な制約が出来てしまうんですよね。となると、せっかく10時間もかけて行くのに、諦めないといけないことが出てきてしまうかもしれません。

また、バスは途中で人を載せたり降ろしたりするため、なかなか思い通りに進みません。それ故に、バンでは7時間で行けるところを10時間かかると言われています。バギオからの道は山道でグネグネしていますし、目的地までのこの3時間はかなり大きいと思います。

さらに、出発する際には滞在先からバスやバンのターミナルに出かけて、時間まで待ってようやく出発。帰りもまた同じということを考えると、ダイレクトで滞在先に来てくれる貸し切りバンは少しでも負担を和らげてくれます。10時間の長旅は心身ともに疲れ果ててしまいますからね。

 メリット②車内環境の調整が出来る

フィリピンあるあるとしてよく言われているのが、“バス激寒問題”です。バス車内で異様なほどクーラーを利かせている場合があり、時にはダウンジャケットで無いと耐えられなかったという話も聞きます。この点、バンではお互いに気を遣いながら調整が可能です。

また同じく、移動中の休憩も重要になります。バス移動でも適宜休憩はとってくれますが、自分で決めることは出来ないのはもちろん、中には30分以上など十分過ぎるくらいの時間を取るところもあると聞きます。休憩が無さすぎもしんどいですが、あり過ぎても困ってしまいますからね。

メリット③現地での移動手段になる

バナウエに到着したら、続いては現地での移動手段を確保しなければなりません。ライステラスは街から離れたところにあるので、観光にはチャーターが必須になります。一般的なのはトライシクルですね、バイクに取り付けられた籠のような補助席に乗り込んで移動する乗り物です。

ただ、これが意外とコストが嵩むようで、観光地を回っていくと3,000ペソくらいかかるようです。トライシクル一台で3人までは乗車可能なので、最大3人で割ればそこそこ金額を抑えることが出来ますが、それでも結構な金額になります。

一方で、バンはバナウエでも移動手段として活躍してくれます。私たちは8人で15,000ペソのバンを利用したのですが、バス往復代とトライシクル代を1人頭で分割しても1,875ペソだったので、なんだったらバスで行くよりも安く済んだんではないかと思います。

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デメリット①メンバー集めが大変

言うまでもないかもしれませんが、バンをチャーターする場合は結構な人数を集める必要があります。私がかつてそうだったように、バギオから7時間の道のりと聞くと過酷に感じて、なかなか参加者が集まらなかったりします。

事情はあれど「やっぱりキャンセル」と言われて、再度人数を集めるとなった時には全て投げ出したくなったときもありました。ただ、何とか7人くらいまで集めることが出来れば、バス代とトライシクルを含めた値段と比べてもトントンになるのではないかと思います。

デメリット②ドライバーへの気遣いが必要

バンをチャーターするとなると、もちろんセットでドライバーも付いてきます。そして一緒にバナウエに行くわけですから、ある程度気遣いが必要です。私たち利用したの運送会社の場合は、ご飯を用意するも宿を用意するも「Up to you」と言われていました。

2,3時間でいける距離の観光地なら放っておいても良いかもしれませんが、さすがに片道7時間のドライブになりますからね、私たちはキャンセルが出たホステルの部屋の提供と2日目の朝食の用意はしてあげました。ちなみに宿を与えなかった場合はバンの中で一晩越していたそうです。

デメリット③検問に引っかかる?

バナウエに向かう途中、半分くらいの行程を過ぎた頃に私たちのバンは警察の検問に引っかかりました。ドライバーへの聞き取りはもちろん、乗客である私たちにも「国籍はどこだ?」「ツアーガイドはいるか?」などの聞き取りが行われ、30分ほど足止めを喰らっています

はっきりと原因は分からなかったのですが、運転手は3000ペソの罰金を貰ったようで切符を受け取っていました。ライセンス未所持なのか、シートベルト未着用なのか良く分かりませんでしたが、とにかく私たちが払うお金は無かったので助かりました。バスだとこういったことは起こりえないはずです。

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まとめ

今回は、バナウエまでの道のりを私の経験に沿ってお伝えしました。何度目かになりますが、私はバンでの訪問をオススメします。貴重な留学中の時間を最も効率的に使え、しかも快適な移動が出来るという点では、他の移動手段に比べて頭一つ抜けていると思います。

また、金銭面で見てもかなり優位性があるとも感じています。旅行前に参考にさせて頂いた他のブログでは、パンデミック後の状況がしっかり記載されており、ありがたかったのですが、一人”5,000ペソは見ておいた方が見ておいた方が良い“と書かれてありました。

しかし、私たちの経費は下記です。

食費はおおよそ含まず

思っていたよりもかなりリーズナブルに済んだので、助かりました。2024年5月最新版の情報としてここに置いておきますね。バナウエは1泊2日なら丁度良い規模感です、もしもう一泊するなら近くのサガダも併せて行って見るのも良いですね。

最後に、2024年の4月にバナウエに行った方で、バス・乗り合いバンの情報を提供してくれているからが居たので紹介します。情報の精査はしていませんので、あくまで参考までに、現状はご自身で確認をお願いします。