「バギオで有名なものと言えば?」と聞くと、必ずトップ5には入ってくる、そんなスポットの紹介を今の今まですっかり忘れていました。どんなに滞在期間が短い人でも、一度は訪れるのがバギオのナイトマーケットです。ざっくり全体の説明と、やや閲覧注意の定番たまご料理「バロット」についてお伝えします。
開催場所
ナイトマーケットはバギオ市内のど真ん中で行われ、そのアクセスの良さゆえに、いつも人でごった返しています。場所はTiong San mallという安くて何でも揃うという評判のショッピングモールを有し、SM City Baguioに通じる道であるHarrison Roadになります。
会場は片側3車線の大きな道路で、昼間は途切れることの無いくらい車やジプニーが往来しているのですが、ナイトマーケットの開かれている時間のみ車は封鎖され、歩行者天国となります。なので、早めに行くと屋台用のテントを準備している様子なんかも見られたりします。
会場は大きく分けて2つのセクションに分かれています。道路を封鎖して開かれるのは、洋服・服・小物が立ち並ぶ「衣料品エリア」。もう一方は「フードエリア」となっており、色々なストリートフードが頂ける屋台が隣接するような形で集合しています。
営業時間
営業時間について、公式情報では夜21時から深夜0時までとなっています。ただ、フードエリアは20時30分くらいからもうオープンしているケースが多いです。逆に、お客さんの入り次第では少し早めに店じまいをしている光景も割と見られます。
これが曜日に関わらず毎日行われています。洋服屋なんかは結構な物量を揃えてあるので、1日3時間のために用意するのは大変だろうなぁと感心してしまいます。ただ、雨季のシーズン、大雨が予想される日は中止の可能性もあるので最新情報をチェックする必要があります。
衣料品エリア
衣料品エリアは道路沿いにずらっと立ち並んだ屋台が特徴的です。普段着・運動着・ジャケット・かばん・タオル・靴・ブランド品のフェイク・お土産品などなど各種取り揃えられています。価格はもちろん安いですが、衣料品の場合、品質は期待しない方が良いでしょう。
これらのお店の周り方ですが、順路が決まっており、従わないと注意されます。だいたいは人の流れに沿って動けば大丈夫です。買い物の途中で一度保留にして、やっぱり買いたいと戻ってくるのがやや面倒なので、出会ったものは一期一会と思って買ってしまうのが良いかもしれません。
以前、友人からビーチに行くための水着やゴーグルは買えるのかと聞かれたことがあるのですが、水着の品揃えはそんなに無いです。ゴーグルについては見たことない気がします。それらの商品はやはりSMモールで買うのが色々選べて品質的にもグッドかなと思います。
見て回るだけでも楽しいのですが、やはり人が多いので人混みが苦手な人は苦労するかもしれません。また、はぐれやすいので現地での連絡手段を持たない方は、迷ってしまった時のために予め集合場所を決めておいた方が良いかもしれません。
フードエリア
続いて、フードエリアです。こちらは20時30分くらいからほとんどの屋台が稼働しているので、先にこちらから行くプランも良いでしょう。約40軒のお店があり、バーベキュー串・ラーメン・たこ焼き・茹でトウモロコシ・ケバブ・バナナ餅・フルーツジュースなど様々です。
日本の屋台と言えば何となく割高なイメージがありますが、こちらはかなりお手頃価格です。300ペソ(約780円)もあればお腹いっぱいになることでしょう。しかも品目もかなり多いので全部網羅しようとすると10回以上は行く必要があると思います。
こちらはバーベキュー屋。鶏肉を中心に10種類以上品数があり、1本だいたい25ペソです。生肉が常温で置かれている訳ですが、お肉の鮮度は良いです。バギオ夜は割と冷えるので、他の温かい地域と比べて安心して食べることが出来ます。
今回は、鶏のもも肉的な部位と砂ずりを注文しました。6本買って120ペソ、かなり良心的です。注文してから炭火の高火力で一気に焼き上げてくれます。最後にソースはスパイシーかノンスパイシーか聞かれるので好きな方を選びましょう。
味は想像に違わず旨いです。炭火で焼いた新鮮な肉が不味いわけで無いですよね。日本の焼き鳥のスタンダードなタレと違って、こちらはビネガーベースのタレになります。非常にあっさり食べられるので、これはこれでアリです。
こちらはたこ焼き屋です。見覚えのある鉄板で見覚えのある形状の料理が出来上がっていきます。価格は3個で35ペソとそこそこします、何故かバギオで売っているたこ焼きはいい金額するんですよね。無いとマーケットだけでも5件ほど、たこ焼き屋を発見できます。
今回はチーズソースに韓国のりのトッピングがかかったフレーバーでした。悪くない味なのですが、日本人からしたら違和感があります。やっぱりたこ焼きと言えば、たこ焼きソースの味が頭から離れず、海外のフレーバーは何とも受け入れがたいものがあります。
続いて、非常にお手軽でサクッと食べられるフィリピンのスイーツです。バナナの葉の中にもち米とココナッツが入っており、それらを焼いたものです。1個10ペソで買えるので辛いものを食べた後に食べてもいいし、お土産として持って帰るのも良いでしょう。
まとめ
今回はバギオのナイトマーケットについて紹介しました。いざ行くとなったら、結構遅めの時間になりますが危険な感じはしません。さすがバギオの治安といった感じですね。ただ、悪い人は少なからずいるかもしれませんので、スリ対策はしっかりし、トラブルは避けるようにしましょう。
また、一番近くのトイレは20ペソの使用料がかかり、女性用はいつも混雑しているので事前に済ませておいた方が無難です。あと個人的には、フードメニューを食べる際に手が汚れる可能性があるのでウェットティッシュを準備しておくことをオススメします。
このあと、おまけとして「バロット」というクセの強い伝統料理を紹介しています。簡単に言えば、孵化寸前のヒヨコが入っているゆで卵です。グロテスクに感じる方がいるかもしれません。大丈夫な方だけ、この先の閲覧をお願いします!
【閲覧注意】孵化寸前のゆで卵 バロット
どこの国にもにわかに信じがたい料理がありますが、ここフィリピンでは「バロット」がそれに当たります。留学生なら1度は勧められると思います。この先、ちょっとグロめの写真がありますので、苦手な方はここで戻って下さい。
孵化寸前という訳で、色々な部位が形成されかかっています。特に羽は感触としてかなり感じます。写真で見るとかなりキツイかもしれませんが、意を決して挑戦してみると思ったよりは食べやすいです。味もまぁ、ゆで卵と言えばゆで卵ですし、ハイプロテインな感じが伝わってきます。
↓以下バロットの写真↓ 閲覧注意
価格は1個30ペソとお手頃です。フィリピンの伝統を感じてみるのはいかがでしょうか、話の種にもなるはずです。ちなみにナイトマーケット内に3軒ほどバロットのお店がありますが、一番人で賑わっているところに行った方が品質的には安心です。あと、BBQ屋にも「チキンヘッド」と言って、ニワトリの頭の丸焼きみたいなものもありますので、ショックを受けない様に注意してください。