バギオで留学中でも常夏のフィリピンを楽しみたい方は、ルソン島西部にあるSan Juan(サンファン)という観光地がオススメです。私も半年の留学期間で3回も訪れるほど気軽に行けるスポットです。
以前もビーチの紹介記事を上げましたが、今回はもっとディープにサンファンをもっと楽しむ方法と、さらに視野を広げて海の近くにある観光スポットを紹介します!
San Juanのローケーション
San Juan(サンファン)はバギオから見て西側、La Union(ラ・ウニオン)という州に属しています。ビーチがあるということで、海抜は数メートルほど。バギオと比較すると1,500mほど標高が低くなります。
その標高差ゆえに、時期に依りますが日中の気温はバギオよりも5~10℃ほど高く、La Unionではフィリピン本来の常夏の気候を楽しむことが出来ます。
この地域の中でSan Juanは南寄りのエリアにあります。サーフィンの聖地とも言われるスポットとなりますので、ホテルか車の通行も多く、州の中で最も賑わっています。
アクセス
San Juanはバギオから片道2時間ほどで行くことができ、山道を下りきって最初に見えてくる海がサーフィンエリア一帯となっています。ただ、帰りは渋滞している可能性が高く3時間ほどかかることもザラです。
バギオからの移動手段としては、貸し切りバン・乗り合いバン・長距離バスの3つがあり好みに合わせて選ぶことが出来ます。
移動手段の料金体系について、貸し切りバンが10人ほど乗車可能、日帰りでおよそ4,500ペソ。バスの場合は正規料金が150ペソで、学生IDを見せると学生割引が適用されて120ペソになるようです。
バスの乗り場はSMモール周辺の複合バスターミナルの中にありますが、帰りは通りかかったバスを呼び止めて乗車する必要があります。帰りの乗車場所は現地のセブンイレブンの近くが一般的です。
バスを利用した方が経済的にお得なのは間違いないですが、バスターミナルまで行って帰ってくる手間と、出発時間・待ち時間などを考慮しなければなりません。
また帰りのバスは満席になっていることがあり、ぎゅうぎゅうの車内に立って乗ることもあるようです。遊び疲れている状態で、2,3時間の乗車は大変なので個人的にはバンの利用をオススメします。
San Juanの楽しみ方
サーフィンの聖地と言われるSan Juanでは、サーフィン体験を格安で実施できます。2024年6月現在で、インストラクター付きで1時間の価格は600ペソ(約1,620円)でした。
サーフィンの様子や楽しみ方の全容は、私が初めて訪れた際のブログ記事に記載しておりますので、コチラからご確認ください。サーフィン体験は初心者の方にもオススメです。
San Juanをもっとディープに楽しむ方法
ここからは3度(スタッフになってからを含めると4度)のSan Juan観光を経て、ビーチ旅行がさらに楽しくなる方法を自分なりに紹介します!
ビーチ沿いのコテージを借りる
San Juanのビーチ沿いにはレンタル可能なコテージが建てられています。10人ほど収容できる区画をグループで借りるようなイメージで、泳ぎ疲れたりご飯を食べたりするときに非常に有用です。
相場はだいたい300~1200ペソとなっており、サーフィンスポットに近づくほど値段は高くなります。中にはカラオケマシーン付きのコテージがあったりなど、ビーチを楽しむにはうってつけです。
実はSan Juanのビーチは、パラソルなどの日差しを凌げるスポットが意外と少なく、コテージ以外だとレストラン等に入ってご飯や飲み物をオーダーしつつ休憩するしかありません。
また、基本的に砂浜などのオープンな場所での飲酒は禁止されています。飲んでいてもやんわりと注意されるだけで、そこまで厳しい取り締まりはありませんが、トラブルの種は極力避けた方が無難です。
レストランを拠点にする
先ほどレストランのことに少し触れましたが、実はこちらを拠点にすることも可能です。ビーチ沿いにはいくつかレストランがありますが、賑わっているところではなく、広いスペースがあるところを選んでください。
お店で料理を頼みさえすれば、お昼ご飯を食べて夕方まで過ごすくらいの時間、荷物を置いておくことが可能なはずです。入店の前に利用可能か聞いてみましょう。
ただ、貴重品の管理にはくれぐれも気を付ける必要があります。もし全員が拠点を離れてしまうと、どうしても盗難のリスクが発生しますので、1人は荷物番として残っておくのが最善です。
バンで貴重品管理する
プライベートバンを利用する利点として、貴重品の保管が出来るという面があります。ドライバーがバンに滞在してくれているはずなので、盗難のリスクはグッと減ります。
ただし、サーフィンエリア周辺の人気スポットは駐車料金が高くなっており、時間貸しでかなりコストが嵩む可能性があります。なので、遊ぶのに必要な荷物を持ち出し、貴重品だけを置いて少し離れた場所で待機してもらうのが良いでしょう。
San Juan周辺の観光スポット
Immuki Island(イムキアイランド)
アクセス・入場料
Immuki Islandはサーフィンスポットから30分ほど北上した先にあるlagoon(ラグーン)、つまり干潟でのアクティビティが楽しめるエリアです。
Google map上の評価は☆4.5(616)となっており、現地の人には有名なスポットとなっています。実際、私も学校の先生からこの場所を教えてもらいました。
入場料は一人50ペソのところ、学割が適用されると30ペソになります。こちらは語学学校のスクールIDでも大丈夫でした。また、プライベートバンなどで行く場合は駐車場料金も必要で、50ペソかかります。
ちなみに島への入り口は下記の写真のような感じになっており、観光地らしからぬ地味な佇まいなので、しっかり地図を見ていないと見逃してしまいそうになるので注意が必要です。
アクティビティ
入口を抜けると水着やお土産・食べ物を売っている屋台がずらっと並んでおり、海に向かって道が伸びています。この道を抜けると目の前に海が現れます。
アクティビティとして海水浴はもちろんのこと、透明なカヌーを使った海上散策、干潟の探索など他の場所ではなかなかできない経験が出来ます。
そして、ここの目玉は竹や木で造られた簡易ボートによる干潟ツアーで、3つの干潟をエンジン無しの人力で案内してくれます。こちらは1つのボートで6人まで、約1時間乗船できて250ペソです。
干潟ツアーでは、フィリピンではなかなか見ないようなマングローブのような地形を見ることができ、さらに途中で船を降りて泳ぐことも可能です。
基本的には自然が豊かな環境になっているので、水の透明度はそこまで高くありませんが、波が穏やかでサーフィンエリアとはまた違った一面を感じられます。
このボートを使った干潟ツアーは、潮の満ち引きの関係で午前中からお昼頃までとなっています。午後からは潮が引いてきて、遠浅の地形になり干潟まで歩いて行って周ることが可能とのことです。
注意点
1点、注意事項として干潟周りの地形が非常に硬く鋭い形状をしているので、怪我をする可能性があります。実際、私たちが訪れたときも海に向かって転んでしまい、深い切り傷を負ってしまった人がいました。
幸い、ボートの中には緊急の医療キットが用意されていたので、簡単に消毒を済ますことが出来ました。ただ、絆創膏などは無いので外で手配する必要があります。
総評
サーフィン以外の海での楽しみ方の一つとして、Immuki Islandも選択肢の一つになるかなと思います。San Juanのビーチと違って、物売りの数がも少なく落ち着いてゆっくりできる雰囲気があります。
そして潮の満ち引きで全く違った光景が見られるそうなので、潮の満ちているお昼から干潮になる夕方まで滞在しているとめいっぱい楽しめるはずです。
また、手で掬って浴びるタイプになりますが現地でシャワーを浴びることも可能なので、潮でベトベトのまま帰る…なんてハメにならずに済みます。
ただ、トイレが男性用と女性用どちらも1つずつしかなく、あまり綺麗ではないのでその点は我慢が必要です。少しの不自由はありますが、San Juanとは違ったビーチの楽しみ方をしたい方は是非行って見てください!
Bahay na Bato(バハイナバト)
アクセス・入場料
Bahay na Batoは先ほどのImmuki Islandからさらに10分ほど北上した先にある観光スポットで、こちらも学校の先生からの紹介で存在を知りました。
Google map上の評価は☆4.6(161)となっており、そこまでメジャーな観光地ではないことが分かります。距離的にはビーチから結構離れているので、ついでに寄るという人は少なそうです。
こちらの施設の利用料金は1人当たり50ペソ、駐車場料金は50ペソです。
概要
ここの地名でもある”Bahay”とは現地の公用語であるタガログ語で“石”という意味で、”Bato”は”家”を意味します。つまり”石の家”という意味を持つ観光地となります。
その名の通り、コチラの目玉は石で出来た像や展示品で、公園のようになっている敷地内にアーティスティックだったり、ちょっと下品だったりするような石像が散りばめられています。
また、大昔の現地の生活をイメージさせるような石で出来た生活用品の展示もあります。キッチンで使っていたようなツールや抗争の際の武器なども見ることが可能です。
後は、やはり海沿いの地域ということで海にもアクセスすることが出来ます。他のビーチと異なっているのは、砂浜ではなく大きな石で形成された浜辺であるという点です。
こちらの海は泳ぐのには適していませんので、見るだけ・少し浸るだけの場所になります。また、施設内には貸出しているロッジの様なものがあり、宿泊することも可能なようです。
総評
遊んで楽しむ以外にフィリピンの文化的な背景を知ることが出来るので、他の場所ではできない貴重な体験をすることが出来ます。
ただ、私自身は歴史や芸術といったものに惹かれるような感性を持っておらず、個人的には、まあそこそこかなといった評価になります。
Tangadan Falls
こちらは、ビーチからいったん離れて山奥を目指していった先にある巨大な滝です。距離的にはビーチから12kmほど、色々な交通手段を乗り継いで2時間ほどかかる場所にあります。
少しトレッキング的な要素もあるので、訪れるにはしっかりと体力を残してきましょう。ただ、ビーチにも負けないような魅力のある観光スポットとなっています。
詳しくは、以前の記事にて詳しく紹介していますので、良ければご覧ください。
まとめ
今回は、バギオから見て西側にあるお隣の州「La Union」をめいっぱい楽しむ方法をお伝えしました。片道2時間で行くことが出来るので、週末の日帰り旅行も簡単に行くことが可能です。
このエリアにはまだまだ魅力的な観光スポットがあるようで、私自身行き切れていません。聞いたところによると、ぶどう畑やコーヒー農園など自然にフォーカスしたスポットが満載だそうです。
ただ、注意しなければいけないのが気温差になります。常夏のフィリピンでは当たり前の気温なのですが、涼しいバギオで慣れてしまった体には特に大きく影響してきますので、熱中症対策はくれぐれも忘れずにしてください、それでは!