世界遺産の街「Vigan」理想的な旅行モデルプランを考える【備忘録】

バギオに留学したら、一度は訪れるであろうビガン。周りにおすすめされるがまま訪れるに至りましたが、思っていた以上に素晴らしい経験が出来て大満足の結果で終わりました。

次回もう一度ビガンを旅行する機会があったなら…? 1泊2日で現地のホテルに泊まって過ごした今なら、もっといい感じの旅程が立てられるはず!ということで、ビガンを訪れる際の理想の旅行プランについて考えてみます!

当初の観光プラン

私たちは、2024年6月上旬の土日を使ってビガンを訪れています。丁度この時は3連休だったので学校の門限が伸び、気兼ねなく旅行をすることが出来る絶好の機会でした。

もともとの観光プランは上の画像のような感じで、ビガンに行く前に色々なスポットに立ち寄って行こうというものでした。これにより、ダイレクトにビガンに行くよりもバン代が1,500ペソ上乗せされています。

ビガンは日中暑すぎる

ビガンはそんなに時間を潰せないよ

というネット上の口コミを受けて、この旅程プランではビガンの滞在時間を少し短くしています

その代わりに道中に立ち寄ることが出来る「immuki island」という干潟や隠れビーチ的な「Suso beach」などに寄る算段を立てていました。

このスケジュールで旅行会社に相談した結果、ビガンからバギオまでの1泊2日11人乗りのバンで12,000ペソでした。その他の食事代を除く出費は以下のようになります。

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実際の観光スケジュール

実際の観光スケジュール(1日目)
  • 7:30
    バギオ出発

  • 10:30
    Immuki Island

    干潟をボートで観光

  • 12:30
    Suso beach

    昼食&ビーチアクティビティ

  • 14:30
    Marsha’s Delicacies(お土産屋)

    カフェ休憩

  • 16:00
    ホテル チェックイン

  • 18:00
    Vigan市街散策
  • 19:30
    噴水ショー

  • 21:30
    ホテル 宿泊
実際の観光スケジュール(2日目)
  • 10:30
    ホテル チェックアウト

    朝食&プール

  • 11:00
    Vigan市街散策

    昼食&カレッサ

  • 14:00
    Vigan出発
  • 15:00
    Santa Maria Church
  • 19:30
    バギオ到着

帰ってきてからの感想としては、もっと長くビガンの街で過ごしても良かったなぁと思っています。私たちは1日目の18:00 ~21:00までの3時間と2日目の11:00~13:00までの2時間を街中の観光に費やしました。

確かに日中は暑いのですが、暑いなりにカフェを巡ったり、レストバルでお酒を飲み交わしたりということも楽しみの一つになるはずなので、それをするには時間がやや足りませんでした。

また、私たちは郊外のホテルに泊まったので、朝起きて街に繰り出すのがやや億劫で2日目に活動し始めたのは朝の10時を回ってからになりました。移動の疲れもあるのかもしれません。

ホテル自体はまあまあ悪くなかったので特に不満な点はありませんが、多少高くなっても市街の宿泊施設に泊まる方が、時間効率的にも気持ち的にも良い過ごし方が出来る気がします。

また、予定にあった「Sta. Catalina Beach」というビガンの西側にあるビーチは結局行かず、街散策に時間を充てました。時間が押していたのと、海系のスポットは既に2つ行っていましたからね。

代わりにというか、2日目には「Santa Maria Church」というビガンから1時間強で行くことが出来る、教会跡地に急遽行くことになりました。こちらは後ほど詳しく紹介します。

我々はバスを使わずプライベートのバンをチャーターしたので、割と融通が利きました。バンのドライバーも優しく協力的だったので、なんのトラブルもなく旅を終えることが出来ました。

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理想のスケジュールを考える

もし、またViganを訪れる機会があるとすればどういうプランを立てるだろうかと考えてみます。まず、ビガンの街中はもうちょっとゆとりを持って過ごしたい…。これは間違いない本心です。

そして、学校の先生やスタッフ、バンのドライバーにまで言われたのが「Ilocos Norteは行かないの?」というものです。こちらはビガンからさらに3時間ほど北上した地域になります。

ということで、Ilocos Norteも是非行って見たいと考えたとき、私の中の理想スケジュールは以下のようになるかなと考えます。ちなみに、移動手段は相変わらずバンです。

理想のタイムスケジュール(1日目)
  • 8:00
    バギオ 出発

  • 12:00
    昼食

  • 14:00
    ビガン 到着

    市街散策、カレッサ、ディナー

  • 19:30
    噴水ショー

  • 20:10
    ビガン 出発

  • 23:00
    ホテル チェックイン

    Ilocos Norte付近

理想のタイムスケジュール(2日目)
  • 8:00
    ホテル チェックアウト

  • 9:30
    Soud Beach

    ボラカイ島に並ぶ、白い砂浜が綺麗なビーチ

  • 11:30
    Bangui Windmills

    風車が綺麗な海沿いの道

  • 13:30
    La paz Sand Dunes

    砂漠地帯を四駆車でドライブ

  • 15:00
    Ilocos Norte 出発

  • 23:00
    バギオ 到着

1日目でViganをまるっと楽しむことが出来るようなスケジュールを組んでみました。個人的には昼の顔も夜の顔も見るべきだと思いますので、ここは譲れません。特に夜は綺麗なだけでなく、過ごしやすくて快適です。

ガッツリViganを楽しんだ後は再度移動時間となります。ここに来るまでの移動疲れは解消されているはずですし、楽しんだゆえの疲れがきているなら移動中に寝れば大丈夫でしょう。

この夜移動のメリットは、安くていいホテルの選択肢が増えることです。一番賑わっているところは価格が高くなりがちですが、少し郊外に出るとかなり割安になってきます。

本当は夜にビガンのホテルで泊まりたいところですが、他の地域と比べて結構な値段がするんですよね。とは言っても日本円で5,000円も出せば、かなり良いクオリティのホテルに泊まることできるので、そこは個人の好みによります。

そして、Ilocos Norteで何をするかと言えば、そこは未知数なので恐縮ですがはっきりと提案することが出来ません…。Trip Adviserでは以下のような場所が紹介されています。

Things to Do in Ilocos Norte Province

https://www.tripadvisor.com.ph/Attractions-g1486578-Activities-Ilocos_Norte_Province_Ilocos_Region_Luzon.html

特にWindmills(風車)や砂漠地帯は有名で、調べてみると写真がたくさん見つかります。ビガン観光がヒストリカルなものに寄っている一方で、こちらでは自然を基とした楽しみ方がたくさんあるようです。

なんと言っても、現地に住む方たちが口を揃えてIlocos Norteをオススメして来るんですから、訪れるだけの価値はあるはずです。私もいつかは行って見たいなぁと考えています。

このスケジュールの沿った場合、帰り道が8時間ほどとかなりしんどいものになっています。なので、Ilocos Norteまで足を伸ばすとなると、実際のところは2泊3日の方が適切な気がしますね。

無理に1泊2日に詰め込むなら、ドライバーの負担も考慮してしっかり休むことが出来る環境が必要です。命に勝るものはありませんからね。

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ここからは実際に経験した内容に戻ります。オススメかそうでないかに関わらず、「こんな感じでした!」と感想を述べるにとどまりますので。参考程度に見て頂ければ幸いです。

備忘録①ホテル

アクセス

私たちが宿泊したホテルはFiesta Garden Hotel by SMS Hospitalityというところで、やや郊外に位置しています。とは言っても、バンやトライシクルでは5分ほどで市街へ行くことが可能です。

AirbnbやBooking.com、Agodaなどあらゆる宿泊サイトを駆使し、金額やクオリティ、立地、設備等のバランスは良さそうだったのがコチラで、最終的にはAgodaで予約をしました。

施設

ホテルの施設内には噴水付きの中庭があったり、ウォータースライダーのあるプール・ジム・スパがあったりと滞在するだけでも楽しそうで、かなり設備面で充実しているように見えました

ただ実際のところ、噴水は稼働しておらずただの石造と化したばかりか、ジム・スパの施設は鍵がかかっており利用が出来ませんでした。

プールについても朝6時から夜9時まで利用可能ということでしたが、夜行って見ると結構な数の虫さんの死骸が浮いており…ということで1日目の利用は断念しました。

ただ、2日目の朝は清掃を行ってくれていたようで入るのに躊躇しないくらいの綺麗さになっていました。水も溜め池状態ではなく、ある程度は循環しているようです。

それにしても不思議だったのが、私たち以外のお客さんがほとんど見当たらなかったことです。80人くらいは収容できそうなホテルでしたが、かろうじて2日目の朝に親子連れを見た程度でした。

逆に言えば、ある程度騒いでも迷惑になりませんし、なんだったら朝のプールは貸し切り状態で非常に快適でした。土日を跨ぐ形で宿泊したのに宿泊客が全然いない不思議なホテルでした…。

部屋

肝心のお部屋ですが、私たちは2段ベッドが3台あるタイプの6人ドミトリーを2部屋貸切りました。1部屋辺りの値段は3,778ペソ(約10,200円)、6人で割ると630ペソ(約1,700円)です。

アメニティはバスタオルと石鹸のみというシンプルなものでしたが、フロントに尋ねるとリンスインシャンプーやドライヤーを提供してくれました。

部屋内は割ときれいでシャワーとトイレは別。シャワーのお湯はしっかり出ますし、トイレにはホースではない簡易的なウォシュレットが付いています。

また、ベッドについては割と重厚なマットレスが備え付けられており、虫もおらず、エアコンもしっかり効いていたので快適に眠ることが出来ました

総評

結論として、まあまあオススメできるかなといった感じです。アメニティと施設面でやや満足できないところはありましたが、寝るのには全く困りません。

私たちは宿泊の1週間前に予約したので値段が高くなっている可能性があり、ゆとりを持って押さえていれば、もう1,000ペソくらい安く泊まれた可能性もあったかもしれません。

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備忘録②有名焼き菓子屋:Marsha’s Delicacies

アクセス

つづいては、有名な焼き菓子ショップの紹介になります。こちらのお菓子はビガンならではという訳ではありませんが、お土産として買って帰る方が多いようです。

私自身、以前Viganに行った友人から貰ったことがあり、非常に美味しかったので鮮明に覚えていました。

お店の場所はビガンの市街から車で15分ほどのところにあります。少し遠いですが、ビガンを旅行するにあたっては必ず通る道に店舗を構えているので、アクセスはしやすいです。

Google map上の評価は☆4.5(1,737)でこちらも高い支持を得ています。なので、お土産に迷ったらここに寄ると確実です。

店内

店舗はオープンな造りになっており、メインのお菓子店のほかにカフェ、中華料理屋などのテナントが入っています。テイクアウトのほかに、その場で食べ飲みする用の座席もありました。

駐車場は誘導係の警備員を雇うほど、ひっきりなしに往来があり、人でごった返していることも少なくありません。よって結構並ぶこともあるので、時間にゆとりを持っていきましょう。

メニュー

お菓子店のメニューはコチラ。

カフェスタンド・ご飯屋はこんな感じ。

おすすめメニュー

お菓子メニューはどれも全て美味しそうなのですが、お土産としておすすめなのは「Royal Bibingka」です。8個入りが160ペソ15個入り295ペソがとなっており、1個あたりは20ペソ(約54円)となります。

ホール単位の販売ではなく、こちらの商品のみ1個単位で分けることが出来るので、持って帰って友人と分け合うのにはピッタリです。

マドレーヌやカップケーキに似たような見た目ですが、食感はモチモチプルプルしています。分類としてはお米を使ったライスケーキに当たるので、初めて食べたときはビックリするかもしれません。

なかなか味の表現は難しいのですが、例えるならおしるこのお餅を食べたときの感覚からアンコのフレーバーを抜きとった感じでしょうか。甘さは程よい感じで、コーヒーにも合う味だと思います。

思わず口に出して言いたくなるフィリピンのスイーツ“ロイヤルビビンカ”。お手頃価格なのに、ボリュームたっぷりなので非常におすすめです!

備忘録③Santa Maria Church

アクセス

もう一点、歴史歴建造物つながりでバギオまでの帰り道で寄った教会の紹介をします。道すがらにあるので、時間を無駄にせずふらっと立ち寄ることが出来ます。

Google map上の評価は☆4.6(446)となっています。私は何の情報も持たず訪れましたが、他の観光客からも高い評価を得ているようです。

料金

入場料、駐車場代ともに無料

施設

着いてすぐに無人の入場ゲートのようなところを抜けると、高い外壁を持つ建物のようなものが現れます。端から端まで2,3分ほどかかるくらいの大きさがあります。

ここもスペインの文化が残っているのか道や建物が石造りになっており、フィリピンの日常とはまた違った雰囲気を感じます。

高い外壁を持つ建物の正体は教会でした。まず、入り口から抜けた先に広がっていた神秘的な空間に驚きました。天井が高く、奥行きがかなりあるので閉塞感は無く、かなりの人数を収容できます。

私たちが訪れたのが日曜日だったのでミサでも行われているものかと思いましたが、教会の中には人っ子ひとりいませんでした。遺棄されたのかと思いましたが、インテリアにさほど傷みはなく管理されている様子もあります。

結局のところ、観光し終えるまでにスタッフのような人には出会いませんでした。今まで訪れた観光地とは全く別の感じがして、何とも不思議な経験になりました。

また、教会の側には妙に雰囲気のある1本の塔が建っています。こちらは頂上まで登ることが可能ということでしたが、中はコウモリの巣窟となっているため、おすすめはしません。

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まとめ

今回はビガン観光における理想プランを自分なりに考えて紹介してみました。次回またビガンに行く機会があったら、この旅程で挑戦してみたいと思います。

ビーチの予定を外したのは、また別の機会で良いかなと思ったからです。泳ぐとなると別の準備も必要ですし、陸上でのアクティビティに集中した方が装備も楽になるはずです。

また、備忘録としてホテルや別の観光地の情報も載せてみました。お土産屋さんについてはリピートしたいと思うくらいオススメです!これらの情報がみなさんのビガン旅行の参考になれば幸いです!