バギオでの滞在期間が40日となり、新しい環境へは完全に慣れて生活できています。そんな中ですが、やはり現地で過ごしてみないと分からないことにいくつか気づきました。そこで、今回はバギオ滞在で気を付けること(デメリット)5選をお伝えします。あくまで私の主観になりますが、参考になれば幸いです。
Ⅰ.気温が低い
バギオはフィリピン北部ルソン島の山間部にある小さな町で、標高は1500mとなります。この標高について、身近な例で言うと、富士山3合目にあたるようです。日本でも有数の避暑地である軽井沢でも、標高1000m辺りがスタンダードっぽいのでいかに高いところにあるかが伺い知れます。
標高が高いということなので、当然気温は低いです。日中の屋外では、天気が良ければ半袖一枚でも大丈夫ですが、屋内では冷えることがあり、もう1枚上から羽織るくらいが丁度良くなります。常夏のイメージのフィリピンですが、もしシャワーのお湯が止まったら凍えてしまうくらいの気温です。
なので、服装選びは難しくなります。現地でも買えるので問題は無いのですが、乾季については日本の初秋のようなイメージをしてもらえれば大丈夫です。ナイトマーケットや街の服屋なんかでもニットのアウター、ごつめのジャケットなども売られており、寒さに備えが必要なのが分かります。
Ⅱ.体調管理が難しい
続いては体調管理の面です。まず、バギオに来て滞在を始めた当初は標高の高さゆえに、頭痛など軽い高山病っぽい症状に襲われることがあると聞きます。なので、頭痛薬など馴染みの薬がある方は日本から持ってきておいた方が良いです。あとはお腹も壊しやすいので整腸剤があると安心です。
またこれは実体験であり、周りにも同様の経験がある方が多いのですが、バギオではよく眠れるんです。たくさん寝ても、まだ寝足りない。。。と感じる日がわりとあります。医学的な見解ではありませんが、標高が高く酸素濃度が薄いので脳に酸素が行きにくい云々・・みたいな話もあるようです。
私自身としては、夜10時には眠くなって朝7時になってもまだ眠い、日中もコーヒーを飲まないと睡魔に負けてしまいそうといったシチュエーションによく陥っています。1日8コマ授業が故の勉強疲れもあるのでしょうが、異常に眠い・寝てしまったということは確かにありました。
Ⅲ.アクセスが悪い
バギオはその標高ゆえにアクセスが容易では無く、首都マニラのニノイアキノ空港から一般的なルートを通るとバンで5時間かかります。5時間くらいなら大丈夫そうと思うかもしれませんが、その前に、日本→マニラで6時間ほど飛行機に乗っている状況だとさらにきついです。
また、山に沿った道を辿っていきますので道路が曲がりくねっており、バンでの移動中は蛇行運転が凄まじいです。さらに、これはフィリピンドライバーあるあるなのですが、次々に先頭車両を追い抜きながら進んでいきます、たまにすんごいスピードで飛ばすので身体的にも精神的にも疲れます。
また、逆もまた然りでバギオから別の観光地へ行きたいとなった時に、思いがけず時間がかかったりします。一番近いビーチで2時間、スペインの街並みが残る有名観光地「ビガン」までは5時間など、移動が結構しんどいんですよね。1回来てしまえば快適なバギオですが、お出かけするとなると大変です。
天気が変わりやすい(9~10月)
天気についてはブログでも何度かお伝えしていますが、割と雨が降ります。雨季終盤の現在、気圧が落ち着いている時は朝~14時くらいまで晴れ、16時くらいまでザッと降ってまた晴れる、そんな感じなのでお出かけするときはその時間帯を考慮しなければなりません。
ただ台風が来ていると、バギオはその影響をもろに受けます。フィリピンに上陸せず、台湾辺りにある台風でも南から吹き込む風によってかなり雨が降りました。そうなると1日中雨、時々豪雨で外に出かける気が失せます。台風のせいで1週間降りっぱなし、外出できない…という日を2回ほど経験しました。
Ⅲ.虫が少なからずいる
これはアジアの熱帯エリアで住むにあたってはしょうがないことなのですが、虫や小動物は身近にいます。ただ、他のエリアよりは気温が低い分、繁殖していないのか遭遇率は低いという実感があります。クモは見たことないですし、ゴキブリは小さめのを部屋の外で2度ほど見たくらいです。
ただ、注意が必要なのが蚊。数は少ないですが、デング熱など深刻な病気を媒介する可能性のある注意すべき虫です。バギオの公式情報局もFacebookで警笛を鳴らしているほどの深刻さです。私自身、蚊に刺された経験は2,3回ほどですが、虫よけのローションを塗るなどして最低限の対策はしています。
あと、生活面で用心しないといけないのがアリです。日本だと、黒々とした1cmくらいのアリを地面で見かけるといった感じですが、現地では1mmくらいの白っぽいアリを建物内でも見かけます。私の部屋は6階なのですが、関係なく湧いてきます。
普通に生活している分にはキッチンでたまに見かける程度なのですが、甘いものには用心が必要です。上の記事で書いているのですが、過去にアリのせいでシュークリームを駄目にした経験があります。さらにスイーツに限らず、歯磨き粉などにも集まってきますのでこぼさないようにしましょう。
Ⅳ.街がたまにくさい
これも東南アジアあるあるなのですが、街中で色んな臭いがします。四六時中臭う訳ではないですが、特に気になるのが排気ガスとゴミです。大型車やジプニーが黒煙を上げて走ったりしていますので、それが主な原因です。ちなみに「ジプニーとかって石炭で走ってるんだよね?」と冗談で言うと、現地では割とウケます。
あとはごみ、特に生ゴミですね。ゴミはある程度ルールがあり、既定の場所に夜出して朝回収するシステムで回収されているのですが、割とその近くは臭います。特段、虫が湧いたり動物が荒らしてたりというのはなく、ポイ捨ても多くはないので東南アジアの中では比較的綺麗であると言えると思います。
Ⅴ.車がぎゅんと来るので危険
海外でよく戸惑う交通事情の違いですね。道端を歩いていても路駐しようとする車がグンと寄せてきますし、横断歩道でも止まってくれません。一般的には歩行者優先ではあるっぽいのですが、何というかドライバーとしては、「歩いている方が気を付けて歩けよ」みたいな感じで突っ込んでくるので自衛しましょう。
あと、フィリピンは車も人も右側通行です。小さなことですが、滞在するにあたっては意識しておき、横断歩道を渡るときは「左を見て右見てもう一回左を見て渡る」ようにしましょう。人とすれ違う際も右側を通っていくとスムーズにいくことが多いです。
まとめ
今回はバギオの気を付けるべきところ5選を紹介しました。東南アジアに馴染みがある方にとっては問題にならないくらいのポイントだったかもしれません。ただ、日本の環境に慣れている方は少し用心した方がよいと思います、何より異国の地ですからね。
私自身、どこに行っても順応できるタイプの人間なので、問題を問題ととらえていないケースもあるかもしれません。あくまで私の肌感ということでご了承ください。以前に、バギオに住むとこんな良いところがあるという記事も書いていますので、こちらもぜひご覧ください。それでは!