先日に引き続き、恒例のフルーツ特集の第3弾、今回はフィリピン産が美味しいと日本でも定着しているパイナップルも登場します。今回は株で買ってきて自分でカットしました、簡単ですがパイナップルの切り方も載せていますので良ければ参考にしてください。
パイナップルが無い!?
本日のメイン、パイナップルについて、日本における輸入量は断トツでフィリピンが1位、驚異のシェア率90%となっています。株売りやブロックカット済のパイナップルを、今となってはどこのスーパーでも見かけると思いますが、そのほとんどがフィリピンのはずです。
フィリピンではパイナップル買い放題の食べ放題…と思うかもしれませんが、バギオのパブリックマーケットにある50店舗近い果物屋において、現時点では写真のお店でしか発見できませんでした。理由は単純、シーズンで無いからです。フィリピンは南国で1年中、常夏というイメージがありますが雨期や乾季など季節はあります。
それ故に、パイナップルのような暑さが肝となるフルーツは、時期によって数が少なくなる時があります。そして、現在10月の半ば、フィリピンは雨期の終盤です。また、バギオは山あいの冷涼な地域にあるので、バギオではパイナップルは獲れません。そのほかの地域は少なからず獲れるそうですが、あまりバギオには回ってこなくなります。
パイナップルの剥き方
せっかくフィリピンに来たんだからと念願叶って買うことが出来たので、今回は株のパイナップル180ペソ(約468円)で買って自分でカットすることにしました。日本で株売りを買おうとすると、このサイズで700円くらい、小さいサイズで400円くらいでしょうか。
あらかじめ頭の部分にあるトゲトゲの葉っぱは取り除いて貰ったので、まずは綺麗な円柱形になるように上下を2cmほどを切ります。その後、縦に置き直し、皮を削ぎ落とすような感じで包丁を入れていきます。最終的に多角形のような形になります。
皮を剥き終わったらパイナップルの芯を取り除くために、まず全体を4分割します。中心から半径2cmくらいは芯であり、硬くて食べられないので4分割した後に、円柱の中心から再度包丁を入れます。こうすることで皮と芯の間にある、可食部を綺麗に残すことが出来できます。
これで完成です。皮をそぎ落とすときは、やや力が必要ですが割と簡単に切り分けることが出来ます。カットと皮の後処理などで少々手間がかかりますが、カット済みのものを買うよりもお得に食べられますので、現地でも日本でもやってみてください。
気になる味は…日本で食べるものと全く同じです。甘さとほどよい酸味がバランスよく飽きることなく食べ続けることが出来ます。オフシーズンなので酸っぱいなんて話も聞いていましたが、日本と同じく、熟れているところは甘く、白いところはやや酸っぱい、よくあるパイナップルの味です。
むしろピーク時はどれだけ美味しくなるんだろうと、これからのシーズンへの期待に胸が躍ります。
レッドパパイヤ45ペソ(約118円)
続いても、重量級の果物になります。パパイヤって丸ごと買うことも無いですし、カットフルーツでもそんなに見ないですよね。9月頃はあまり市場でも見なかった印象ですが、最近になって大量に販売しているのを見るようになりました。どうやらパパイヤも雨季の終わりからたくさん出回るようです。
写真の通り、45ペソ(約118円)で購入しました。どうやら今朝カットしたようで、切り口は至って新鮮で、食べられる部分についても何の問題もありません。むしろ品質をチェックすることが出来るので、中が見えるようにカットして、ラップ巻きしてくれているのは非常にありがたいです。
まずは縦半分にカット、しっかり固めの果肉ですが包丁はスッと入ります。今までパパイヤに円が無かった私の中のイメージでは、中に種がギッシリというイメージだったのですが、いざ切ってみると、中の空洞には何もなくわずかに薄い膜が張ってあるだけという構造をしており、驚きました。
種が無いということですが、パパイヤはどうやって今まで存在してこれたのでしょうか?もしかしたら。ぶどうのように種なしにする方法が見つかったのかもしれません。話を戻して、この薄皮みたいな膜はスプーンで簡単に取り除くことが出来ます。パッと見はメロンっぽいですね。
口当たりは軽く、メロンよりも硬め、りんごよりも柔らかめといった感じです。輸入メロンのようなさっぱりした甘さの中に、独特の少し癖のある南国テイストが香ります。他のフルーツではあまり感じないのですが、パパイヤだけは美味しさの中に体に良さそうな薬膳的な要素を感じます。
熟れ熟れが一番おいしい!マンゴー
続いて、日本でもおなじみマンゴー。今まで紹介出来ていませんでしたが、フィリピンでもマンゴーは食べられます。恐らく品種はナムドクマイというタイなんかでも一般的な品種だと思います。マンゴーは他のフルーツと比べて割高な印象です、普通に買うと200ペソ/1kg で、中サイズ70ペソ(約182円)します。
ただ、今回購入したのはかなり熟れているこちらのマンゴー。価格は50ペソ/1kg で1個当たり35ペソ(約91円)で頂けます。基本的には新鮮な状態の商品が並ぶマーケットですが、マンゴーやバナナなど、熟度が進んだものはディスカウントされている可能性があるのでねらい目です。
マンゴーの味は言わずもがな、果物で一番と言っても良いくらいの上品な甘さで、口の中でとろけます。実際、これぐらいの熟度の方が甘みが強く美味しいです。皮が張ってツルツルなものは意外と繊維質だったりするので機会があれば、熟れたマンゴーを購入することをオススメします。
まとめ
今回は、Theトロピカルな果物3種類の実食レビューをお届けしました。どれも当然のことながら美味しかったです。個人的な好みとしては、マンゴー(熟れたもの)が一番ではあるのですが、オフシーズンのパイナップルもなかなかでした。これは、これからのピークシーズンが楽しみですね。
今までの第1弾、第2段の記事ではなかなか日本で見たことないような果物である、ランソネス(ランゾネス)やランブータン、マンゴスチンなどの実食レポートも紹介しています。また、激レアの黄色いドラゴンフルーツなんかも登場していますので、良ければ併せてご覧ください、それでは!