偶然見つけたお店が良かったり、隠れ家的なお店を見つけたりした時ってワクワクしますよね。外食産業の激しい競争が起こっているフィリピンで生き残っているお店は、何か他にない特徴を持っているはずです。今回は、普通そんなところに行かないでしょって所で見つけた隠れ家的カフェを紹介します。
Egg Kofiの場所
Egg Kofiは市中心街から15分ほど離れたローカル感の強めのところにあります。Google mapの評価は☆4.0(1)で無いに等しいです。私はここのお店を、以前紹介したゴーストホテルに行く途中で見つけましたが、留学生でこの辺りを訪れる人はなかなかいないでしょう。
こちらのお店、地図上では私の滞在先からかなり近そうに見えるのですが、お店とドミトリーの間に高い崖があるので遠回りして行くしかありません。バギオが山あいに出来た街であるが故の不便さですね。実際のところは地図のように大通りから細い道を経由し、ぐるっと回って訪れる必要があります。
この道のりもまたアップダウンがきつくて意外としんどいです。ただ外国人は絶対に行かないであろうエリアであり、ローカル感がかなり強くて、歩いていて結構楽しいです。イメージとしては、ジブリの魔女の宅急便の街のような感じがします。ちょっと美化しすぎかもしれませんが…。
レビュー
一方で、どうやらフードデリバリーの方には力を入れているようで、Google mapで無かったレビューもフードパンダ上では☆4.8(100+)とかなり高い評価になっています。ただ、後述しますが、私としては現地に行ってお店で食べるか、テイクアウトするかをオススメします。
店構え
お店は見ての通り、かなり小さいです。コンビニよりもさらに小さいくらい、コーヒースタンドくらいの大きさしかありません。座席もカウンター席が4席ほどと大人数お断りの規模感になっています。ただ店内の装飾は綺麗に施されていて、半屋外なのも相まって割と居心地がいいです。
何というか、遠くから見たら営業しているのかしていないのか分からないくらいおとなしい店構えをしています。現地のコンビニアであるサリサリストアよりも小さいサイズで、入っていくのにも勇気がいります。
私が初めて行ったのは土曜日のお昼前だったのですが、感じの良い若めのご夫婦とお子さんがワイワイお店を切り盛りしていて、和やかな雰囲気でした。平日は基本的には奥さん一人で営業しているようです。
メニュー
お店はご覧の規模感なのですが、メニューの豊富さには驚かされました。フードメニューだけでも50種類近いメニューがあります。しかも、サンドイッチからパスタ、フィリピン料理のシシグ、韓国のトッポギ、日本的なカツカレーまでかなりバラエティに富んでいます。
こんなに小さな店舗で取り扱っているメニューの数とはとても思えません。ちょっとフレーバーを足すだけ、とかならまぁ出来なくもなさそうですが、コーヒーから始まってミルクティー、シェイク、バーガーにパスタ、トンカツなど、どういう運営で実現できているのか、きわめて謎です。
実食!
肝心の味はどうなのか、今回は3品ほど頂いてきました!フードデリバリーは使わず、現地に赴いて調査してきています。だいたい10分くらいは待ちますが、許容範囲でしょう。
BUGO BURGER(PLAIN) 55 peso(約143円) *BUY ONE GET ONE
CLASSIC MILKTEAS(MATHA 16oz) 69 peso(約180円)
私が初めて行って仰天したのが、このバーガーです。BUY ONE GET ONEがデフォルトで付いているので2個で55ペソになります。安さが売りのお店ではないのですが、このバーガーだけは異常に安く買うことが出来ます。
値段が値段なので全く期待していなかったのですが、大きさは普通のバーガーサイズでボリューミーです。具材パティとレタス、ソースのみとシンプルながらも、パティがしっかりしていて食べ応えがありソースと良くマッチしています。出来立てで温かいのもかなり高評価です。
ミルクティは味が薄くイマイチだったので、ドリンクを注文する際は無難にコーヒー系の方が良いかもしれません。
Signature sandwich 99 peso(約258円)
続いては厚切りパンのサンドイッチです。中身は、Egg drop, Lettuce, Cheese, Sweet Mayo, Sriracha, Spicy Flossです。
私は知らなかったのですが、Egg dropとはトロトロの卵のことを言うようで韓国ではよく食べられるようです。またSrirachaはチリソース、Spicy Flossは豚肉の乾燥したものです。
このサンドイッチ、見た目以上にボリュームがあります。特にトロトロの卵が上から下までギッシリ入っており食べ応えがあります。パン自体に甘めの味がついているのですが、それとチリソース、マヨネーズが合わさってマイルドな辛さを演出しています、かなり美味しいです。
SALTED EGG PASTA 145 peso(約377円)
続いては看板メニューでもあるパスタです。ちょっと変わった、他に見ないようなフレーバーですよね。フィリピンで食べるパスタは割と失敗の思い出があるのですが、気になったので頼んでみました。
結論から言うと、こちらもそこそこ美味しかったです。まず、麺の硬さは丁度良い感じで第一関門を突破。ソースはクリーミーな感じで、カルボナーラとアーリオオーリオの中間のような味わいです。乾燥した薄切りの唐辛子が結構入っているのでピリリと辛いです。
ただ、名前にSALTが入っている割に塩味が物足りない感じだったので、それこそもうちょっと塩をかけたいなぁと思う、惜しい味付けでした。
フードパンダでの購入もできるが…
ここで、フードパンダ上のメニューを見てみましょう。人気のメニュー6品のデリバリー価格と現地価格を比較してみます。
- Classic Egg Drop
store : 99 peso, delivery : 182 peso - Vietnamese Eggkofi Iced
store:135 peso, delivery : 155 peso - Spam Drop Delight
store : 125 peso, delivery : 212 peso - Salted Egg Pasta
store : 145 peso, delivery : 288 peso - Bulugogi silog
store : 150 peso, delivery : 204 peso - Cheesy sausage
store : 160 peso, delivery : 234 peso
実は、実店舗とデリバリー上のメニューでは値段がかなり違っています。おそらく規格や内容については同じはずなので、直接店舗で買った方がかなりお得です。逆にフードデリバリー上では、ここまで強気設定でいて高評価レビューばかりなので、料理の質は保証されている言っていいのではないでしょうか。
まとめ
今回はめったに行くことの無いエリアで、ひっそりと運営しているカフェについて紹介しました。あのお店の規模感でこれだけのメニューを提供しているのは素直に凄いと感心してしまいます。バギオの街は歩けば歩くほど新しい発見があって、それがまた面白いです。
価格自体はそれほど安いという訳ではありませんが、他では見ないような独特なメニューがあり、味の評価は全体的に高いので、機会があれば是非とも行ってみてほしいお店です。Diplomat Hotelというゴーストホテルに歩いていく際の通り道になりますので、良ければ観光と併せてご利用ください、それでは!