留学時に何の文房具を持ってくるか問題、ささやかに見えて意外と悩ましい問題だと思います。現地で手に入るものは荷物になるので極力減らしたいし、手に入らないものなら持ってくるほかないです。ではバギオの文房具屋はどんな感じなのか、その詳細と率直な感想についてお伝えします!
National book storeの場所
National book storeは市中心街、シティマーケットの近くにあります。場所としては以前私が紹介したDAISO的な雑貨屋さんがテナントとして入るAvanao Squareの真横になります。車通りが多い道路に面しているのですが、フィリピンには珍しく歩道橋が設置されていますので安心して通行できるエリアです。
Google Mapの評価は☆3.8(52)と、まあまあ。Book Storeの名前のとおり、実態は本屋なのですが品ぞろえやクオリティはイマイチ。一方で文房具は品ぞろえが豊富で、売り場スペースの3分の2は文房具売り場です。勉強や生活するうえで必要なものは一通りそろえることが出来ます。
SMモールを除くと、現地の文房具屋さんとしては店内が綺麗な方で、通路幅も広いのでゆっくり買い物をすることが出来ます。写真のスペースは催事場、いわゆるイベントスペースなのですが、訪れるたびに商品が入れ替わっており、マーケティングにも力を入れている様子がうかがえます。
本売場
フロア全体の広さとしてはコンビニの10倍くらい、その3分の1が本売場です。本は英語で書かれたものがほとんどで、タガログ語(フィリピンの公用語)で書かれた本はほんのわずかです。こういったところからも、英語がフィリピンでいかに浸透しているか伺い知ることができますね。
本の種類としては小説・ビジネス本・趣味本・絵本などジャンルは様々ですが、それぞれのボリュームは少なく100種類もないくらいです。あと特徴的なのは、聖書やキリスト教の教えに関する本のコーナーもあります。こういったところも文化や価値観の違いを感じるところですね。
日本ではメジャーな手のひらサイズの文庫本などは無く、ほとんどはハードカバーです。価格は一般的な本で125~300ペソ(約325~780円)、聖書540ペソ(約1400円)。そこまで劇的に安いって訳ではないですが、ここはひとつ、英語の本を買って読んでみるのも経験としてアリかと思います。
こちら、「Pilipino」と書かれているので、恐らくフィリピンの公用語「タガログ語」で書かれた聖書と思われます。たまにですが、日本のホテルでもこういった本はありますよね、気に留めたり、手に取ったりする人は日本では少ないと思いますが、フィリピンでは1人1冊と言う感じなのでしょうか?
健康に関する書籍として、「HOW TO DE-STRESS YOUR LIFE」(ストレスの解消の仕方)といった本も。裏面には「慢性的なストレスから解放される方法を発見しよう」とあります、日本でもこういう指南書というかヘルス系の本ってありますよね。価格は225ペソ(約608円)でした。
店内の様子(文房具売場)
続いて、売場の3分の2を占める文房具売り場です。日本でもおなじみフックで引っ掛けるタイプの陳列方法で様々な文房具が並んでいます。ペン・はさみ・ホッチキス・テープなど勉強やオフィスで使える文房具一式は揃います、日本と変わらないレベルでの整然さで驚きました。
どの商品がどこの通路にあるのかを示すサインボードが付いており、迷わずに買い物をすることが出来ます。ちなみに奥の看板の「GLUE」とは何かわかりますか? 正解は……「糊」でした。
鉛筆やペンは種類が豊富で良いですね。私も小学校までは鉛筆を使っていたので、フィリピンでも子供たちは鉛筆を使って授業しているんだよなぁと考えると、案外我々の生活って似通っているのかもしれません。ただ、日本みたいにアニメの柄とか、かわいい模様のものはなくシンプルですね。
後はノート・コピー用紙・クリアファイルなどももちろん手に入ります。そのほか、一度学校のイベントのために工作をした時があって、画用紙を使ったのですが、豊富な種類を品揃えしているので困ったときには頼れる存在です。
個人的にいいなと思ったのはバインダーの品ぞろえの良さです。バインダーって割とかさばるので日本から持ってくるのはちょっと面倒です。プレゼンテーションで必要な時はここで買いそろえることが出来ます。
来年度(2024年)のスケジュール帳なんかも特設スペースで展開されていました。この辺りは日本での販売手法と同じですね。ハイ需要シーズンを逃さない適切な販売管理が出来ています。私自身1年に1回、好みのスケジュール帳を買うのが楽しみな人間なので、こういったコーナーを見るのはすごく好きです。
本日の収穫!
- ノート39ペソ(約102円)
- クリアファイル12ペソ(約32円)×3枚
- マスク(50枚入り)99ペソ(約258円)
この時はクリアファイルが欲しかったので、それはマストで後は衝動買いしました。こうして、足りないなぁと思ったものは現地調達できるので無理に持ってこなくても大丈夫です。ただ、ノートとクリアファイルの品質は、残念ながら日本には劣ります。ファイルは綴じれますがペラッペラなんですよね…。
また、マスクもジプニーに乗るときなどに欲しかったので買いました。文房具屋にマスクがあるのって、電気屋さんに日用品が売っているような感覚なんですかね?でも、色々他のお店を見て周った結果、ここが一番安かったです。スーパーでは見つからず、薬局のは高かったので満足です。
○○だけは見つからなかった…
店内をじっくり見渡してみたのですが、どうしても「シャープペンシル」だけは見つけることが出来ませんでした。当然、シャーペンの芯もです。私も現地での調達は難しいと聞いていたのですが、本当にありませんでした。テストはマーク形式が多いので、無いと困る方は持参を忘れずにした方が良いです。
恐らく替え芯1ケースあれば足りると思うので、パッキングの際にはパッとかばんの中に入れておきましょう。もしどこかで見つけたらまた報告します。
(※追記)その後、「○○で見かけたよ」といった情報がいくつか寄せられたのですが、結局自分自身では確認することできず…、いよいよ帰国となってしまいました。ある、、、らしいのですが、どっちにしろここ、バギオでシャーペンとシャーペンの芯はレアなことに変わりないようです。