フィリピンで過ごすうえで、気を付けなければならないこと。
気温?治安?食生活?もちろんどれも大事です。
しかし、もっとマイナーな問題もあります。
本記事では、短期的に発生し留学生の生活を脅かすガムガモの生態についてお伝えします。
記事の最後の方に、虫の写真がありますので、苦手な方はご注意ください。
ガムガモとは?
ガムガモ(Gamu-Gamo)は羽アリの一種です。羽アリは英語では”Termite:ターマイト“と言いますが、フィリピンでは現地の言葉で”ガムガモ(ガモガモ)”と呼びます。
刺したり噛んだりといった危険性はありません。ただ、サイズが大きめなので不快度は高いです。

フィリピン全土を生息地としており、バギオでも目撃されます。そんなガムガモが大量発生する時期があります。それは雨期が始まる約2週間前。
バギオにおける雨季の始まりは5月後半と言われているので、5月初旬から中旬あたりに大量発生する可能性が出てきます。特に、暑い日が続き、激しい雨が降った日あたりから怪しくなります。

羽アリと聞くとまぁ大した事なさそうですが、大きさはチョウやガくらいはあります…。
それが数百という単位で住宅地に現れるので、かなりショッキングな状況を引き起こします。修正として、光に強く惹かれるので、街灯や家の窓などに群がってくるようです。
語学学校で起きた悲劇
事件が起こったのは、2024年5月12日の夜10:00頃。
何人かの生徒から「虫が大量発生している」という連絡が…。事態の把握のために現場に行ったところ、そこにはかなり衝撃的な光景が広がっていました。


部屋の床に数百匹以上のガムガモが…。
よく見ると、完全に死んでいる訳では無く、気力なく横たわっている感じでした。
実はガムガモ、かなり短命なのです。ドッと現れ、一晩でバタバタと死んでいく、まるで嵐のような生き方をしています。
被害状況
当時、学生のそれぞれのお部屋で状況は異なっていました。全く影響が無い部屋もあれば、先ほどのような酷い有様のお部屋もあります。
この命運を分けたのは、戸締りと光の遮断の有無でした。

先述の通り、光に集まる習性があるガムガモは、お部屋の電気を消していれば寄ってくることもありません。
また、密閉空間では完全にシャットアウトできます。結構な大きさなので窓の隙間を縫って入ってくることは難しいでしょう。

どうしてここまでひどいことになったのか。
それはここ最近のバギオ市内の暑さによるところが多いです。
4月~5月にかけてサマーシーズンのバギオでは日中30℃、朝晩20℃ほどという気温でした。耐えられないほどではありませんが、そこそこ暑かったんですよね。

その暑さのため、お部屋の窓を開けて過ごしている方がいたようで、そこを狙われました。
ガムガモは出現の片鱗がなく、突然、誰も予期しないタイミングで現れます。

昨日までは普通に過ごせていたのに、ある日突然、床がガムガモで埋め尽くされるといったことも発生しかねません。なので、常日頃から脅威に備えておきましょう。
ガムガモの大量発生が予想される条件は2つ。
- 5月頃の雨季直前
(今回の発生は5/12) - 暑い日がしばらく続いたのち、大雨が降ったあと
予防方法
フィリピンに住むにあたって、避けられないガムガモシーズンの到来。
なかなか日本語での情報が無く、私も実態を知るのに苦労しました。そんな中、現地のニュースサイトにてガムガモから身を守る方法が記載されていたので、和訳して紹介します。
- Have thick curtains to cover the windows and glass doors
ガラス戸や窓を遮光性の高いカーテンで覆う - Do the lightbulb and mirror trap
水を入れたボウルの下にライトをつけて、トラップを作る - Soak a cardboard with water and pesticides
段ボールに殺虫剤をしみ込ませて外に置いておく - Use an electric insect killer
光で誘導するタイプの捕虫器を使用する - Clean the areas where they frequent
衣服や繊維などを清潔に保つ - Use aroma as a weapon
忌避性のあるアロマを使用する
出典:Real Living Logo(How to deal with gamu-gamo)
https://www.realliving.com.ph/cleaning-organizing/home-care/5-helpful-tips-for-getting-rid-of-gamu-gamo-a1792-20210616
仰々しく対策が書かれていますが、これらはもっと田舎のオープンな造りのお家での対策になります。語学学校の施設であれば、基本的には「戸締り」と「光の遮断」で十分効果的なはずです。
どうしても防ぎきれない、困っているという場合は速やかにマネジメントに相談しましょう。
ガムガモに関するQ&A
- Is gamu-gamo harmful to humans?
ガムガモは人間にとって危険ですか?
→直接的な脅威はありませんが、気持ち悪いので対策は必須です - Why do gamu-gamo infestations happen?
なぜガムガモが大量発生するのか?
→一斉に孵化して、産卵の場所を求めるため - Are chemical pesticides necessary to eliminate gamu-gamo?
ガムガモの排除に約剤の散布は必要か?
→基本的には不要ですが、卵の除去にはペストコントロールが推奨されます - Can gamu-gamo survive in cold temperatures?
ガムガモは低温環境下で生き残れるか?
→ある程度までは生き残れるが、適温を求めて家の中に侵入することがあります - How long does it take to get rid of gamu-gamo?
ガムガモを排除するにはどのくらいかかるか?
→はっきりとした基準はなく、手段と方法に依ります
出典:Real Living Logo(How to deal with gamu-gamo)
https://www.realliving.com.ph/cleaning-organizing/home-care/5-helpful-tips-for-getting-rid-of-gamu-gamo-a1792-20210616
まとめ
今回は、フィリピンでは避けられないガムガモ(ガモガモ)についての注意喚起の記事でした。
一定の期間・場所・時間で発生する季節の風物詩の様なもので対処は比較的簡単です。ただ、対策を怠ると大変なことになります。


実際にフィリピンに住む現地の人は、今回の件をどう思うのか聞いてみました。

講師
「It’s normal thing.(普通の事だよ?)」
「There are some area eat it. (ガムガモを食べる地域もあるしね)」
とのことでした。フィリピンではこれがふつう!
なので、外国人である我々が順応していかなければなりません。
ただ、知っていると知らないでは大きな差がありますので、まだ脅威を知らない留学生が居たら、是非情報を伝えてあげてくださいね。それでは!
被害現場の写真※閲覧注意
ガムガモの被害がどんな様子だったのか気になる方もいるかもしれません。
下記に現場のリアルな写真を掲載しています。大丈夫な方はそのまま閲覧を、苦手な方はここまででブラウザバックを推奨します。
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リピート。今回も私だけ。ここの経営大丈夫なのか?🙄💦
— ののの🐣【旅】と浪費と迷走する無職 (@nonono_quesera3) February 14, 2025
あのー、夜は光を求めて虫がやばい。オープンスタイルの宿命?明日来るなら昼にしよう🥹
頼んだのはCHIXSILOG。SILOGってなんだろと思ったらこういうスタイルの総称でチキンだからチキシログ。タプシログはTAPは牛肉の漬けた物。
↓虫たち💦 https://t.co/xwURMzTmfj pic.twitter.com/lR2HpOpYtb