フィリピンへの留学が決まった!これから留学の準備をするぞ!
と、気持ちを新たにしたところで、エージェントからこんなことを依頼されます。
エージェント
出国前に「eTravel」を登録しておいてねー。
この「eTravel」というものは、日本に居る間に自分で登録しなければなりません。しかも内容は全て英語というハードモード。
英語の勉強に行くのはこれからだよ、頭を悩ますことになりますが必要なものは仕方ありません。今回は英語初心者でもeTravelを無事に登録できるよう、なるべく分かりやすく解説していきたいと思います。
eTravelとは?
海外旅行を経験したことがある方なら、飛行機内やイミグレーション前で縦に長いカードを書いた記憶があると思います。これは出入国カードと言われるもので、入国に必須の書類です。
eTravelとは、簡単に言えば、従来の出入国カードの制度をWeb上に移管したものです。そしてこれは到着予定時間の72時間前から入力が可能で、到着後にバタバタせずに済む、実は良いシステムなんです。
Arrival Card – Phillipine Airlines
https://m.philippineair.co.kr/en/service/bill.asp
ただ、問題となるのが先述した通り、全ての項目が英語であること。項目の中には関税に関するものもあり、見慣れない単語もあるのでなかなか手間取ってしまいます。
もし間違った申告をしてしまうと、空港で足止め…なんてこともあるかもしれません。ということで、eTravelの中身について、ここから詳しく紹介していきます。
事前に準備が必要なもの
まず、登録にあたり必要なものが下記になります。これらは事前にご用意ください。
①メールアドレス
ログイン時のIDとなり、認証コードを受け取るときにも使用します。
②パスワード
ログイン時に入力が必要です。条件として、「12文字以上」、「大文字・小文字を含む」、「数字・記号を含む」といった、かなり複雑なものが求められます。
③パスポート
残存期限が6か月以上のものを用意しましょう。念のため、留学終了期間からも、余裕を持って6か月あった方が安心です。
④航空券のチケット
飛行機のフライトナンバー(例:ZG095)などが必要です。
⑤滞在先(語学学校)の住所
エージェントから貰った入学許可証から、現地の正確な住所を把握しておきましょう。ついでに、緊急連絡先もメモしておくと、安心です。
事前に準備が不要なもの
★クレジットカード番号
eTravelにはクレジットカード番号などの決済方法の準備は不要となっています。
あえて不要な情報をお伝えしているのは、詐欺サイトへの登録しないよう注意喚起のためです。フィリピンが国単位で運用しているWebサイトですが、そっくりな詐欺サイトが出回っていると有名です。
eTravelの登録やフィリピンへの入国時点で必要な支払いは無く、クレジットカードを入力する項目もありません。もし、そのような項目が現れたら、偽サイトなので直ちに入力をキャンセルしてください。
登録方法を実践!
それでは、早速登録方法を見ていきましょう。今回はスマホで登録する場合を想定しています。実際に現地の空港でQRコードを提示する際、スマホで提示するはずなので携帯端末での登録を推奨します。
下記に、在フィリピン日本国大使館のURLを載せています。直接リンクを貼っても良いのですが、一旦信頼できるウェブサイトから、正しいeTravelのURLへ遷移してください。
手順①eTravelへ登録・ログイン
TOP画面に戻り、Emailアドレスとパスワードを入力してログイン
手順②自分の情報を入力
手順③フライト情報を入力※入国72時間前より
手順④健康状態と荷物の確認
手順⑤最終確認
手順⑥QRコードの取得
基本的に申告の必要はありません。ただし、度を超えて下記の製品等を持ち込まれる場合は、事前に申請が必要となります。
50,000ペソを超えるフィリピン通貨
10,000米ドルを超える外貨
賭博道具
個人で使用する量を超える化粧品、医薬品
危険ドラッグ
銃器、弾薬、爆発物
アルコールおよびタバコ製品
果物、海産物、およびそれらの製品
個人使用のための数量を超える携帯電話
人間の臓器または組織
貴金属、宝石類
eTravelの提示場所
無事にeTravelが登録出来たら、あとは飛行機に搭乗してフィリピンを目指すだけになります。そして、eTravelを提示する可能性がある場所は主に2か所。
日本出国前の各航空会社のカウンター
航空券を発行する前に、航空会社のスタッフからeTravelに登録済みか聞かれることがあります。ここでは、ただの事前確認になりますので、口頭での確認で済むことが多いです。
入国審査後のカウンター
入国審査後、QRコードを読み取る機会があったら、そこで事前に取得したQRコードを読み取りましょう。稀に、預け荷物受け取り後の税関でも、再度かざす必要がある場合があります。
最近では、QRコードを一度も見せることが無かったという話も聞きます。そもそもeTravelはパスポートと紐づいているので、イミグレーションで同時に処理されたものと思われます。
事前に登録が出来ており、無事に空港を抜けられれば、これ以上心配することはありません。安心してピックアップスタッフと合流してください。
おわりに
海外慣れしている人にとって、今回のeTravelのような登録も慣れたものかもしれません。ただ、初めての人には全文英語ということもあり、なかなかハードルが高いものとなっています。
質問の項目がマイナーチェンジしたりしますが、今回まとめた情報で必要なものは網羅出来ているはずです。もし大幅に変わっていたよということがありましたら、ご連絡頂ければ幸いです。
eTravelについての解説はここまでですが、出国前には外務省が登録を推奨している“たびレジ”にも登録をしておきましょう。
こちらは、海外滞在中に起こった現地の大事な出来事やニュースを知らせてくれるものとなります。
例えば、「○月×日選挙が催されるから■■には行くな」といった情報がリアルタイムに発信され、すべきこと・すべきでないことがすぐにわかります。
2023年10月30日【領事班からのお知らせ】バランガイ選挙に伴う注意喚起
違う文化圏で滞在するにあたって、トラブルを未然に防ぐ手立てとなりますので、是非ご活用ください。嬉しいことに、たびレジは全文日本語で、簡単に登録できますのでここでは手順の紹介を割愛します。
その他、現地であったら便利かもしれないアプリの情報は下記の記事からどうぞ!
最後に…みなさまの留学ライフが良いものになるよう、応援しています!