フィリピン留学は初日から実施することがたくさん!
海外初心者の方はこんな不安を抱えるかもしれません。

入国審査はパスできるかな…。

待ち時間はどうしよう。

送迎バンってどんな感じ?
今回の記事では、マニラ空港へ到着してからの入国審査やピックアップバンの利用方法など、実体験に沿って1日の流れをご紹介します。
留学を間近に控えている方の参考になれば幸いです!
※本情報は2025年6月時点での情報となります。
一部情報が変更されている可能性がありますので、気になる点はお使いのエージェントを通してご確認いただければと思います。
必要手続き最終確認
まずはフィリピンに無事に入国できるかが重要。下記はすべて申請・準備が完了しているか出国前までにチェックしておきましょう。
- eTravelの事前登録
- 出国チケット(捨てチケット)
- 学校の入学証明書
- ピックアップ情報
eTravelの事前登録
eTravelは、従来の出入国カードをWeb上で完結できるようにしたものです。

パスポート情報に紐づいており、出国の72時間前から入国審査を受けるまでに必ず登録しておかなければなりません。
eTravelの解説・登録方法はこちらの記事からどうぞ。
捨てチケット(帰国便チケット)
捨てチケットとは「フィリピン入国後30日以内にほかの国へ出国する購入済みのフライトチケット」のことを指します。

実際には使う予定の無い航空券のため、”捨て”チケットと呼ばれるようになりました。
捨てチケットの解説・登録方法はこちらの記事からどうぞ。
学校の入学証明書
留学する学校の入学証明書も準備が必要。授業料の入金後、エージェントから共有されているはずです。
こちらはフィリピンで宿泊する滞在先の証明となり、入国審査で提示する必要があるかもしれません。できれば紙にコピーしたものを用意しておきましょう。
ピックアップ情報
初日のピックアップバン情報も要チェック。
現状、空港からバギオの各学校までの送迎スケジュールは下記の通りです。

これらの時間帯のうち、フライト時間から近い予定で割り振られます。
集合場所と時間は既にエージェントから共有されているはず。もし見当たらなければ、再度問い合わせしておきましょう。
空港到着から税関申告まで
ここから日本出国フィリピン到着後の手続きを紹介します。
空港に着いてから実施することは下記の通り。
- 入国審査
- 荷物受け取り
- 税関申告
今回はマニラ空港のターミナル1を例に見ていきます。
入国審査
「入国の目的」や「滞在場所」などを聞かれる関所のような場所です。1人ずつカウンターに呼ばれますので、列に並んで待ちましょう。

実際のやり取りは下記のような感じでした。

Hi. Good morning.
(パスポートを渡す)

Hi.
(パスポートを受け取り、パソコンで確認している)
…(1分後)
When will you leave?
(声が全然小さくて聞こえない)

Huh? Sorry, say it again, please?
(もう一回言ってくれますか?)

When will you leave?
(全然聞こえない声量)

(聞こえねー…。まぁ、たぶん帰国日のことを聞いてるんでしょ。)
I will go back to Japan on July 25.

…
(パソコンを打ち始める)
ガシャッ
(入国スタンプを押す)
Here.
(パスポートを返却される)

Thanks.
(パスポートを受け取り、写真撮影して終了)
文字に起こすと、職員の対応が感じ悪そうに見えますね…。実際、優しい対応ではないですが、イライラしてそうとか言うわけでも無いです。
良くも悪くもマイペース。質問内容もよく聞こえなかったので、正直合っていたのか分かりません。しかし、特に突っ込まれることなく通過できました。

結果として、提示したのはパスポートのみ。学校の入学証明書や捨てチケットは必要ありませんでした。
職員の対応を見るに日本人であれば、初海外の人でもあっさり通してくれそうです。
荷物受け取り
入国審査を終えると、預けていた荷物を受け取ります。
自分のバッグがレーンに流れてくるまで気長に待ちましょう。

荷物を待っている間、空港のWifiに接続できるか試してみるのも良いかもしれません。荷物の受け取りに時間がかかる可能性があるので、ピックアップまでに通信手段を確保しておくことは重要です。
Wifiの登録方法や使用感は後ほど紹介します。
税関申告
最後の手続きは税関申告、つまり荷物チェックです。
税関への申告はeTravelで入力済みのはずなので、追加で行う手続きはありません。

荷物を検査するコンベアの近くにQRコードを読み込む端末があります。eTravel登録時に取得したコードを読み込めばOK。今回、荷物チェックはされませんでした。
稀に抜き打ちで荷物のスキャンなど行う場合があるようです。疑われている訳ではなく、たまたま順番に当たっただけです、スタッフの指示に従いましょう。
空港で待機
入国の手続きを終えたら空港内でピックアップの時間を待ちましょう。
その際、空港の出入口から出ないことをオススメします。

一度外に出てしまうと中に戻れない可能性があるのです。(2025年6月現在は出入り可能でしたが変更になるかもしれません)
常夏で雨の多いフィリピンにおいて、屋外で長時間過ごすのは賢明とは言えません。
また、治安面も心配…。大人しく建物内で時間を潰すことをおすすめします。

待っている間、両替所は24時間空いているはずですので、1万円ほどフィリピンペソへ両替しておくと良いでしょう。
マニラ空港第1ターミナルの場合
待機場所
マニラ空港Terminal 1と言えば、時間潰しができないほど何も無いことで有名。
アライバルエリアには両替所やSIMカード販売所くらいしかありません。

上下の写真2枚が全体像です。本当にこんな何もないスペースなのです。

また、待合場所には意図的に数を制限しているような椅子しかありません。

こちらのエリアは税関を抜けて右手に進むとあります。
食べ物や飲み物は日本から持参しておき、こちらに座って待ちましょう。
ピックアップ集合場所
マニラ第1ターミナルにおけるピックアップバンの集合場所は下記の地点。
2025年6月時点では「B6」というエリアになります。

空港の正面出入口から徒歩3分でアクセス可能。大きく目立つ看板が取り付けられているので迷うことはないでしょう。
マニラ空港第3ターミナルの場合
待機場所
Terminal 1が何もなかった一方、Terminal 3はレストランや売店が充実しています。
基本的には待機する場所に困ることは無いはず。

食事をしたり、カフェでリラックスしたり思い思いの方法でピックアップまで待ちましょう。
ピックアップ集合場所
マニラ第1ターミナルにおけるピックアップバンの集合場所は下記の地点。
2025年6月時点では「Bay7」というエリアになります。

GATE4と書かれている出口から徒歩1分でたどり着けます。

こちらも大きく目立つ看板が取り付けられており、分かりやすくなっています。
ピックアップスタッフと合流
ピックアップ時間の15分くらい前になったら集合場所へ向かいましょう。ピックアップスタッフがスタンバイしているはずです。

目印となるのはBESAと書かれた手看板。バギオ留学団体のスタッフであることがわかります。
スタッフと無事に合流出来たら、入学する学校と氏名を伝えましょう。すると、👨「あなたは〇〇番の車です」と教えてくれます。

ピックアップ場所は乗り降りしかできないため、車は空港の外で待機しているようです。
メンバーが全員揃ってから、10分ほどするとピックアップバンが現れます。

こちらの車でバギオまで向かいます。
利用者の定員は6名、3列シートの前方2列に3名ずつ乗車します。最後列は荷物置きになっています。

乗車後にはペットボトルの水とクラッカーが配られました。

ここからバギオまで全長240㎞、約5時間の移動となります。
ピックアップバン乗車レポ
- 出発から最初の休憩地点まで
2時間30分 - 第2休憩地点まで
1時間 - バギオ到着まで
1~2時間
出発から最初の休憩地点まで
空港を出発後、しばらくすると高速道路に合流します。バギオまでの道のりのうち約70%は高速道路での移動となります。

The 田舎という感じの風景の中に、長ーい一本道の道路が走っているのはいかにも海外チックですね。

空港を出発してから約2時間15分後、最初の休憩地点に到着しました。


休憩場所はガソリンスタンド。こちらで5分ほどトイレ休憩となりました。

空港のトイレと比べると設備のレベルや清潔感は落ちます。フィリピンの中では綺麗な方だと思うのですが、慣れない方はショックかもしれません。

近くにはスナック屋やコーヒースタンドもあります。両替してフィリピンペソを持っている場合は利用可能です。
第2休憩地点まで
トイレ休憩を済ませ、高速道路に戻ります。
1時間ほど走行したのち、一般道に移ります。

そして間もなく2回目の休憩地点に到着しました。

今回はレストランと売店が一緒になっている施設。こちらで30分ほどの休憩となりました。


もし、フィリピンのローカル料理や食べ物に挑戦してみたいならここで購入してみるのも良いかもしれません。


おすすめはtupigというお菓子。ココナッツの果肉ともち米を練りバナナの葉にくるんで焼いたお手軽スイーツです。

1本10ペソで焼きたてのtupigを食べることができます。素朴ですが万人受けする味なので、興味がある方は試してみて下さい。
※こちらの休憩は2023年に利用した際は無かった気がします。スケジュールによっては立ち寄らない可能性があります。
バギオ到着まで
2つ目の休憩地点を出たら、後はバギオまでノンストップです。
片側一車線の狭い山道を標高1,500mまで登っていきます。
登っていくにつれ、グネグネ道が多くなってきます。車内はかなり揺れるので、車酔いしないよう注意が必要です。

また、慣れたドライバーはスピードの遅い車をグングン追い越していきます。
すごいスピードで対向車線に出ることがあり、不安に思うかもしれません。
一応、私がスタッフになってからは事故があった等の報告はありませんので安心していただければと思います。

細い山道を登っていくこと1時間、ようやくバギオ市の入り口が見えてきます。
目印となるのは観光名所でもある「Lion’s head」。
ここを超えれば、約5時間の移動も終盤。あとは順番にそれぞれの学校に降ろしてくれます。
まとめ
以上が留学0日目、つまり日本を出国からの1日の流れとなります。
具体的なイメージは出来たでしょうか?

入国審査やピックアップについて緊張するかもしれませんが、案外簡単。
今のところ、入国に関してトラブルの報告はありませんのでご安心ください。

心配事としては、現地のWifiですね。通信速度に不安があります。
このあとおまけとして、空港Wifiの使い方と使用感について紹介します。興味がある方は参考にしてみていただければと思います。
(おまけ)マニラ空港のWiFi
マニラ空港には2種類のフリーWifiが用意されています。


画像の「NewNAIAFreeWifiByConverge」と「NewNAIAFreeWiFiByPLDT」というもの。
どちらかを選択すると下記のような画面になります。

□にチェックを入れ、Connectをタップするだけで接続が可能です。
私のAndroidスマホの場合、Convergeの方のみ繋がりました。
ところが、通信速度がイマイチ…。

ネット記事を見たり、メッセージを送るくらいならOK。しかし、Youtubeやインスタグラムの動画はプツプツ途切れます。
私は現地SIMの回線を持っていたので試しにWifiをオフにし、切り替えてみました。
SMART回線の通信速度がこちら。

5Gで通信できているので、動画の視聴もサクサクでした。
今まで私は学校スタッフとして👨「マニラ空港にはWifiがあるから、事前にSIMを用意は必要ないよ」と案内してきました。
ただ、今回の件を鑑みて、事前に1日分くらいは通信手段を用意した方が良いと感じました。

特にLCC利用時はスケジュールが頻繁に変更となるので、数時間単位で待ち時間が発生するかもしれません。
空港Wifiでは快適な速度は出ませんし、最大3時間しか使えない(らしい)ので、もしもの時に不安です。
海外でも使えるSIMの購入手段は下記の2つ。
- オンラインショッピングで購入
- 旅行会社などの数日プランに加入
オンラインショッピングで購入
数日分の現地で使えるSIMは楽天やAmazonなどで購入可能です。

データ容量や日数に応じて自由にカスタマイズできるので、自分に合ったものを選択しましょう。
旅行会社などの数日プランに加入
SIMを用意したいけど価格を抑えたい場合はこちらの旅行会社のサイトがおすすめ。

1日に何GBも消費しないという場合は、データ量を抑えて安い価格で購入する方法もあります。
2025年6月現在セール中で、1日500MB利用しか使えませんが、1日81円と激安。

現地での生活に慣れてきたらフィリピンのSIMカードを使用するとして、最初の数日分のSIMの準備をしておきましょう。
フィリピン現地SIM”SMART”の解説・登録方法はこちらの記事からどうぞ。