ついに見つけました、日本人好みのスーパーマーケット。ということで、今回はそこで物価調査をしてきました。私自身、小売の会社に勤めていたので、余計にここのお店の凄さを感じます。ちょっと説明がマニアックになってしまうかもしれませんが、良ければお付き合いください。
Robinsons Supermarketの場所
Robinsons Supermarketはセッションロードに面した通りにあり、坂を半分くらい上がった先の左手にあります。入り口が地下に入っていく形になっているので見落としやすいですが中は割と清潔で綺麗。Google mapの評価は4.2(459)かなりの高評価、また、通路幅はちょい狭いくらいです。
実はここ、小さなショッピングモールの一部になっており、5~6階建ての構造で最上階からはバギオ最大級の教会、カサドラ教会に直接アクセスできます。教会に行くには結構な階段を登らないといけませんが、モールのエレベーターがショートカットに使えます。
価格調査:生鮮品
小ぶりのキャベツ1/2で66ペソ(約165円)
小ぶりのはくさい91ペソ(約227.5円)
にんじん2本で67ペソ(約167.5円)
りんご2個で39ペソ(約97.5円)※BUY1,GET1
オレンジ2個で55ペソ(約137.5円) ※BUY1,GET1
グリーンキウイ2個で65ペソ(約162.5円) ※BUY1,GET1
個別入りのカットフルーツが15~24ペソ/100g(約37.5~60円)
ゼリーっぽいデザートとフルーツが45ペソ(約112.5円)
野菜・果物類は、パック/計量済みになっており、いちいち計量する必要がありません。
鯖くらいの大きさの魚が300ペソくらい(約750円)
牛肉はステーキ肉が620ペソ/1kg(約1550円)
豚肉は塊で440ペソ/1kg(約1100円)
鶏肉はもも肉で250ペソ/1kg(約625円)
価格調査:加工食品
ジャポニカ米が5kgで506ペソ(約1265円)
玄米が2kgで146ペソ(約365円)
スパゲティの乾麺が1kgで83~105ペソ(約207.5~262.5円)
インスタントヌードルの個包装が11~16.5ペソ(約27.5~41.3円)
常温の牛乳が1L104ペソ(約260円)
水500mlで7.25ペソ~11.75ペソ(約18~29円)
水1Lで13.90~25ペソ(約35~62.5円)
水5Lで70.25~76.25ペソ(約176~191円)
価格調査:お菓子、ジュース
コカ・コーラ500mlで36.25ペソ(約91円)
コカ・コーラ1Lで62.75ペソ(約159円)
セブンアップ1.5Lで59.75ペソ(約149円)
ペプシ1.5Lで67ペソ(約167.5円)
ポカリスエット350mlで35.75ペソ(約96円)
レッドブル(瓶)が35.5ペソ(約96円)
レッドブル(缶)が84.25ペソ(約211円)
ローカルのエナジードリンク350mlが21ペソ(約53円)
色んな缶ビールが47.5~85.5ペソ(約119~214円)
サンミゲルライトの瓶が39ペソ(約96円)
キリンビールの瓶が87.25ペソ(約218円)
オレオが9袋分入って77.75ペソ(約194円)
韓国の個包装アイスが31.5ペソ(約79円)
雪見大福298ペソ(約745円)←え!?
個包装アイスが61.5~82.5ペソ(約154~206円)
1.3Lの大容量アイスが255ペソ(約638円)
ミニサイズの個包装アイスが19ペソ(約46円)
価格調査:日用品
ティッシュ1パック(180組)が69ペソ(約173円)
キッチンペーパー2ロールで107ペソ(約268円)
歯ブラシが安いもので42ペソ(約105円)
セール中の歯磨き粉が173g2本入りで152ペソ(約380円)
ハイブランドっぽい歯磨き粉90gで149.5ペソ(約374円)
男性用ヘアカラーが334.5ペソ(約836円)
女性用ヘアカラーが449ペソ(約1123円)
ポマード、ワックスが75gで115ペソ(約288円)
髪の毛の艶出しクリーム?が650mlで250ペソ(約625円)
Doveのシャンプーが1ボトル639.25ペソ(約1598円)
ローカルのシャンプーリンスセットが203.5ペソ(約508円)
ボディーローション類が380mlで184.5ペソ(約461円)
韓国のパックが1パック55ペソ(約138円)
特徴①小規模店でも加工を実施
生鮮品などの商品をカット・包装・計量する作業のことを商品化、もしくはインストアと言いますが、このお店はしっかりやっています。もちろんそれらの作業には人時がかかりますし、管理が大変なことが多いです。訪れたのは日曜の朝10時頃だったのですが、しっかりできていました。
大規模店舗なら従業員もお客さんもたくさんいますが、この規模でここまで実現できるのはすごいです。日本での買い物に慣れている人にとってはこの方が馴染み深いですが、フィリピンでこの完成度は初めて見ました。
後は何といってもカットフルーツです。ほかの店舗でもあるっちゃあるのですが、商品化や陳列などかなりレベル高いです。あとは店で作っているっぽいオリジナルデザート、こちらも手ごろな値段でしっかり氷で冷やして販売しているのが管理レベルの高さをうかがえます。
特徴②商品棚がフルボリューム
日本のスーパーでは前進立体陳列という手法で商品の陳列を行います。要は商品を棚の前に寄せて、お客さんが手に取りやすいよう列にして並べることです。アジアのスーパーは雑多なのが当たり前なイメージでしたが、小規模の店舗でここまで管理レベルが高いのは感心しました。
スーパーの特性上、売れ筋(よく売れる)の商品と品揃え(サブ的な立場)の商品があり、売れる数が異なるため商品棚の在庫がでこぼこになりやすいです。それを対処しないとお客さま満足が下がりやすいのですが、ここはしっかり綺麗な売場を構築しています。
特徴③ 単品レイアウトが明確
スーパーはメーカーの製品を仕入れて売るのが仕事です。そんな中、世の中には数えきれないくらいの商品があり、飲料一つとっても何万種類とあるでしょう。しかし、棚の数や販売できるスペースは限られているので、店員は何をどれだけ仕入れてどこに並べるかを考える訳です。
写真の上部に書いてあるもの、単品のレイアウトです。この棚には左から[GATORADE],[POCARI],[REDBULL]…を並べるように明示している指示書のようなものです。そしてそれを実際に実行できているのがすごいです。商品棚に直接書いているのは少し頂けませんが、、、
実は商品の陳列や補充を行うのはスーパーの従業員だけではありません。メーカーの営業が実施するパターンもあります。フィリピンではよくその現場を見ますがメーカーに任せるとどうなるか、次のスナック菓子の写真のようになります。
お客さんの手に取りやすさなんか無視して、全力で商品棚に突っ込みます。それだけならいいのですが、メーカーは自社商品を売りに来ますから、販売スペースを広げようとするんですよね。そうすると予定したレイアウトが崩れて…。と色々大変なことになります。
この手書きのレイアウトからは、そう言った過去のトラブルをうかがい知ることが出来ます。実際のところは分かりませんが。
特徴④ 棚卸を実施している
棚卸とはざっくり言うと、商品の個数を1個1個数えて実際の在庫を把握する業務のことです。これをすることで仕入れた個数や金額と売れた数、在庫を照らし合わせて行方不明になっている商品群がないかをチェックします。
写真にある番号が書いてある札、棚卸の実施を確認する札になります。賞味期限をチェックする業務を管理する札かとも思いましたが、食料品以外にもついていたので恐らく間違いないでしょう。
棚卸ってかなり大変なんです。商品を1個1個数える必要があり、商品棚はもちろん、バックルームにある在庫も全部カウントする必要があります。そこに何人もの人員を何時間をも投入しないといけません。
おそらく他のスーパーも棚卸自体は実施していると思います。そうしないと、決算とかで利益を確定できないので業績結果が机上の空論にしかなり得ません。外資系のスーパーは必ず実施しているはずですが、しっかりシステム化して環境を整えているのは単純に凄いと感心しました。
まとめ
Robinsons Supermarketはフィリピン発足のスーパーで国内2位のシェア、全国149の店舗があるそうです(2023年10月時点、公式サイトより)。私は海外のスーパーを見て回るのが結構好きで、売っている商品はもちろんレイアウトや運営方法も割と気になって見てしまいます。
今回はたまたま色々目に入って、語りたいことがたくさんありましたので記事にしました。現地のスーパーの雰囲気を感じ取って頂くだけでなく、スーパーの社員ってそんなことまで考えて仕事してるんだ、と裏側の大変さを知ってもらえれば幸いです。
どうかスーパーの店員には優しくしてあげてくださいね。それでは!