フィリピンのソウルフード「ジョリビー」って何?!【バギオ留学】

どこの国にもその土地を代表するようなレストランやチェーン店があります。日本だとファミレスやファストフードなど、様々な形態のお店があり甲乙つけがたいですが、ここフィリピンで絶対的に人気を誇るのは「ジョリビー(Jollibee)」です。その人気の秘密をお伝えします!

ジョリビーとは?

ジョリビーはフィリピン全土に店舗を拡大しているファストフード店のことで、赤い看板と特徴的なハチのキャラクターがシンボルとなっています。その知名度と言えば抜群で、フィリピンに住む人なら端から端まで知っているくらいの国民的ソウルフードとなっています。

ここ、バギオにおいても市街中心部には8件も店舗があります(2024年4月現在)。いかに市民に愛されているかを感じることが出来ますね。また、どこの店舗も☆3後半のレビューを獲得しており、チェーン店としてはなかなかに高い点数を取っているのではないのでしょうか。

どこのお店もフォトスポット的なコーナーをお店の前に用意しており、写真好きなフィリピン市民たちがセルフィーを撮っているのをよく見かけます。また、クリスマスなどのイベント事の際には、かなりの予算を投入してデコレーションをしており、季節のイベントに乗るのも大得意です。

また、この赤いはちのマスコット、”Little Jollibe”という名前なのですが、かなり大規模にグッズ展開をしています。ぬいぐるみやTシャツ、インテリア雑貨にまで進出しており、直近のニュースでは、前大統領で日本でも何度か名を聞いたドゥテルテ前大統領にもグッズがプレゼントされたようです。

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マクドナルドすらも凌駕する展開力

よく語り継がれているお話として、「マクドナルドが唯一シェア拡大を苦戦している国、それはフィリピンだ、なぜならジョリビーがあるから」というのが有名です。

事実、私の所感としても街を歩けば目に入るのはジョリビーばかりで、マクドナルドも善戦はしているようですが、数は少ないです。

そのような背景もあり、ジョリビーはハンバーガーチェーン店と思われがちですが、実際のところ、メインはハンバーガーではありません。ジョリビーのメインは「チキン」と「スパゲッティ」になります。多くの人はこれらを注文しており、ハンバーガーを頼むのは外国人観光客くらいでしょう。

2023年に南海キャンディーズの山里亮太さんがJICAの視察の一環で、フィリピンを訪れた際もジョリビーでご飯を食べていました。この時は、しっかりとハンバーガーとスパゲティ、チキンの3コンボをしっかり押さえていました、さすがですね。

VSマクドナルド

日本では何となくそれぞれのハンバーガーチェーンストアで住み分けが出来ているように感じます。モスバーガーはクオリティ勝負バーガーキングは値段高めでも奇抜なメニューロッテリアはチーズ系のバーガーが強いなど。マクドナルドをベースに差別化しているような感じですね。

では、フィリピンではどうなのかというと、マクドナルドとジョリビーが真っ向からぶつかっている感じですね。ジョリビーがあるからこそ、マクドナルドでもライス付きのメニューが提供されるなど、お互いを意識しつつ切磋琢磨が行われているようです。

なんとなくマクドナルドの方が安い、という雰囲気がバギオの界隈でもあるのですが、実際のところはどうなのか今回はフードパンダ上のメニューで調べてみました。(どちらも店頭で買うより少し割高です)

チキン1本+ライスの場合

ジョリビー…92pesos(約248円)

マクドナルド…91pesos(約246円)

チキン2本+ライスの場合

ジョリビー…185pesos(約500円)

マクドナルド…180pesos(約486円)

ハンバーガー,フレンチフライ,ジュースの場合

ジョリビー…121pesos(約327円)

マクドナルド…168pesos(約454円)

ただし、クオリティにはかなりの差があります。ジョリビーのハンバーガーはクオリティが微妙…。そういった事情もあって、ほとんどの人がチキンのメニューを頼んでいた訳ですね。ハンバーガーセットの味の感想については後述します。

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実食!

今回は、ジョリビーの目玉メニューである「チキン」と「スパゲティ」、そしてメジャーではないもののいくつかの種類のある「ハンバーガーセット」を実食してきました。

2-PC Chickenjoy 190 pesos

まずは、ジョリビーと言えばチキンに定評のあるとのことで、こちらは異なる2種類の部位のフライドチキンになります。フライドチキンと言えば、バンズなどのパンと合わせて楽しむのが日本では一般的ですが、ここではご飯と一緒に頂きます。ちなみにソースはグレイビーソースです。

さて、頂いてみると期待を裏切らないジューシーさで非常に美味です。アツアツで提供されるので、肉汁が良い感じで滴り、満足度が非常に高いです。今まで数々の場所でチキンメニューを食べてきましたが、専門店に負けず劣らずのクオリティになっています。

ただ、気になる点が2つありました。1点目は骨の占める割合が非常に多いこと、画像のチキンをそのまま骨なしで頂ければボリューム充分で嬉しいのですが、30%ほどは骨なので食べるのが大変です。あと、値段を考えた時に、そんなに値ごろ感は無いなと感じてしまいました。

もう1点はグレイビーソースがイマイチ合わないなと感じてしまうところです。日本のフライドチキンを思い返した時に、ほとんどの場合は塩コショウ味になるかなと思います。そのパンチがイマイチ足りない気がして、ご飯と合わせて食べるには薄味な気がしてしまいます。

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Jolly Spaghetti w/ Regular Fries 125pesos

続いては、ジョリビーではチキンと並んで看板メニューとなっているスパゲティです。見た目は赤色のミートソーススパゲティっぽい感じで、割となじみがありますよね。まぁ、味もそんなにイメージと違わないだろうと思っていました。いたのですが…

まず一口食べて感じたのは、圧倒的な甘み。例えるなら、お寿司屋さんによくある”アナゴのお寿司用の甘い醤油”を素スパゲティに絡めたような味わいです。これが、好みの分かれる味で、私は非常に苦手でした。チキンの時もそうだったのですが、何とも言えないミスマッチ感が拭いきれず…。

この赤いソースの正体なのですが、「バナナケチャップ」というフィリピンでは人気の調味料なんですよね。トマトは全く使用していない場合が多く、単純にバナナの甘みがガツンと主張してくる、日本では見ない味です。Jollibee以外のレストランでもよく見かけるメニューになります。

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Yum burger 105pesos

最後は、ここフィリピンでは影の薄いハンバーガーのセットです。店頭のメニュー表にも隅っこの方に追いやられていました。ただ、日本のハンバーガーと比べてやたらと値段が安いんですよね、ただその理由は写真を見てお分かりいただけると思います。

このクオリティが故の、って感じですね。成人男性はちょっと満足でき無さそうなボリュームになっており、2個頼んでも良さそうなくらいですね。

肝心のハンバーガーも具材は本当にシンプルで、パティ自体は美味しいのですが、具材が少なくて非常にシンプルな味わいになっています。

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まとめ

今回は、フィリピンで大人気の国民食「ジョリビー(Jollibee)」を紹介しました。フィリピン常連の方はもちろん、初めて訪れた人も町中の至る所、またウェブページ上の広告で嫌というほど目にすることになるでしょう。この赤いはち、それほどまでにフィリピンに根付いています

個人的には、日本で言うところのケンタッキーに近い使い方が出来るのかと思います。一人でふらっと訪れるのも良いですが、バレルサイズのチキンを買ってパーティーをするなど、人の集まることの多いフィリピンにはまさにうってつけの使い方ができます。現地に訪れた際は一度はお試しください!