知らない道を歩くと、必ず興味を惹かれる何かを見つけることが出来る、それがここバギオシティです。勉強ばっかりでストレスが溜まった時に、ふらっと街中を歩くことで新たな発見があるかもしれません。今回紹介するのは、そんな散歩中にたまたま見つけた牛骨スープがメインのお店になります。
Balai Mami n Pares の場所
Balai Mami n Paresは、おなじみレガルタ通りから1本裏道に入ったローカル感強めの通りにあります。この辺り、オフィシャルの観光ページには紹介されないものの、安くて独自性の強いお店が点在しています。
裏道沿いには10数人しか入れないような個人経営の食堂がたくさんあって、探索のし甲斐があるエリアとなっています。また、この周りには学校がたくさんあるので、下校中の学生向けに低価格でご飯やおやつを提供しているお店が多いです。
Google mapの評価は☆3.7(20)と少し不安な数字。レビューの中を見てみると「狭い」「席が少ない」といった施設面での不便さが目立ちます。確かに中は20人収容できるくらいの小さな規模ですが、12時頃に行った時は2回ともお客さんはほぼいませんでした。
店内
店内は整然としたものになっており、4人掛けのテーブルが5組ほど並んでいます。写真の通り、壁面のイラストやインテリアなど、けっこう凝ったものがあり、おしゃれなカフェのようなこだわりを感じます。実際のところは牛丼屋みたいな、お客さんの回転率が高い形態のお店なんですけどね。
テーブルの上には、お酢やしょうゆなど各種調味料が常備されています。また、水とカトラリーはセルフサービスです。
メニュー
ほとんどのメニューが100ペソ(約260円)以下で、1人前から用意されているので気軽に食べられます。Mamiという簡単なラーメンは25ペソ(約60円)から食べられますね。
写真の左列にある「BEEF PARES」というスープ付きのメニューがメインになっています。これが例の牛骨スープっぽい何かです。Wikipediaによるとフィリピン風ビーフシチュー煮込みとのことですが、スープは澄んでおりサラサラしているので、私的にはビーフシチューより牛骨スープの方が近いと思います。
実はこのお店、フードパンダに出店しており、自宅でも気軽にデリバリーを頼むことが出来ます。左の看板が店舗での価格表、右がフードパンダ上のメニューです。両者を見比べてみると、かなり値段が違っているのが分かります。もちろん来店した方がお得なので、直接の訪問をオススメします。
実食!
①BEEF PARES/CHICKEN 99ペソ(約258円)
ワンプレートで来ました、牛骨スープっぽい何かとフライドチキンです。
まず、チキンについてはカリカリのアツアツで美味しかったのですが、今回のレビューはスープに焦点を当てます。醬油ベースで牛脂の風味の香るスープにフライドガーリックとねぎが乗っています。中には牛すじ肉の細切れが入っており、割と具だくさんで最初から最後まで具材と一緒に頂けました。
味はしっかり牛の風味が効いていて美味しいです。ご飯にもベストマッチでメインのおかずになります。この中に麺を入れても美味しそうなのですが、味の割に脂っぽくなくあっさりしているのでスープだけでも最後まで美味しく頂けます。
②BEEF PARES/Chicharon Bulaklak 99ペソ(約258円)
先ほどのものとは別のセットです。今回注目してほしいのはスープではない方。後から調べて分かったのですが、これは豚の小腸をじっくり油で揚げたものです。フィリピンでは割とメジャーな食材のようです。
食感はカリカリでハードな硬さになっています。それ自体に味は付いていないのですが、恐らく牛脂を使って揚げているのであろう、牛の風味もします。私は醤油をつけて頂きました。ご飯のおかずというよりお酒のおつまみに合いそうな感じでした。
まとめ
今回は美味しい牛骨スープが頂けるローカル食堂を紹介しました。ちなみにスープをメインに据えているため、基本的には掬って出すだけなので料理は爆速で出てきます。私が行った時はお客さんが少なかったということもあると思いますが、オーダーして1分以内に提供されました。
フィリピンのスープといえば、酸っぱくて美味しくないで有名なシニガンが一般的ですが、ここのは違います。悔やまれるのは私が牛骨スープに詳しくないことです。科学的な調味料による味ではなく、天然物の味のはずですので是非とも一度食べてみてください。
(おまけ)名無しのシャワルマ店
牛骨スープのお店の真横には個人でやっているシャワルマライスのお店があります。店内の席はなんと5席しかありません。ローカル中の飛びぬけてのローカル店舗ですが、意外といい感じだったので併せてリポートします。
ところで、シャワルマとはもともとはイスラエルの郷土料理になります。調理の簡単さや美味しさから、ここ東南アジアでもストリートフードとして定着したようです。フィリピンではよくシャワルマ専門店やレストランのサブとして提供しているお店をよく見ます。
提供方法として「Hamburger」か「Pita」、「Rice」を選ぶことが出来ます。「Pita」は中近東でよく食べられる、小さめのピザ生地のような主食の事です。こう見ると色々な国の文化が混ざっていて独自の進化を遂げていますね。
実食!
Shawarma Rice 80ペソ(約208円)
シャワルマは日本で言うところの沖縄のタコライスに近いです。細切れの味付けお肉と、きゅうり・トマト・玉ねぎの粗みじん切りがおかずで、ご飯と共に頂きます。ここのはサフランライスでした。
実際、味も日本のタコライスに近いです。しっかりめにつけられた醤油ベースの味付け肉が野菜とお米と絶妙にマッチして美味しいです。おかずとご飯のバランスが良く全体的にまとまりがあって、野菜とソースの酸味が食欲を増進させます。
Singkwenta meal(Glazed Ham) 50ペソ(約130円)
Singkwenta meal(Hashbrown) 50ペソ(約130円)
メニューの写真ではどんぶりの形で提供されていましたが、今回はバスケットで提供されました。50ペソという安さだったので、思い切って2つ頼んでみたところ見事にお腹いっぱいになりました。ご飯がふんわり炊かれていて、おかずもアツアツ、丁寧に調理されています。
ハムは見た目以上に食べ応えがあり塩っ気がよく効いているのでご飯とよく合います。一方、良く分からないまま頼んだ「Hashbrown」はハッシュドポテトの事でした。なかなかごはんのおかずとはなり得ない感じでしたが、テーブルに合ったケチャップと一緒に美味しく頂きました。
ところで、ここのお店は無料でブルーレモネードが頂けます。屋台で売られているのはよく見ますが、飲食店ではあまり見ないサービスです。味は薄めですが、すっきりしていて飲みやすいです。
まとめ
今回はおまけとして「名無しのシャワルマ店」について紹介しました。いろいろメニューがありますが、やっぱりオススメはシャワルマライスです。なかなかこの値段でこの量を食べられるところも無いのでお得感があります。
個人でひっそりやっているような感じですが、ポスターはしっかりしていますよね。オーナーさんのデザインセンスが良いからなのか、もしかしたら小規模のフランチャイズチェーン展開しているのかもしれません。
ローカル感強めののところなので入るのに躊躇するかもしれませんが、2回行った際は感じのいいお兄さんとお姉さんが歓迎してくれたので安心していってみてください、それでは!