バギオに来て間もなく1ヵ月、現在ヘビロテ中の激安キャンティーン(ローカル食堂)があり、いよいよソチラを紹介することにしました。あまりの安さに、何か裏があるんじゃないかと勘ぐっていましたが、週3日くらい通っても身体を壊すことはありませんでしたので胸を張って紹介することができます。
場所は調べても出てきません
タイトルの通りこのお店には名前らしい名前はありません。店のどこを探しても名前っぽい文字が見当たらないんですよね。当然、Google mapでも調べようがありませんので、近くの場所にピン留めをしています。
場所としては、マクドナルドやジョリビーがある通りに面しており、「Inhaws」のすぐ横になります。アルバイト募集の緑色の張り紙に「GREEN HOUSE EATELY」と書いていますが、同名の別のレストランが少し行ったところにあり、紛らわしいのでひとまず”名も無きローカルレストラン“と定義します。
座席はカウンター席が10席ほどで、どちらかと言えば1人客ををターゲットにしているように思います。お店の形態上、ゆっくりするには向かず、お客さんの回転率は高いです。
【名無し】メニュー
ところでこの食堂、立地も悪くなく店構えも開けっぴろげな感じなので、実は結構前から見かけて知っていたのですが、入るのに躊躇っていました。理由は下記の通り。
①システムが分かりにくい
メニューはすべて英語なので読めるのは読めるのですが、どうオーダーしたらいいか分かりにくいんです。
要領が分かってきてから私がよく頼むようになったのは下の写真の「MEAT AND MEAT」80ペソ(約200円)です。こちらは肉料理2品とライスのセットになります。
②安すぎて逆に怖い
私がそうだったのですが、最初はこれだけ安い理由が分かりませんでした。ファストフード店やレストランに比べて安いのはもちろん、私が以前によく行っていたローカル食堂でも最低100ペソくらいの金額だったので、この安さに得体のしれない何かを感じていました。
実際には写真の通り大鍋で作り置きしており、調理の手間が少ないため安くできているようです。しかも安いだけでなく、美味しい。チェーンレストランのような、ある意味標準化された料理のような感じではなく、フィリピンの家庭ならではの味付けや具材を楽しむことが出来ます。
【名無し】実食!
今となってはオーダーするのにも慣れたもので、ふらっと入っておかずを2品指さして、この2つで、と言えばご飯とセットで提供してくれます。たまに「Extra rice?」と言われますがご飯は2杯も食べられないので1杯だけで注文しています。
①左:豚の細切り肉のピリ辛炒め、右:鶏肉と軟骨のマヨ(?)炒め
左:豚の方は豚肉の食感がしっかりしていて味もしょっぱ過ぎずご飯が進む味です。
右:鳥の方は薄めのマヨネーズっぽい少しまろやかな味付けで軟骨の食感がアクセントのさっぱり系です。
②左:鳥の手羽元の洋風っぽい煮、右:豚?鳥?の軟骨付き肉の胡麻っぽい煮
左:手羽元が柔らかくなるまで煮込まれており洋風な味付けがよくしみ込んでいます。
右:多分豚だと思うのですがこちらも軟骨が柔らかくなるまで煮込まれ、胡麻っぽい「のぺっ」とした濃すぎない丁度いい味付けになっています。(追記)コチラ、ディヌグアンという、豚の内臓や血をグレイビーソースで煮込んだものと判明しました。苦手な人は注意してください。
③左:豚の細切りと空心菜の煮、右:鳥ももの洋風っぽい煮
左:あんかけっぽいスープがあっさりしていて美味しい、空心菜も楽しめる煮物。
右:②と同じく洋風っぽい味付けでゴロゴロのにんじんと鶏もも?が入ったボリュームのある煮物です
④左:豚肉の洋風っぽい煮+脂多め、右:豚?とレバーとこんにゃく?のこってり炒め
左:この日は豚が具材になった洋風煮、脂も溶け出す寸前くらいで旨い。
右:炒めは炒めなのですがレバーが入っており、癖が強すぎず旨い。
また、忙しくなければ「Soup?」とフリーのスープの提案してくれます。メニューが日によって変わったりということはそんなにないですが、これだけ種類があるので飽きないですね。おそらくそれぞれのおかずに料理名があるのでしょうが、現状把握できていませんので直感的に名付けています。
【名無し】まとめ
ここまで、バギオの名もない激安レストランについて紹介しました。肉料理が色々な種類食べられて、しかも安い、これに尽きることはありません。安すぎて逆に日和るほどのコスパを感じて頂けたら幸いです。ただ、ライスのクオリティがいまいちのことがありますので、そこは心得ておいてください。
初めて行ったときは毎日でも通えると思ったのですが、どちらかと言えば、重めの料理が多いのでガッツリいけるって時に行っています。とは言っても週3は確実に行っていますね。一見入りにくいこちらのお店ですが、店員さんは外国人の対応も慣れたものなので、勇気をもって行ってみてください。
G&G Comedy Bar and Restoの場所
続いて2軒目、こちらもお店があることは知っていたのですが、なんとなく入りにくい感じがあったので敬遠してしまっていました。まぁ今更恐れることもないと思って突撃し、案の定何事もなく美味しく料理が頂けましたのでその様子をお伝えします。
このレストランは学校の本当にすぐ近く、レガルタ通りのセブンイレブンの近くにあります。Google mapの評価は☆4.0(1)と無いに等しいです。それもそのはず、周りには薬局や宝くじ売り場などばかりで飲食店があるとは思えず、外からはそれらしい施設は見当たりません。
写真の通り、外に書いてあるメニューの主張が激しいので、「あぁ何かあるな」と気づくのですが、雰囲気のある階段を上った先にお店があるので気づきにくいです。あと入りにくい要因の一つに、階段の前にいつも現地のお兄ちゃんが1人か2人座っていて何となく敬遠しちゃうんですよね。
「Do you have a restaurant?」と聞くと、「Yes.」と簡単に対応はしてくれるんですけどね。
【G&G】店内
中はかなり落ち着いた感じで風が吹き込んできて快適です。2階なので道路に面しているといえど、騒がしくなくゆっくり食事が出来ます。また、名前にBarとあるようにお酒の提供も行っています。店の奥には立派なバーカウンターや楽器を演奏するステージ、スピーカーなどがあります。
また、お店を取り仕切っているおばさまはフレンドリーな感じで、料金形態や料理について説明してくれますので、入り口の入りにくさを除けばハードルは低いと思います。
【G&G】メニュー
料理にも力を入れているようでメニューが豊富です。お昼はランチ、夜はお酒と大皿料理やおつまみを提供するなど日本の居酒屋と同じような体系をとっています。お酒も数々取り揃えており、サングリアなんかもボトルで頼めるようです。
こちらは、昼用のメニュー。
こちらのランチは、名無しのローカルレストランと同様の形式になります。フィリピンではこのようなスタイルでのメニューをバジェットミールと言います。
こちらは夜用のメニューです。ビールの金額については、以前紹介した庶民的な飲み処「Gastro Park」より1本の金額は、ほんのちょっとだけ割高な感じがします。それでもバケツで頼めば割引価格になりますし、なによりホットドリンクが充実しているのが飲まない人にとっても嬉しいかもしれません。
【G&G】実食!
初めて来店した時の日替わりフードメニューはこんな感じ、ホテルのバイキングみたいですよね。ただ、おかずはプレート一杯分のみで、お代わりは追加料金となっています。
2日目はこんな感じでした。
①ポークソテーと鶏手羽野菜のカレースープ(+スープ付き) 95ペソ(約236円)
左奥はポークソテーで、しょうゆベースの少ししょっぱめのたれが良く絡まって旨いです。ちょっとお肉のパサつきを感じましたが許容範囲、美味しく頂けます。
右奥は鶏手羽と野菜のカレースープで、味は日本のカレーと同じような味がします。このカレーの味をしばらく感じていなかったので懐かしさを感じました。具材も鶏肉、じゃがいも、にんじんとなじみ深いメンツでよく煮込まれています。ご飯との相性も最高です。
②冬瓜?と鶏肉の優しいスープとナスのステーキ(+スープ付き) 95ペソ(約236円)
左奥は冬瓜?と鶏肉のスープで、日本で食べる冬瓜スープと同じ優しい味がします。ほっとするような味ですがご飯が進むような味付けになっています。
右奥はナスのステーキです、フィリピンでは初めて見ました。これもまた日本人にもなじみ深い味で、表現するのが難しいですが、コンソメとはまた違った洋風なような和風なような味です。野菜メインの食事でしたが、ご飯とも良くマッチして美味しく頂けました。
まとめ
今回はまた普段使いできそうなカレンデリア(ローカルのレストラン)を紹介しました。こういう安いレストランを見つけるとフィリピンの物価の安さに感動します。家庭料理っぽい健康的な食事が出来るのも嬉しいポイントです。
金額としては名無しのレストランよりも肉2品付きのバジェットミールが15ペソ(約37.5円)だけ高いですが、室内の落ち着いた環境で食事が出来る点、ご飯の量が1.2倍くらいあって比較的美味しい点を加味すると十分にオススメできます。