海外で病気にかかったら…?バギオの病院での診療について【海外旅行保険は必要?】

フィリピンで長期にわたって留学するとなったとき、どうしても病気にかかるリスクを考えなければなりません。食事・水・虫・ストレスなどいろいろな要因が現地にはあります。

今回はバギオで病気にかかったとき、どのような方法で病院の予約をするか、また病院内の施設はどのような感じなのか紹介したいと思います。

フィリピンでは病気にかかるリスクが高い…?

いきなりですが、フィリピンでは病気にかかるリスクが高くなってしまいます。それもそのはず、ありとあらゆる面で日本よりも綺麗な国は無いからです。

あまり日本を持ち上げるのが好きではありませんが、これは紛れもない事実です。なので、今まで健康優良児で過ごして来ていても、フィリピンで病気がちになってしまうということはあり得ます。

ただ私の場合は、幸運にも環境に慣れるのが得意な体のようで病院にお世話になったことは無く、1日だけ軽く風邪を引いた程度です。それも旅の疲れから来るものであって、特別な理由ではありません。

なので、今回お話しするのは学生インターンになって生徒の病院に付き添ったり、友人から聞いたりした話がメインとなります。実体験の方がより臨場的に語れるはずなのですが、ご了承ください。

フィリピンでかかりやすい病気

腹痛

では、実際にどのような病気にかかりやすいのか。今まで病院にかかった患者さんを見ていると、圧倒的に多い症状が「腹痛」です。

腹痛の原因は主に水か食事に起因していることが多く、ここはより注意深く気を付けなければなりません。私が学生として滞在していた時も、水質汚染問題が騒がれたこともありました。

学校側としては飲み水や食事に十分気を遣っているはずですが、環境の違いから腹痛を引き起こす人は多いです。対策として、水道水は絶対口に入れないようにする必要があります。

うがいをするとき、シャワーを浴びるときも気を付けましょう。また、ウォーターサーバーの水も良くないとされることがあり、少しでも体調不良を感じたら市販のボトルウォーターを買うようにした方が賢明です。

大気汚染

また別の体調不良を引き起こす要因として、大気汚染問題があります。日本の比にならないほどの交通量とジプニーなどのディーゼル車の排気ガスが、これを助長しています。

ジプニーは石炭で動いているのかい?

と言われることもあるほど、黒煙を上げて道を走っていることがあります。政府としても、この環境問題を問題視しており、環境に優しいバスを導入したりなどしていますが進捗は芳しくないようです。

他の地域と比べてまだましではあるものの、バギオでも「空気がアレだね…」という方をたくさん見てきました。特に坂が多いバギオではエンジンを吹かす場面も多いですからね。

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バギオでおすすめの病院

ここからはバギオの病院について紹介します。Google map上で“Hospital”や“Clinic”と検索すると、数多くの病院があることが分かります。

その中にジャパニーズヘルプデスクという、日本人に向けた病院予約と保険適用のサポートをしてくれるが施設がある病院がバギオにも存在します。

それが、Notre Dame de Chartres Hospital(ノートルダムホスピタル)という私立病院になり、バギオの中心街から近い位置に存在しています。

立地は便利なのですが、病院周りの道は非常に混みあいますので、もし予約していくなら診療時間からプラス10分ほどはゆとりを持っておいた方がいいでしょう。

Google map上の評価は☆2.6(106)とお世辞にも良い口コミが集まっているとは言えません。低評価レビューの内容としては「待ち時間が長かった」や、「スタッフの態度が悪かった」などが挙がっています。

ただ、この辺りはジャパニーズヘルプデスクを通して予約すれば解消されます。病院での予約時間は最小限で済みますし、専属のスタッフが全て対応してくれるので安心して下さい。

病院内の様子

病院の中は非常に綺麗で清潔感があるので日本の病院とほとんど変わりません。もっとローカルの病院だと安い代わりに、衛生的でない可能性があります。診療の流れも日本と同様です。

病院での流れ

問診票記入→問診→診療→診断書・処方箋受取→薬受取
※診断書は申請しないともらえない可能性あり

日本と違うのは薬局が病院の施設内にあることですね。この点は日本よりも便利であるのは間違いありません。また、院内に飲食店やカフェなどがあるのも、日本では見られない光景となります。

わたしが付き添った患者さんからはよく、「日本と変わらなくて安心しました」という言葉を耳にしています。

海外旅行保険に入っている場合、診療代・くすり代は保険会社を通してキャッシュレスで行われますので現地の病院で支払う費用はありません。

また、ここの病院ではクレジットカード支払いが可能です。保険適用外で自己負担となる場合、手元に持ち合わせが無くても支払いが出来るのは嬉しいですね。

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病院予約について注意点

病院の予約については学校によって方法が異なります。LINEで予約ができる学校もあれば、電話で予約する学校もあるでしょう。

また、自分自身で予約をして1人で病院に向かったり、学校側のスタッフが予約・付き添いまでしてくれたりと、ここも様々となっています。

ただ、覚えておかなければならない注意点が2つあります。1点目は「平日と休日で病院の対応が異なる可能性がある点」、2点目は「クレジットカード付帯の海外保険では事前に確認が必要な点」です。

平日と休日で病院の対応が異なる可能性がある

フィリピンでは週末に病院は開いておらず、基本的に緊急外来のみの対応となります。日本と同様に思われるかもしれませんが、緊急外来の医者のレベルは高くありません

なので、簡単な診療しか出来ず、後日再診となってしまうケースもあり得ます。また、緊急外来だと予約がしにくいので、病院内で長時間待たされる可能性もあります。

病院へ行くなら平日がオススメ!

クレジットカード付帯の海外保険では事前に確認が必要

海外旅行保険に加入済みであれば、「パスポートの顔写真のページ画像」、「海外保険の書面の画像,PDFなど」、「入国時のe-チケットの画像」の3種類を送るだけで手続きは進みます。

ただ、クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合は、各カード会社の窓口へ保険の適用が可能か確認する必要があります。

ジャパニーズヘルプデスクは保険適用の仲介をしている企業になりますので、カード会社からの承認が無いとサポートをしてもらうことは出来ません無保険の場合もサポートの対象外となります。

医療費いくらかかる?

参考までに、以前診療を受けた生徒さんがどのくらいの診療費だったのか情報を貰いましたので、紹介します。彼の症状は“腹痛”と“下痢”、フィリピンではよくある症状になります。

非常にシンプルな領収書の紙になりますが、金額は2,500ペソ(約6,750円)でした。この金額の中に診療代・処方箋代・薬代が入っています。


また参考までに別の病院の場合も紹介します。こちらの病院はSMモール近くにあり、台湾の生徒の付き添いをした際に訪れました。

彼女は発熱を訴えており、10分ほど問診を受け得ました。下記の写真は診療と処方箋代のみの治療費500ペソであり、薬代は別途1,500ペソほどでした。

こう見ると外国人が行くような病院は、どこも価格はそんなに変わらないようです。

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狂犬病のワクチン接種のケース

また、稀ですが狂犬病のワクチン接種に同行することもありました。この方の場合は、バギオ市街のスーパーで買い物中に野良猫に足を引っ掻かれたとのことで病院にかかりました。

狂犬病は発症してしまうと、致死率が100%ととも言われており、海外を旅行する場合に最も警戒すべき病気の一つとなります。事前に予防接種していなければ、傷を負ってから24時間以内にワクチンを接種する必要があると言われています。

今回紹介したNotre Dame de Chartres Hospitalでもワクチンの狂犬病ワクチンの接種は可能でした。しかも日曜日でもER(緊急外来)で対応をしていただけました。

今回はジャパニーズヘルプデスクを通して手配をしてもらったので、手続きも簡単で適切に処置を行うことが出来ましたが、待ち時間はやはり長く3時間ほどは待っていましたね。

ひとつ覚えておいて欲しいのは、狂犬病の事後ワクチン接種は思っている以上に壮絶ということです。1回プスッと打って終わりではありません。

初日は全身の5か所に筋肉注射を打たれ、それから1か月かけて5回の接種を行います。今回は保険適用範囲だったので経済的な負担はありませんが、痛いし時間は取られる良いことはありません。

海外でも犬や猫と触れ合いたいところですが、こういったリスクがある以上は決してオススメできません。

保険会社とクレジット、オススメは?

何か月かバギオで過ごしてみての体感なのですが、留学期間中になんらかの体の不調を訴える人は全体の4割ほど、病院にかかる人は全体の2割ほどかなと感じています。

もともと病気がちな人はもちろん、日本では大丈夫だったのに…という人もいます。そういったシチュエーションを数多く見てきており、学校スタッフサイドになった今の意見は

海外旅行保険に入った方が良い

という結論になります。いくら綺麗で快適な学校でも一歩外に出れば、そこはフィリピンです。何が待っているか分からない以上、気軽に病院に行ける状況を作っておくことは大切です。

クレジットカード付帯の海外保険だと、ただでさえ病気でしんどいのに、国際通話という慣れないことをしながら、コールセンタースタッフと長時間にわたって話をするのが非常にキツいはずです。

ただ、半年間病院にかからなかった私の身からすると、1回の診療が5,6千円と考えて数回病院にかかるぐらいなら現地で払っても良いかなという意見もまたあります。

その際にクレジットカードがの保険が使えるならラッキー程度に思って、海外に電話する手段を用意して渡航するのも一つの選択肢だと思います。

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まとめ

今回はバギオで留学生におすすめの病院、Notre Dame de Chartres Hospitalについて紹介しました。フィリピンの病院と聞くと不安に思うかもしれませんが、思ってより綺麗で安心できたのではないかと思います。

また、繰り返しになりますが、海外旅行保険には入っておいた方が良いです。クレジットカード付帯の海外旅行保険に比べて、緊急時の対応が桁違いで簡単になります。

ちなみに補足となりますが、無保険で病院に行く際はジャパニーズヘルプデスクのサポートを無償で利用することは出来ません。そこだけはご注意いただければと思います。