バギオでの半年間の総評「勉強」編

2023年8月から2024年2月までのバギオ留学の振り返り第2弾。今回は「勉強」の面から自分なりに総評をしてみたいと思います。「住まい」「食事」については前回の記事を参照ください。

街は英語で溢れている

まず、フィリピンという国が英語を学ぶのに適していると言えます。街を歩けば英語の看板や商品に囲まれており、ある程度の語句を知っていれば苦労はしません。それに覚えた英語が実生活で使われているのを見て、理解が出来ると成長を実感できます。

私の場合、”garment“という単語を街の古着屋で見かけて理解できた時は感動しました。”衣服”という意味なのですが、今まで聞いたことなかったですし、日常では”cloth”で十分な気がします。ただ、そうやって実体験と結びつくと、記憶として定着するので勉強の効率は上がりますね

garment
https://ejje.weblio.jp/content/garment

また、日常に英語が浸透しているということで、現地の人たちと英語でコミュニケーションが取れます。

カフェの店員からタクシーの運転手、ローカルの観光客まで意思の疎通が出来る、日本ではなかなか考えられない環境です。苦労はするものの、これぞ留学の醍醐味という感じですよね。

100ペソの散髪屋スタッフ、ビーチに遊びに行った時のバンのドライバーは英語が通じず…。

しかし、話せないなりに理解をしようとしてくれるので問題はありません。スマホを使えばタガログ語への翻訳も出来ますからね。

なぜみんな英語が話せるのか

ちょっと話がずれますが、何故フィリピンの人はこんなにも英語慣れしているのかという話題を先生としたことがあります。先生曰く、日本で言う国語の授業以外の教科は全て英語で行うといったことを義務教育の期間からやっていることもあるそうです。

やはり小さい頃からの積み重ねは言語習得においてはかなり有利ですよね。教育課程において、決して利点だけではないとは思いますが、私としてはうらやましい限りです。ちなみに英語がペラペラな先生も学校外の日常会話ではタガログ語しか使わないと言っていました。

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【お得】Net Flixが安い!

英語ネイティブでないフィリピンに留学する利点、それは何といっても費用面です。実際に体験してみてなお、授業料や生活費など安いと感じています。この辺りの特徴については、各留学エージェントさんが紹介していると思うので詳細は省きます。

後はNet Flixの月会費が安いというのも利点です。よく、日本に居ながらVPNを使って他国の契約プランを使うというライフハック的なものを見ますが、ここでは堂々と正規の契約プランにてサブスクすることが出来ます。ベーシックプランで約678円(1ペソ=2.6円で計算)

https://help.netflix.com/en/node/24926/ph

ある程度、英語環境に身を置いていると発音を矯正したいという場面に出会うことがあります。そういったときに洋画のフレーズを真似して発音する”シャドーイング”が効果的であると言われており、日々の勉強にも役に立ちます。

1点サブスクサービスに関する注意事項として、

日本の”Amazon Video”や”Abema”などは海外回線での利用が制限されている可能性がありますので事前に確認した方が良いです。

【学校】1日8コマの総合コース

私は「ESLコース」という日常会話だけではなく、読み書き発音も包括した総合的なコースを受講していました。毎日45分の授業を8コマ、うち5コマがマンツーマン、3コマがグループクラスです。朝8時から1コマ目がスタートし、午後5時には終了します。

最初マンツーマンコースでは、リーディング・スピーキング・ライティング・ボキャブラリー・グラマーの5コマが割り振られました。

しかし、1か月半後にはスピーキングに苦手意識を感じ、ボキャブラリーとグラマーをスピーキングに置き換えました

その後はスピーキングクラスを3コマ保持したまま残りの4か月弱を過ごしました。また、先生も理由次第で新しい先生に変更することが出来ますが、特に不満も無かったので変更はしませんでした。結果、同じ先生と6か月にわたって時間を過ごしてきたという形になります。

6か月と聞くと180日もあって長そう感じますが、これは滞在日数であって授業数は土日祝日を除いた約120日になります。1か月コースの方は約20日間の授業数になります、こうして考えると1日1日を大切に考えて真剣に取り組む必要性が出てきますね。

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先生たちはこんな人

先生たちはただの素人ではありません。基本的には教育免許を持っており、学校の選考を通ってきたプロになります。ただ、やはりそこは色々な考えを持ち、独自のスタイルを持つ先生もいます。そこで、過程を全て終わったからこそ言える、授業の様子を先生ごとに紹介します。

先生①女性:25歳前後

基本的に教科書の進行に忠実、落ち着いて授業を進める。進捗状況によって宿題をそれなりの頻度で出す。途中からは授業外で実施したセルフスタディの添削を快く引き受けてくれた。どのタイミングで何を聞いても優しく答えてくれ、授業に対して非常に前向き。

先生②女性:25歳前後

授業の進行と息抜きの雑談のバランスが絶妙。子どもからミドルエイジまで幅広い年齢層の生徒に対して、飽きない様に、また集中できるように付き合っていくのが上手い。教科書を進めるなかで、必要なら発展的な内容やTipsも教えてくれる。

先生③女性:25歳前後

教科書は使ったり使わなかったり、1コマで完結するようなゲームや課題を持ってくることがある。独自のメソッドでメリハリをつけて授業を実施。最初期は全く言いたいことが言えず、置いてけぼりになりかけたこともあったが、日常の会話スピードを意識した特訓として役立った。

先生④女性:25歳前後

よく喋るし、よく喋らされる。話題が哲学や安楽死など難しいものでも、1秒たりとも沈黙を感じたことは無かった。そのキャラクターは良く言えば「自信家」で常に自信満々で授業するが、自分をさらけ出し過ぎて愚痴っぽくなる時がある。結構ディープな話題も時折話した。

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先生⑤女性:25歳前後

明るく天真爛漫、先生・生徒たち両面でムードメーカー的存在。授業中はアイスブレイクの雑談と講義のメリハリがしっかりしており、ちょっとした発音や文法の間違いをよく指摘してくれる。基本は教科書の進行に忠実だが、生徒のムードに合わせて柔軟に授業内容を変えてくれる。

先生⑥女性:30歳前半

柔和な感じでのんびりとした性格が自然体としてにじみ出ている。最初の3か月くらいは、しっかり教科書を進める感じで頻繁に宿題を出すようなスタイルだった。だんだんと雑談が多くなり、旅行の相談や週末の予定などよく話した。

先生⑦女性:30~40代?

落ち着いた感じで毎日着々と教科書の内容をこなす。アウトプットが中心なので授業に慣れるまでが大変だが、注意すべきポイントを随時フィードバックしてくれるので非常に実践的。たまに「明日、○○というトピックで2分間スピーチね」と宿題を課されるが、これもいい勉強になった。

先生⑧男性:25歳前後

教科書の無いディスカッションメインの授業なので瞬発力が鍛えられる。発音がネイティブなので、リンキングという日常的に使われる発音方法を生で感じながら耳を鍛えていた。様々な分野に対して知見があり、一個人として尊敬できる。

留学を振り返って

肝心の私の英語力はどうなったかというと、自他ともに認めるほど伸びたと実感しています。授業中に辞書を引く頻度は減ったし、関係代名詞などを使って文を組み立てることは苦手ではなくなってきました。

よく言われるのが、日本語を直訳するのではなく簡単な英語を使って言いたいことを表現することが大事というものです。確かにそれは間違いないです。「布団を敷く」は「set my bed」で、「あとでLINEするね」は「text you later」です。

ただ、どうしてもその言い換えが出てこないときは未だにあります。話す力についてはある程度の経験も必要になってくると聞きますが、私にとって6か月という期間はまだまだ短かったです。

私の目指すレベルは「観光地のチケット販売所で外国人相手ができるくらいのレベルです。今はまだ授業で話せるレベルなので、機会があれば再度海外で勉強する機会に手を伸ばしてみたいと考えています。その時はまた報告しますね、それではまた次回「娯楽」編で!