バギオのお隣にあるLa Trinidardという地域ですが、地味ながらも数々の観光スポットを有しています。既にハイキングが出来る山については紹介済みですが、また別の観光地である「Color of Valey」について、また、偶然行くことが出来た現地の「ADIVAY Festival」について紹介します!
La Trinidadの行き方
何度目かの紹介になりますが、La Trinidadへ行くジプニーターミナルは、バーナムパークの北にあるリザルパークにあります。目印となるのは、現地でも有名なカフェ、「Foam Coffee」の真横当たりの坂道に当たります。普段から人が列を作っているので一見でもわかりやすいです。
La Trinidadに行くジプニーはいくつか種類があります。Mt.YangbewやMt.Kalugongなど登山をしたい方は「Tomay」か「Camp Dangwa」が目的地になっているものを使ってください。後述するお祭りに行く場合は「Buyagan」方面へのジプニーを使うことになります。
ジプニーだと、目的地周辺までの料金は1人20~30ペソ(約60~80円)。45分くらいかけてバギオ市から北上していきます。1つ注意点として、道路は排気ガスが凄いので、ジプニー乗車の際はマスク着用をオススメします。
Color of Valey(色の谷)
バギオで有名な写真の一つに、カラフルな民家が山の斜面に沿って、いくつも立ち並んでいるというものがあります。Color of Valeyが、そのロケーションになります。百聞は一見に如かずということで、下記の写真ような風景が広がっています。
川の対岸に広がっているこちらの建物群は、吊り橋を渡って住宅街に入ることが出来ます。これらの建物はただのアート作品ではなく、実際の住居となるので実際に人が住んでいます。なので、騒ぐことの無いように、人の家にお邪魔する気持ちで訪れましょう。
山の斜面に沿って住宅が集合しているので、当然のことながら、急勾配な階段を経由して行き来する必要があります。頂上までは階段の段数にして100段はあるかと思います、割と骨が折れるので登り切るには、そこそこの体力が必要です。
見た目にはすごくきれいなColor of Valeyですが、これだけを目的地にしていくと少し物足りないかもしれません。なので、ハイキングに行く途中にここに寄って、30分ほど滞在するなどして、別の目的地に行くなど、ついでに訪れるのが丁度良い感じの規模感です。
ハイキングに最適な山
La Trinidadには、軽いハイキングにぴったりな良い感じの山が二つあります。一つは、45分ほどでサクッと登れて乗馬やアーチェリーなども体験できる「Mt.Yangbew」。景色が非常に拓けていて開放感がある景色が楽しめるのに、お客さんが比較的少なくゆったりできます。
もう一つは、山頂にカフェがあり、夜になっても映える写真が撮れる「Mt.Kalugong」。入山料は1人当たり100ペソとMt.Yangbewより50ペソ高めですが、エンタメ性があり、長く時間を潰すことが出来ます。また夜になると光る月のモニュメントは必見です。
どちらも別記事にて、行き方や楽しみ方まで詳しく説明しているので、ぜひご覧ください。
ADIVAY Festival
世界各国には様々なお祭りがあります、、、なんて言うのは周知の事実ですね。現地のお祭りに参加することで、異文化に触れたり、その土地の魅力を最大限に感じることが出来ます。今回は、La Trinidadで11月に行われた「ADIVAY Festival」が思った以上に面白かったので、そのリポートをします!
ADIVAY Festivalは11月中、約1か月にわたって開かれているお祭りであり、「Wangal」という街に会場があります。行く方法としてはタクシーかジプニーを選べましたが、今回は先生たちのガイドのもと、ジプニーで行くことにしました。
所要時間はバギオ市街から片道40分ほど、ジプニーの場合、片道1人当たり22ペソ(約58円)と格安です。タクシーだと恐らく300~400ペソ(約780~1040円)くらいかかるでしょう。きちんと正しいジプニーを選べば、乗り換えなしでダイレクトに到着できます。
庭園コンテスト
ADIVAY Festivalでは、いろいろなイベントが日ごとに行われ、その土地の色々な側面を見ることが出来ます。会場全体の規模としては野球場2個分くらいの大きさで、それほど大規模なものではありません。そして、メインイベントの一つとなるのが、各市区町村対抗の庭園コンテストです。
写真のようなおしゃれな建物が10数棟建造されており作品となっています。写真の建物の場合、「TUBLAY」というエリアの代表として、このお祭りのためだけに建てられました。名産品や産業、観光地などそれぞれの特徴を、小さな家くらいの規模の庭園で表現し、その完成度を競います。
また、観光客はその庭園や建造物の中へ自由に入ることができ、そこで売られている特産品を自由に買ったりすることが出来ます。
中には2階部分までしっかり造られ、ベランダから会場全体を見渡すことが出来るような構造の建物もあります。とても1か月のためだけに造られたものとは思えないくらい、しっかりとしていました。
それぞれの市区町村の特徴が垣間見えて非常に面白いです。この地域はこんな歴史があるんだなぁとか、こんな野菜が有名なんだなぁとか、ローカル過ぎて知る由もなかったフィリピンの奥深さを伺い知ることが出来ます。
いくつかの建物は、中に入ると様々な展示物があり、ちょっとした博物館のようになっています。伝統的な楽器が吊るされていたり、歴代市長の写真が飾られていたりと、なんというかエキゾチックな異国情緒がいっぱいです。
庭園の部分には、実際に流れる水を取り入れ、綺麗な水場を表現しているところもありました。下の方では噴水のように水が噴き出ていますね。非常に凝った演出をしています。
中には、特産である農産物をそのまま使って畑を表現しているところも。コンテストが終わったら持ち帰って食べるのでしょうか…?
名産品の即席販売も行っています。一番上の写真のスナック菓子やドライフルーツなどは50ペソほどで買うことが出来ます。また、真ん中の写真はジンジャーティーやターメリックティーなど日本ではなかなか見たことの無い種類のお茶が売られています。
個人的に気になったのがこのワイン。ボトルで250ペソ(約650円)、400ml弱で80ペソ(約208円)です。この手作り感あふれる感じが、非常に興味を湧き立てますが、残念ながら学校ではアルコールの持ち込みは禁止、しかもこの後登山の予定があるということで泣く泣く諦めました。
日本で言うところの「ゆるキャラ」的なマスコットキャラクターもいます。オリジナルのキャラクターで名産品や特産品をアピールしているようです。子どもたちや家族連れに大人気でした。
フードエリア、ステージ
祭り会場にはフードコートや民芸品売場、お土産屋なども用意されています。特にこれと言って目新しいものはありませんが、フィリピンのお祭りの屋台ってこんな感じなのかと知れる、ちょっと貴重な経験かもしれません。ただ、値段は安くも高くもなく普通ぐらいです。
後はメインのステージでは色々な企画が行われています。私たちが行った時には一般参加者による巨大シューマイ早食いコンテストが行われていました。今日の日本ではなかなか見ないようなエキサイティングな感じのイベントになっています。
まとめ
今回はバギオからも近く、簡単にアクセスが出来るLa Trinidadの魅力についてお伝えしました。特に強いインパクトで人を惹きつけるものはあまりありませんが、行ったら楽しむことが出来る場所で溢れています。まだ、ジプニーに乗ったことの無い人は、初めて挑戦するいい機会かもしれません。
実は語学学校の先生の中には、La Trinidadに住んでいるという人が少なからずいます。なので、行き方であったり、オススメスポットであったりは先生に聞いてみるのが一番良いかもしれません。ちょっと1日暇だなと言う方は、小旅行を計画してみてはいかがでしょうか?それでは!