フィリピンには多くの絶景スポットがあります。海・山・街並みなど、種類もさまざま。
有名どころだと、“ハンドレッドアイランド” や “ビガン” などがバギオの留学生に人気です。

でも、普通の留学生が行かない
ローカルな観光地に行ってみたくない?
今回はフィリピンの微妙にローカルなエリア”オーロラ“という地域にある、ビーチと山の観光情報を紹介します!
目の覚めるような絶景が待っていました…!
オーロラ・ディンガランとは?
Aurora(オーロラ)はフィリピン北部 ルソン島の東海岸における1つの州の名前です。
下の地図のように海岸沿いに沿って縦に長い形をしています。

バギオからAurora州までの距離は約200km。所要時間は約4時間弱。目的地によってはさらに2,3時間上乗せされます。
今回の目的地 “Dingalan” はプラス1時間。つまり、バギオからは片道約5時間の道のりとなります。

例によって、バギオから市街へ出る際はグネグネの山道を通る必要があります。
酔いやすい方は酔い止め薬の準備が必須です。
オーロラ・ディンガランの気候
私が訪れたのは2025年の4月。
4月は乾季が終わり雨季へ移行する期間であり、各地が最も暑くなる時期と言われています。
気温差は以下の通り。涼しいバギオと比べてオーロラ州は常夏の気候です。


今回の旅行は深夜出発・早朝到着だったので、朝5時の時点ではそこまで暑くなく、パーカーを着ていても大丈夫なくらいでした。
ただ、昼過ぎからは日差しがギンギンに照ってくるようになり、日が当たる場所で長時間過ごすことは難しくなります。
オーロラ・ディンガランの観光スポット
オーロラで出来ることと言えば、やはり自然が織りなす絶景を巡ることです。
今回私はツアー会社催行のプランで、下記の2つのスポットを巡ってきました。
- ディンガランの半島巡り
- Tanawanの滝
ディンガランの半島巡り
旅程のメインはこの半島巡りです。海と山の両方を楽しめる素敵なプランとなっています。
中でも一番有名なのはBatanes of the East。Google map上の評価は☆4.8(450)。
高評価レビューばかりで、悪いレビューはほとんど見られませんでした。
よく出てくるキーワードに「ハイキング」,「クライミング」,「冒険」などがあり、体験型のアクティビティが高評価を集めているようです。
Tanawanの滝
Tanawanの滝こと”Tanawan Falls”は、一見すると自然に囲まれた滝があるだけのスポットであるかのように感じます。
しかし実態は、アミューズメントパークでした。

滝遊びが目玉ではありますが、ジップラインや写真映えスポット、ドミトリーなどの施設が併設されており、人工的な整備が進んでいました。
Google map上の評価は☆4.4(380)、全体的に高評価ですが、👭「狭くて、混雑している」というネガティブな意見もありました。
私自身も、👨「混雑しているなぁ」と感じましたからね。まぁ、4連休中の訪問だったので、仕方ない面もあります。
ディンガランの半島巡り
ここからは半島巡りの内容について、詳細を語っていきたいと思います!
半島巡りのモデルケースは下記のようになります。
- Dingalan Feeder Port(港)
名簿登録・船をチャーター
- White Beach Resort(キャンプ場)
アクティビティの拠点へ移動
- Batanes of the East(絶景ポイント)
1時間ほどのハイキング
- Dingalan Cave(洞穴)
海上の洞穴を観察
Dingalanの半島巡りは船をチャーターして海で泳いだりハイキングしたりするプランなのです。
Dingalan Feeder Port
”Port” つまり港です。旅はここから始まります。
こちらでは、名簿の登録と船のチャーターを行います。
港から見える景色は下のような感じ。
海岸→崖→山のコントラストが非常に綺麗で、全てが綺麗に光って見えます。

まるでフィリピンでも有数の観光地 “チョコレートヒルズ”を思い起こさせるような、鮮やかなグリーンにひとり心を打たれていました。

港には小さな船が何隻か停泊しており、沖には大型船も見えます。また、早朝には昇る朝日に照らされた景色も見ることが出来ます。
山に囲まれたバギオでは見られない景色なので、かなり感動的です。

手続きの話に戻ります。
名簿の登録には氏名・滞在先の住所・生年月日を記載します。入場料は1人当たり60ペソでした。
その後、ガイドスタッフと船の運転手とのご対面となります。

私はツアーで参加したので、手続きは全て代表の方が行ってくれました。
そして、出発の前にオリエンテーションを受けるのですが…

Mangyaring magsuot ng life jacket sa bangka.

(まさかの全タガログ語…!)

という訳で、オリエンテーションはあまり理解出来ませんでした…。まぁ、ツアーの参加者が私以外全員フィリピン人だったので、それはやむ無し。
おそらく「船の上ではライフジャケット着用」、「手足を投げ出さない」と言った内容だったはずです。
幸い、理解できずに👨「困った…」ということはありませんでした。
船で移動
ツアー参加者10人とツアーガイド1名、運転手2名の合計13名が乗り込んで拠点を目指します。
今回私たちが乗った船がコチラ。

船に乗っている間はライフジャケットを着用し、ヘリに座って景色を楽しむことが出来ます。
原付自動車より遅いくらいのスピードですが、心地よい風が吹き抜けます。波は穏やかで、水が跳ねてかかったりということはありませんでした。

海に出て思ったのは、やはり山の緑が綺麗であるということ。海の青と山の緑が非常に映えます。
港から拠点までの移動時間は20分ほど。この時点でかなりワクワク感が高まっていました。
White Beach Resort
しばらく船で走行していると、キャンプを張っている光景をよく目にするようになります。

さて、目的地に到着。
拠点となるのは、White Beach Resortというキャンプサイト付きのビーチです。船を停泊させて上陸します。
ビーチは端から端まで約10分でいけるくらいで、それほど大きいものではありません。

White Beach という名前から想像するほどの白い砂浜ではなく、干潟のような石の足場になっている部分も多いです。

海の透明度はこのような感じ。
満潮時はそこそこ綺麗ですが、干潮時は結構濁ってるなーという風にも感じました。

今回拠点としたのは、コテージの一画。
机といすだけの簡単なものがいくつか用意されています。近くには売店や軽いホットスナック屋などがあります。
また、海の近くには救護ハウスなんかもあるので、万が一の時も困ることは無いでしょう。

もちろんトイレやシャワーもありますが、いわゆるフィリピン式。自分で流す簡易的なタイプです。
こればっかりは我慢しないといけませんね。
Batanes of the East
拠点に到着して早々、私たちは海に入るでもなくハイキングに出かけました。
White Beach Resortの裏手にはハイキングコースの入り口があります。
拠点に大きな荷物を置いて、身軽になって、いざ出発。

ハイキングコースは写真のようなコンディションです。土と泥が混ざった道をずっと歩いて登っていくことになります。

ちなみに目的地は写真の矢印の部分。出発地点の高さ:海抜0mから、丘の頂上まで登っていくのです。

道中は酷くぬかるんでいる部分もあるため、靴やビーチサンダルはおすすめ出来ません。足がしっかり固定できるサンダルを用意しましょう。

また、階段くらいの急な勾配を登らないといけないような場面もあります。そういった場所はロープが張られており、上手く使って頂上を目指しましょう。

割とハードな山道を登ること、およそ30分。ついに感動的な景色とのご対面です。
↓
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目の前に現れたこの光景、まさに感動ものです。
山と海、両方に主役級の存在感があり、色のコントラストが非常に美しいです。

生の情景を見ているはずなのに、画像編集したかのように感じる鮮やかな色彩がそこにはありました。驚きと開放感で、しばらく何も考えられなくなるくらい素敵なロケーションでした。

1つ注意点があります。それは日差しが激烈に強いこと。
日影が少なく、ガンガン太陽に照らされますので、帽子やローションなど日焼け止め対策は必須です。

景色を思う存分堪能した後、次はDingalan Lighthouseという地点を目指します。
”Lighthouse” つまり、灯台がある高台です。

小高い丘の上にポツンと1本高い塔が設置されている、より開放的な空間です。
残念ながら入り口は封鎖されているので、上に登っていくことは出来ません。

所要時間はおよそ10分。
この間の道はしっかり踏み固められており、比較的歩きやすくなっています。

遠目で見たときの景色はあまり変わりませんが、こちらの方が草原が広がっていてゆったりした印象でした。
灯台を堪能したら後は帰り道となります。行きとは別のルートを使って拠点まで戻っていきましょう。
Dingalan Cave
最後は、”Cave”つまり洞窟を見に行きます。

ただし、一般的にイメージする洞窟に潜って探検するようなものではありません。
海辺に空いているでっかい穴を見に行く、といった方が正しいです。

洞穴までは拠点のあるWhite Beachから、再度ボートに乗って向かう必要があります。

半島の突き出した部分をぐるっと回って反対側に向かいます。

洞穴までは所要時間は片道20分ほど。
このように近くまでは行けるのですが、接岸は出来ません。海に飛び込んで上陸する必要がありました。

ただし、波が結構高いように感じました。ライフジャケットがあるとはいえ、泳ぎが苦手な方は船の上で待っておくべきでしょう。
実は、洞穴に行くのはオプション料金となり、1人当たり100ペソが必要です。

せっかくだからと来てみたものの、👨「でっかい穴だなぁ」くらいにしか思わなかったので、時間に余裕がある方は試してみてもいいかもしれません。船に乗って移動するのも楽しいですしね。
港へ戻る
たっぷり遊んで満足するまで過ごしたら、港に戻ります。時間を見てツアーガイドに帰りの船を手配してもらいましょう。
ここまでの行程を辿って来たとき、お昼ご飯を食べる時間を含めると5時間は欲しいところです。

港に着いたら全行程は終了。バンやトライシクルなどで目的地へ向かうか帰路に着きましょう。
まとめ
今回は、フィリピン ルソン島の東海岸にあるオーロラというエリアのビーチについて紹介しました。
まさに秘境。
ローカル感満載で新しい体験ができる楽しいスポットです。

私はフェイスブックで見つけたツアーで参加したのですが、私以外の参加者は全員フィリピン人。
さらにビーチでも日本語や韓国語はおろか英語さえも聞こえてきませんでした。久しぶりにどっぷりとタガログ語に漬かってきました。
ちなみにツアー料金は、昼食代込みで1,800ペソ(約4,860円)。
バギオ発着のバン、ボート・ガイド代、昼食代込でこの値段はかなりお手頃だと思います。

自力で訪れるのは厳しいという方はツアーに参加してみるのも良いかもしれませんね。
今回の記事を参考にして頂き、隠れた絶景スポットであるオーロラに行って見て欲しいと思います!
【徹底比較】ハンドレッドアイランド VS オーロラ どっちが良い?
さて、外国人にとってはまさに秘境とも言うべきオーロラのビーチでしたが、似たようなアクティビティが出来るエリアが他にもあります。
それは何を隠そう、あの有名なハンドレッドアイランド。
ボートをレンタルして、観光スポットを巡るというところはまんま同じです。
実際、私も旅行中は👨「ハンドレッドアイランドと似ているなぁ」と思っていました。
では、オーロラと比べたときにどちらがオススメ出来るか?、

初心者の方にはハンドレッドアイランドの方が良いかなー。
理由は下記の通り。
ハンドレッドアイランド VS オーロラ
┗ハンドレッドアイランドをオススメする理由
- 外国人観光客慣れしている
- アクセスがしやすい
- 海が綺麗
- アクティビティが豊富
- トイレ・シャワーが綺麗
外国人観光客慣れしている
ハンドレッドアイランドのスタッフは外国人慣れしているため、積極的に英語で話してくれようとしてくれますし、こちらが拙い英語でもなんとかなることが多いです。
一方、オーロラに外国人はほとんど居ませんでした。スタッフの方は英語も話せるはずですが、あまり慣れていないような印象を受けました。
アクセスがしやすい
ハンドレッドアイランドのあるアラミノスへは直通のバスがあります。また、現地で移動するトライシクルも手配しやすいです。
一方、オーロラは割と奥まったところにあるのでアクセスが難しいです。それこそバンを使った方が良いでしょう。
海が綺麗
当日のコンディションの問題もあるでしょうが、海の透明度はハンドレッドアイランドの方が高いように感じました。島の西側にあるので、台風などの影響を受けにくい面もありそうです。
アクティビティが豊富
ハンドレッドアイランドでは、シュノーケリングの他にジップラインやバナナボート、飛び込みスポットなど様々なアクティビティがあります。
マリンアクティビティの多さでは圧勝です。
トイレ・シャワーが綺麗
ハンドレッドアイランドの出発地となる港には、比較的綺麗で使いやすかったトイレとシャワーがあった気がします。
一方、オーロラはかなり簡易的です。もしかしたら抵抗がある人も居るかもしれません。
オーロラ観光のおすすめポイント
それでも、オーロラにはオーロラにしかない特徴があります。
それは海と山の両方の景色を楽しめること。

特にBatanes of the Eastは他にはない唯一無二の景色です。私も、👨「すげー!」と感動しました。
なかなか行く機会のない場所だからこそ、他の人と違った体験ができるのが嬉しいポイントです。
結論:オーロラはローカル感を味わいたい冒険者タイプの方向け!
フィリピンに滞在して、めぼしい観光地は既に行き尽くした方、珍しい体験がしてみたい方には、是非、オーロラ・ディンガランへ行ってみてください!