フィリピン ルソン島で有名な観光と言えば、マニラ・アンヘレス・ビガン、そして我らがバギオ。
短期で留学する分には、観光スポットに困ることは無いでしょう。しかし長期で滞在するとなると、ローカルな絶景スポットに行ってみたくなるもの。ただし、ローカルがゆえにこんな悩みが…。

日本語の情報が全く無い…!
そもそもアクセス方法が分からん…!
そんな時にオススメなのが、現地のフィリピン人向けに開催されている観光ツアー。
ということで今回は、フィリピン観光に団体旅行ツアーを利用するメリットについてご紹介していきます!
本記事は、「フィリピン東海岸 “Aurora(オーロラ)” 絶景旅【ビーチと島巡り】」の続きの記事となります。前編として、先に上記の内容をお読みいただくことをオススメします。
フィリピンの旅行ツアー団体
私は過去に2度、フィリピンのツアー団体を利用してきました。
1度目は、Mt.Pulag(プログ山)という1日がかりのガチ登山をしたとき。そして、2回目が今回のオーロラ旅での利用となります。
以前、サンファンやビガン、バナウエなどを訪れたときはバンをチャーターし、好きに旅行していました。時間配分を自分で決めたい私には、それが合っていたんですよね。
しかし、「Mt.Pulag(プログ山)」や「Aurora(オーロラ)」については話が別。現地で色々と特殊な手続きが必要となるためです。
現地での特殊な手続き
- 「Mt.Pulag」では1泊して山を登る
- 「Aurora」では船をチャーターしてスポットを回る
外国人の我々にはハードルが高いうえに、事前情報が得られにくいという面もあります。
身近にいる語学学校の講師などから情報を貰いたいところですが、👦「よく知らないんだよね~」という返答がほとんど…。バギオの人たちは、インドア派が多いのかもしれません。
ツアー会社利用のメリット
良く分からない土地に行くならプロを頼りましょう。
ツアーを利用するメリットはいくつかあります。
- 旅行プランが組まれている
- 団体利用料金が適用される
- 新しい出会いがある
旅行プランが組まれている
見知らぬ土地でプランが立てにくいのであれば、現地をよく知っている人に旅程を作ってもらいましょう。旅慣れた添乗員がいることで、現地での入場登録や費用の支払いで困ることはありません。

今回のオーロラ旅では、送迎を含めた移動手段の確保から、船・昼食の手配まで全て実施してくれました。
最短で手続きが終えられるので、時間効率的にも恩恵が大きいです。
団体利用料金が適用される
ツアーを利用することで、金銭面でも有利になることがあります。交通費やガイド代を人数割りできるためです。
一般に交通費を安く抑えるなら、バスの利用を考えがち。しかし、色々なスポットへの移動が重なると、費用がかさみます。少人数でタクシーやトライシクルを利用すると、割高になることも多いです。

その点、ツアー会社では全てひっくるめた価格となっています。料金が設定されているので、人数の多い少ないで変動しません。
今回のオーロラ旅では、送迎バン・ボート・ガイド・昼食代込みで日帰り1,800ペソ(約4,860円)。個人的に、かなりお手頃な価格だったと思います。
新しい出会いがある
これは人によって善し悪しがありますが、新しい人との出会いがあります。
ジョイナーと呼ばれるツアー企画は、基本的に現地に住むフィリピン人のためのもの。なので、他の参加者はもれなくフィリピン人です。しかし私の経験上、ツアーの参加者は外国人にも優しく接してくれます。

共通の言語として英語があるため、コミュニケーションも問題ありません。英語が広く浸透しているフィリピンならではアドバンテージです。
フィリピン人は、フィリピンのことが好きな外国人が好きです。一緒に旅行をすると、美味しいものや隠れスポットなどを教えてくれて、旅の満足度がさらに高まることでしょう。
Auroraジョイナー旅 備忘録
今回のジョイナー旅について、具体的な様子を備忘録的に振り返っていきたいと思います。
事前に提示されたスケジュールは下記のとおりでした。
- AM1:30バギオ発
- 5:00朝食
- 6:00半島巡り開始
- 12:00昼食
- PM2:00半島巡り終了
- 2:30滝遊び
- 4:00お土産購入
- 9:00バギオ着
【0日目】申し込み
今回参加したジョイナーツアー、申し込みはFacebookを通じて行いました。登録が完了したのは、なんとツアー開始の15時間前。予約完了から1日も経たずに出発となりました。
ほぼ飛び込み参加となったのは本当に偶然。決め手となったのは、『この画像』。

『SEAT SALE』つまり出発直前割引です。この広告が突然Facebook現れたのです。👨「Aurora、いつか行ってみたいなぁー」と思っていた私は気が付くと既に申し込んでいました。
この画像には何円、何%引きなのかは記載されていません。詳細を知るには、ツアー団体に直接問い合わせる必要があります。(※“PM”は”Private Message”の略)
ということで、私は下記のようにメッセージを送ってみました。


帰ってきたメッセージがコチラ。


1,800ペソ(約4,860円)で片道5時間の日帰り旅行ができるなら十分に価値があります。
この時点で参加への期待がどんどん高まっていましたが、まずは旅程の詳細をもらうことに。送られてきたプランがコチラ。

ここで、もともとの金額が1,999ペソであったことも分かりました。実質10%の割引でした。
出発は今から10時間後。ということで、急いで準備に取り掛かりました。追って送られてきた注意事項がコチラ。

また、ツアーの予約には前金の支払いが必要となります。金額は500ペソ。
オンラインでの送金で、現地のキャッシュレス決済方法の一つ、“Gcash”を使って支払いしました。残りはツアーの終盤で払うことになります。
集合場所へ向かう
1:30AM出発ということで、直前夜9時から仮眠をとり、深夜0時頃に学校を出ました。
集合地点は「VICTORY LINER」バスターミナル付近です。前回、Mt.Pulag(プログ山)に行った時も同じポイントでした。

以前は近くのジョリビーに広めの駐車場があり、そこにバンが停まっていたのですが、今回は大通り沿いに停めてありました。
私がドライバーと合流できたのは出発の30分前。既にスタンバイしてくれていて一安心。

ただし、ここはフィリピン。フィリピノタイムと言われる、時間を守らないルーズさが浸透している国です。果たして全員揃うのは何時になることやら…。

という心配をしていたのですが、集合が完了したのはなんと出発時間の15分前。時間通りどころか、何人かは私より先に到着していました。
前回のMt.Pulag登山の時もそうだったように、旅好きのフィリピン人たちは時間をきっちり守る印象があります。
Auroraへ出発
今回のツアー、参加者は11人。加えてガイド1名、ドライバー1名の合計13人で出発しました。深夜ということで自己紹介のようなものは無く、集まってすぐ出発となりました。
繰り返しになりますが、外国人は私1人だけです。バンは後方3列シートを11人でシェア、ほぼ満席状態でした。
ここから曲がりくねったバギオの山道を下っていくことになります。車内は暗いまま、誰も喋らない空間だったので、気兼ねなく睡眠をとることができました。
レストランで朝食
バギオを出発してからウトウトしていること3時間。気が付くと最初の目的地に到着していました。
朝食を頂くのはコチラ。「Helen’s NINGNANGAN and RESTAURANT」

時刻は4:30 AM。太陽はまだ昇っていませんが、中はお客さんでごった返しています。当然、利用客は私を除いて全員フィリピン人です。

朝食は”トゥロトゥロ”や”シログ”と呼ばれるバジェットミール、用意された数種類のおかずを自分で選ぶスタイルです。
配膳してくれるスタッフが居るので、指差しで欲しいものをチョイスします。

私が選んだのは、コンビーフの炒め物と春巻き+ガーリックライス。値段は100ペソ(約270円)。

見た目の通り味が濃く、全体的にこってりしています。人によっては、ヘビーな食事かもしれませんが、フィリピン食に慣れた私は美味しく頂けました。
半島巡りへ!
朝食を済ませた後は、いよいよ半島巡りに向かいます。
出発地点はDingalanというエリアのとある港。景色については、以前の記事で紹介した通り、朝日に照らされた海や山が輝いています。

半島巡りの出発点となるこちらは、家族連れやツアー客がひっきりなしに入場してきます。
ここでツアーの利点、「待っているだけで手続きが完了する」が発動。

ツアーの代表が登録から船の手配まで何もかも実施してくれるので、我々参加者は待っているだけでOKです。
無事に登録が終わり、タガログ語で行われるオリエンテーションを聞き流しながら、いよいよ出発となります。

ここから先の観光については前回のブログに詳細があります。コチラからご確認ください!
昼食はフィリピン伝統のブードルファイト!
ビーチ・洞穴・ハイキングを楽しんだ後は昼食タイム。ここでも団体利用のメリットが発動。
“ブードルファイト”という、フィリピンの伝統的な食事スタイルでの昼食となります。

大量の「米・おかず・フルーツ」をバナナリーフの葉に並べ、手づかみで頂くコチラ。
個人や少人数の旅行では難しいかもしれませんが、ツアーならプログラムに含まれています。

今回は海の近くということで、シーフード多めのブードルファイト。
新鮮なエビ・イカ・貝が乗っています。このスタイルだと手が進み、普段の2倍くらいのライスをペロッと平らげてしまいました。
有名な滝スポットへ
ツアー旅のメインは半島巡りでしたが、もう一つ別の目的地がありました。
それが「Tanawan Falls」、現地では有名な滝です。
Dingalan Feeder Port(港)からは、バンで30分ほどの距離にあります。
滝と聞くと、自然に囲まれた山奥にあるイメージでしたが、Tanawan Fallsはアミューズメントパークっぽく改造された観光地と化していました。

アスレチックやフォトスポット、プール、ドミトリー、ジップラインなどが整備されており、滝+アクティビティで遊べるようになっています。
利用には下記4つのプランで好みのものが選択可能。

半島巡りで少し疲れた私は、滝だけのプランで入場することにしました。
受付を済ませ、整備された道や階段を進むこと約10分。目の前に現れた光景がコチラでした。


溢れんばかりの人・人・人…!
まるでお花見でもしているかのように宴会をしているグループもあります。

それもそのはず、この時はホーリーウィークという5月の4連休の真っただ中。これほどまで混みあうのも仕方ありません。
結局滝は見るだけにして、プールで体を冷やし、30分ほどで退出しました。


個人的な感想ですが、Tanawan Fallsは万人にオススメできるスポットとは言えません。自然な滝を楽しみたいなら、サンファンビーチの近くにあるTangadan Fallsの方がオススメできます。
ただ、受付から見えるこの景色だけは非常に良かったです。

お土産を購入
旅の最後はお土産屋が集合している、小さいマーケットで買い物をして終了となります。
サリサリストアより少し大きいくらいの店舗が5,6軒集合している感じです。名物のような物は無く、売っているのは一般的なお菓子ばかりでした。

私はこちらのTシャツのみを購入。ご当地のTシャツ集めを趣味としている私には、欠かせない一品でした。

その後はバギオまでの帰り道となります。5:30PMくらいにAuroraを出て、10:30PM頃に到着・解散となりました。
ジョイナー旅を終えて…
今回のジョイナー旅を終え、改めてフィリピンの英語文化のありがたみを感じました。
他のツアー客とコミュニケーションが取れ、現地の人しか知りえないような情報を得ることができます。

私と話すときは英語でも、フィリピン人同士の会話となると彼らはタガログ語で喋ります。何の話をしているのか分からない状況が続くので、もしかしたら耐えられない人もいるかもしれません。
したがって、ジョイナーとしてツアーに参加するのにオススメな方は下記に当てはまる方になります。
- フィリピンの観光地をディープに楽しみたい
- 積極的に英語を話したい
ジョイナーに参加しているローカルの人たちは基本的に皆優しく、協力的です。もちろん個人差はあると思いますが、思っているほどハードルは高くありません。
今回、私が利用したツアー団体は下記になります。
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